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外国人が好む東京観光スポットの変化

ここ10年あまりで、訪日外国人客が行きたがっている東京の観光スポットが大きく変わっています。

今回は、観光スポットに関する変化を紹介します。






10年前

今から10年前、2015年前後の東京観光はクラシカルな場所、つまり、『浅草』と『東京タワー』がベタに人気でした。

当時はSNSが今よりも発達していませんでした。観光の情報源はガイドブックとインターネットがメインでした。したがって、「ザ・東京」「東京といえば」という場所に向かう外国人が多かったです。

スカイツリーは2012年開業なので、東京タワーではなくスカイツリーを選ぶ観光客もいました。しかし、まだ外国での知名度はそこまでだったのと、東京タワーは絵文字にもなっているので、やはり東京タワーのほうが選択肢の上位にありました。


コロナ前後

新型コロナ禍の前後、2020年前後の東京観光では『渋谷スクランブル交差点』と『スカイツリー』が台頭してきました。街中でよく見るマリオキャラの着ぐるみを着たゴーカートが走るようになったのもこの時期だと思います。

国が東京オリンピックに向けて観光産業に力を入れ始め、外国人観光客が増えてきた時代でもあります。多種多様な層が日本を訪れるようになり、人々は「古典的な物」よりも「現代的な物」、「凝った物」よりも「手軽な物」を求める傾向が強くなってきました。

食べ物に関しても同じような傾向が見られるようになりました。

たとえば、抹茶は抹茶でも抹茶ラテや抹茶アイス。お寿司はタッチパネルのある回転寿司、お肉は食べ歩きできる和牛串や和牛にぎり。これまでのような「スシ・テンプラ」ではなく、日本風のパンケーキやカフェメニューを好む方が増えてきました。

とはいえ、浅草と東京タワーは現在でも東京観光のトップクラスを占めています。浅草寺周辺は、もはや外国人よりも日本人を探すほうが難しいくらいです。

要点は、浅草と東京タワーが以前ほど絶対的な存在ではなくなったということです。

私が担当するお客様の中には、浅草寺をチラっと見る程度で満足される方や、浅草寺よりも優先すべき場所を持っている方がいます。


現在

現在の東京観光は、クラシカルな目的がさらに薄まり、現代的な物から近未来的な物が中心になっています。

具体的には、かつては『浅草』と『東京タワー』だったものが『渋谷スクランブル交差点』と『スカイツリー』に変わり今では『チームラボ』と『渋谷スカイ』に発展しています。

つまり、人々は「SNS映えする物」「SNSで見たことがあるもの」に惹かれるようになったということです。

私も観光ガイドをしていて、

「チームラボに行きたい」
「渋谷スカイから夜景を見たい」

というリクエストを本当にたくさん受けます。

加えて、SNSによる急速な情報伝達によって、これまでガイドブックやインターネットでは載っていなかった場所にも注目が集まるようになりました。

その典型的な例が『下北沢』です。

下北沢なんて、数年前までは日本人しかいない町でした。それがSNSで拡散され、今では外国人観光客の定番スポットになっています。

彼らは、細道がたくさんある迷路のような雰囲気を味わいながら、そこにある個人店の小さなカフェで一服するのが好きみたいです。オシャレなんだとか。私はその感覚が分からないのですが……。


テレビには絶対に出ない定番スポット

この10年で東京を訪れる外国人観光客は急増しました。急増するに伴い、観光スポットも変化していきました。

ですが、この10年で変わらず妙な人気を誇っている場所があります。最後に余談として紹介させてください。

テレビ番組では絶対に紹介されないその定番スポットとは、『大人のデパート エムズ』です。文字どおり、大人のお店です。

なぜここが訪日客の隠れた人気スポットになっているのでしょうか?

母国では絶対に存在しない場所なので、興味本位で行ってみたいそうです。私も何度かガイドで秋葉原店のエムズに行きましたが、びっくりするくらいたくさんの外国人観光客がいました。


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