【愛媛・松山】仕事の合間に見つけたオレンジ色の街並みと瀬戸内の絶景
旅好きネットワークエンジニアのしぶYoshiです。
出張の目的は、JANOG58というネットワークエンジニアが集結するイベントへの参加。


ネットワークエンジニアとしては、AIと組み合わせた最新の技術に触れること、業界のエンジニア達との交流ができたこと、とても刺激を受けたイベントでした。
4日間の滞在中、早朝や夕方、そして最終日のささやかな自由時間を使って、この街の魅力を足早に巡ってみた。
街を歩いていると、どこからともなく現れる鮮やかなオレンジ色の伊予電鉄(伊予鉄)の路面電車。レトロな街並みに映えるそのオレンジ色は、松山の街の温もりそのもの。
歴史と文学、そして名湯の香りが息づく、松山。仕事の合間の限られた時間だからこそ、一つひとつの風景が鮮烈に、心に刻まれていく。
そんな街の記憶を綴ってみました。

1. アーケードを抜けた先で出会う、街の日常
ー 大街道アーケード
ホテルは、松山の大通り・大街道(おおかいどう)の立派なアーケードを通り抜けた場所にあった。天井が高く広々としたアーケード街は朝夕で表情を変え、歩いているだけでこの街の賑わいが心地よく伝わってくる。
アーケード内は、陽射しが遮られているので、外よりもだいぶ涼しく感じた。


アーケードの入口を行き交うオレンジ色の路面電車を眺めつつ、ふと足元に目をやると、「ポケふた」を発見。知らず知らずのうちに、旅の小さな宝探しが始まっていた。


2. 坂を登った先に現れたヨーロッパの城郭
ー 松山総合公園 展望広場
「ここにもポケふたがあるらしい」という噂を聞きつけ、早朝の澄んだ空気のなか山道を登る。ホテルからは、徒歩で約70分。
息を切らしながら辿り着いた山頂の展望広場には、突如として重厚なヨーロッパ風の塔が現れた。






どこか異国に迷い込んだかのような不思議な感覚と、そこから見下ろす松山の街並み。眼下を走る街の風景の中に、時折小さなオレンジ色の電車がすーっと走っていくのが見えた。朝の運動としては少しハードだったけれど、爽快な旅のスタートを切ることができた。

3. 夕刻の静寂と、名城の重厚な石垣
ー 松山城
ロープウェイの営業終了後の午後6時過ぎ、徒歩で松山城を目指す。
1日の仕事を終えた足には想像以上の急坂で、一歩一歩踏みしめる足が重くなるが、夕闇が迫る中に現れた重厚な石垣の美しさに息をのむ。




幾重にも重なる石垣のカーブと、その上に静かに聳え立つ天守。人の気配が遠のき、冷ややかな夕風が通り抜けるこの時間だからこそ、石垣が纏う歴史の重みと、静かな威厳を肌で感じることができた。
4. 太古の湯に包まれる、至福のひととき
ー 道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)
イベント終了後、旅の贅沢として、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」へ。
今回は「大広間+お茶菓子付き」のコースを堪能。飛鳥時代の建築様式を取り入れた煌びやかな空間で、湯上がりにいただく温かいお茶とお菓子。
ゆっくりと流れる時間の中で、身も心もほぐれていくのを感じた。ここで忘れずにマンホールカードを獲得。




5. 湯の香りと、旅を締めくくる一杯
ー 道後温泉街 & 道後ビール
松山に来たからには、道後温泉の街歩きは外せない。
レトロな道後温泉駅のホームには、次々と鮮やかなオレンジ色の路面電車が滑り込んでくる。からくり時計が時を告げ、情緒あふれるアーケード商店街を歩く。





商店街を抜けると、シンボルである「道後温泉本館」が姿を現した。長年にわたる保存修理工事を終えたばかりの建物は、どこか誇らしげで、息をのむほど美しい。数年越しの大規模な工事を経て本来の輝きを取り戻したタイミングで訪れることができたのは、実に幸運だった。


湯上がりの火照った体に染み渡らせたのは、琥珀色に輝く「道後ビール」。喉を潤すその一杯が、仕事の緊張と旅の心地よい疲れを、ゆっくりと溶かしていくようだった。

6. 建築美と歴史のロマンに酔いしれる
ー 坂の上の雲ミュージアム & 萬翠荘
安藤忠雄氏の設計による「坂の上の雲ミュージアム」。三角形をモチーフにした洗練された空間は、歩いているだけでその建築美に魅了される。




ここで無事にマンホールカードをGET

すぐ近くに佇む「萬翠荘(旧久松伯爵家別邸)」へ。フランス風洋館の意匠、色鮮やかなステンドグラスから差し込む光……。大正浪漫の香りが今も色濃く残る、夢のような空間だった。



7. 青い海と空に一番近い場所へ
ー 愛ある伊予灘線で行く、下灘駅
今日は、帰京する日。フライトまで時間はある。
松山駅から「愛ある伊予灘線」に乗り込み、ずっと来てみたかった憧れの場所「下灘駅」へ向かう。移動の途中でも、松山の街のあちこちで元気なオレンジ色の電車が出迎えてくれた。

海の色をイメージしたローカル線に乗車。土曜日なので、観光客も多い。お目当ては同じなのであろう。


車窓がパッと開け、下灘駅のホームに降り立つと、そこには境界線のない蒼い世界が広がっていた。
「日本で一番海に近い駅」として有名なこの場所には、全国からたくさんの旅行者が集まっていた。






誰もが思い思いの角度でカメラを向け、この奇跡のようなロケーションを楽しんでいる。
どこを切り取っても絵になる風景の中、潮風を受けながら「本当に来てよかった」と思えた。
おわりに
出張の合間という限られた時間だったけれど、松山はどこを切り取っても温かく、歴史と情緒にあふれた街だった。



街中を走り抜ける鮮やかなオレンジ色の電車、美しく蘇った道後温泉本館、足元で見つけた小さなカードやポケふた、夕暮れの急坂を登り切った瞬間の達成感、湯の温もり、そして下灘駅で見た青い海。そのすべてが、今回の旅の愛おしい思い出だ。あのオレンジ色の電車にまた乗るために、今度はゆっくりとこの街を訪れたい。
ここまで、お読みいただきありがとうございます。
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