【1級土木への道】経験記述で最初に作るべき「工事概要」が合否を左右する理由
こんにちは。
二次試験の経験記述というと、多くの受験生は「課題」「対応策」「結果」に力を入れます。
もちろん、それらは大切です。
しかし、私が受験生の答案を添削していて最初に確認するのは、実は工事概要です。
「工事概要なんて、最初の数行だから…」
そう思っている方もいるかもしれません。
ですが、その数行が、答案全体の印象を大きく左右します。
例えば、工事名や工種、施工規模、現場条件、自分の立場が具体的に書かれていると、採点者はその現場をイメージしながら読み進めることができます。
一方で、工事概要が曖昧だと、その後に書かれる「課題」や「対応策」に説得力が生まれません。
なぜその課題が発生したのか。
なぜその対策が必要だったのか。
その背景が見えないからです。
また、工事概要は**「自分がどのような立場で施工管理を行ったのか」を示す場**でもあります。
現場代理人なのか、主任技術者なのか、担当技術者なのか。
立場が明確になることで、「自分が判断したこと」「自分が実施したこと」が自然につながり、経験記述全体の一貫性が生まれます。
私は受験生に、「工事概要は答案の土台です」とお伝えしています。
土台がしっかりしていれば、その後の課題、検討、処置、評価も書きやすくなります。
逆に、土台が曖昧なままでは、どれだけ文章を整えても説得力は生まれません。
経験記述は、文章力を競う試験ではありません。
現場での経験を、採点者に正しく伝える試験です。
だからこそ、最初の工事概要に時間をかける価値があります。
私は現在、AIも活用しながら、受験生一人ひとりの工事概要を整理し、その人らしい経験記述につなげるサポートを行っています。
工事概要を見直すだけで、答案全体が大きく変わることも珍しくありません。
まずは、自分の工事概要をもう一度読み返してみてください。
「この現場を知らない人が読んでも、どんな工事だったか想像できるか。」
その視点を持つことが、合格答案への第一歩になります。
次回は、「『課題』の書き方で差がつく!採点者が評価する技術的課題とは何か」についてお話しします。
