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【読書感想文】死にゆく者からの言葉

死と生を考えるためのロングセラー・エッセイ。
著者は、聖心女子大学教授、スタンフォード大学客員教授を務めた、文学療法およびゲシュタルトセタピーの専門家。
死にゆく者たちは、死の迫っていることを知っている。残された日日に、自分の人生を振り返り、自分の人生の意味を見つけ、あるいは未解決のものを解決し、不和を和解に、より豊かな愛の結びつきにすることを望んでいる。そして死者を愛する人たちの心の中では、死んでいった人たちが、今までよりも強い命の絆で生き始める。
目次より/生命との出会い/故郷の母/「わが名をよびてたまはれ」/最後のプレゼント/まんどろお月さま/心の闇/「なるほど先生」/鎮魂歌/『パンドラの匣』/運命の善意 などエッセイ17編

死にゆく者からの言葉 (文春文庫 す 9-1) https://amzn.asia/d/gwXDJEC

感想

どんなに親しい人でも、いつかお別れのときはきてしまう。

近い人であればあるほど、本心を隠して、無理に励ましたり、気を張って接してしまって、大切なことを伝えられないまま、その時を迎えてしまう。

そんなことが書かれていて、胸に刺さった。

生は死の延長だとも書かれていたけれど、まだ自分はそんな境地には至れない。

いま、母がガンになり、まだ諦めるときではないものの、それを聞いたときには、何か見えない大きなものに頭を殴りつけられたような気分がした。

それでも、諦めない、帰りたい、という母に、「大丈夫。治るよ。」と、聞こえの良い言葉をかけようとしたところで、この本を思い出した。

もちろん母には安心してほしいけれど、それも大切だけれど、伝えたいことがある。

面と向かって、感謝を伝えたい。

そう思える本だった。

大切なことは、伝えられるときに、伝えられるうちに。

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