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うまく生きられなくてもいい、と寄り添ってくれる本に出会った #発達障害のよりみちが、それでも生きる理由。

本を読んで泣くなんて、何年ぶりだっただろう。
今すぐに、子どもを抱きしめたくなった。

手に取ったのは、よりみち著『発達障害のよりみちが、それでも生きる理由。』。(以下、リンクにAmazonアソシエイトの広告を含みます)

読むたびに涙が滲んでしまう本書の感想を書いていきたいと思う。

▼この記事を書いた人
Webライター&クリエイティブサポーターの望月もつきです。
8年間のサポート業務経験があり、寄り添った対応・執筆を得意としています。心が動いたことを中心にnoteで発信しています。

著者:よりみち

本書の著者はよりみちさん。
絵とことばで心を表現する、心の画家・絵本作家。
発達障害であることを公表して活動されているアーティストだ。

生きづらさや感情を、 絵と言葉で整理しています。 発達障害当事者として生き、 うつを経て、今は 朗読会・アート展・講演。 夢は、 自分の絵と本を持って 日本中を、よりみちすること。

よりみちさんXプロフィール(https://x.com/cc25Ca)より

よりみちさんの描く絵は、あたたかいのにどこか繊細で、少し激しさが混じっている。
いつか原画を拝見してみたい、と思っている。

「ネガティブ」について思うこと

この本では、迷い、つまずき、遠回りをしながら、それでも生きてきたひとりのアーティストの思いが綴られている。

本文中に、彼の心の中の負の感情である「ネガティブ」が擬人化して登場する。発達障害であり、うつを経験している彼が綴る「ネガティブ」はリアルで、心に響くものがあった。

この「ネガティブ」という感情は恐ろしいもので、時に生きるのをやめたくなるほど追い込んでくることがある。

彼が自分の中の「ネガティブ」と向き合っている描写を読んでいる時、身内の姿が思い浮かんだ。
彼女もそうだったのだろうか。

彼女は、私にとって「近い」と言える存在ではあったと思う。
ただ、「ネガティブ」が彼女の心を支配してしまってからは、会うことがなくなっていった。

彼女に最後に会ったのは、私の結婚式の時。

彼女を取り巻く環境が、複雑なことを知っていた。
親族間で少しギクシャクとした空気があった。
それでも、彼女にはお世話になった。だから招待した。

結婚式当日。
その日だけは、ギクシャクした空気がなかった。
彼女も親族も、料理を楽しみ、ハレの日の空気に酔い、心から楽しんでくれていた。
それがとにかく、嬉しかった。

結果的に、結婚式が彼女と私の最後の思い出になった。
最後の記憶が、そう遠くない日の笑顔でよかった。

彼女に、もう一度会えたなら。
そっとこの本を彼女に贈りたい。

「生き続けること」そのものを肯定しているように感じる本。

贈ったことで、何かが変わるという確信があるわけではない。

それでも。

「ネガティブ」が大きくなりすぎてしまった人に、きっとこの本が寄り添ってくれる。
読了後に残るあたたかい感情が、そう物語っていた。

読んで感じた子どものこと

私には1歳の子どもがいる。

毎日、めまぐるしく成長し、できることが増えていく。
「この子は大きくなったらどんな子になるんだろう」
と喜ばしく思うことが多いけれど、
「将来ちゃんとやっていけるだろうか」
「社会に適応できるだろうか」
という不安がないわけではない。

できることなら、苦労せず、幸せに生きて欲しい。
親としてはそう願っている。

もし。

「ネガティブ」な感情が、子の心を埋め尽くすことがあったら。
「生きるのをやめたい」と思うことがあったら。

親としてできるのは、正解の道を示すことではなく、寄り道しても戻ってこられる場所を残しておくことなのかもしれない。

その時には、この本のようにそっと寄り添ってあげられる存在でありたい。

動けない日があってもいい

よりみちさんが、出版のお知らせのnote内で、こう記している。

この本は、元気な日に読む本ではありません。
動けない日に、横に置いてほしい本です。

https://note.com/detour2022/n/nd682c8b6190d

うまくいかなくても、生きることを手放さない。
そんな彼の姿に、生き続ける希望が湧き起こる。

発達障害・うつの当事者や親だけに限らず、「生きづらさ」にどう向き合えばいいのか悩んでいる人に、静かに手渡したい一冊だと感じた。

自分自身にも、まわりの人にも、優しく接したくなる本。ぜひ、お手に取ってみてほしい。

そっと寄り添える文章を。

心が動いた瞬間を書いています。
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よりみちさんの自伝小説だけれど、まるで自分のことのような感覚がある、不思議な本だった。私は読むたびに泣いてしまっている。



お読みいただきありがとうございました。

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望月もつき|広島在住ライター よろしければ応援お願いします!いただいたチップはクリエイターとしての活動資金にさせていただきます🙇‍♀️