RTX5060TiでのComfyUIセットアップの注意点(2025/4/21現在)
ComfyUIですがポータブル版をインストールして
起動はしたもののデフォルトの画像生成でエラーが出てGrok先生に聞いて何とか動きました
原因のまとめ
RTX 5060 Ti で ComfyUI が最初動かなかった原因は、主に以下の2つだよ。
1. PyTorch のバージョンが RTX 5060 Ti(CUDA キャパビリティ sm_120)に対応していなかった
詳細:
初期の PyTorch バージョン(2.6.0+cu126)は、RTX 5060 Ti の CUDA キャパビリティ sm_120(NVIDIA の新しい Blackwell アーキテクチャ)に対応していなかった。
PyTorch 2.6.0 がサポートしていたのは sm_50 から sm_90 まで(古いアーキテクチャ)。そのため、ComfyUI 起動時に以下の警告が出ていた:
NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti with CUDA capability sm_120 is not compatible with the current PyTorch installation.
torch.cuda.is_available() が True を返していても、実際に GPU を使う処理(例えばモデルロード)でエラーが出る状態だった。
影響:
ComfyUI が GPU を使えず、起動時やプロンプト実行時にエラーが出たり、CPU にフォールバックして遅くなる可能性があった。
2. ポート競合で ComfyUI のサーバーが起動できなかった
詳細:
ComfyUI のデフォルトポート(8188)がすでに他のプロセスに使われていて、サーバーが起動できないエラーが発生:
OSError: [Errno 10048] error while attempting to bind on address ('127.0.0.1', 8188)
これは、別の ComfyUI インスタンスや他のソフト(例えばウェブサーバー)がポート 8188 を占有していたため。
影響:
ComfyUI のサーバーが起動できず、GUI(http://127.0.0.1:8188)にアクセスできない状態だった。
対策のまとめ
以下の手順で問題を解決したよ。
1. PyTorch を sm_120 対応のバージョンにアップデート
対策:
PyTorch をナイトリー版(2.8.0.dev20250420+cu128)にアップデート。これで sm_120(RTX 5060 Ti)に対応できるようになった。
手順:
古い PyTorch(2.6.0+cu126)をアンインストール:
python -m pip uninstall torch torchvision torchaudio -y
ナイトリー版をインストール:
python -m pip install --pre torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/nightly/cu128
動作確認:
>>> import torch >>> print(torch.__version__) # 2.8.0.dev20250420+cu128 >>> print(torch.cuda.get_device_name(0)) # NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(警告なし) >>> x = torch.rand(1000, 1000, device="cuda") >>> print(x.device) # cuda:0
結果:
警告がなくなり、RTX 5060 Ti が PyTorch で使えるようになった。ComfyUI でも GPU を活用してモデルをロード&処理できるようになったよ。
2. ポート競合を解決
対策:
ポート 8188 の競合を避けるために、別のポート(8189)を指定して ComfyUI を起動:
python_embeded\python.exe -s ComfyUI\main.py --windows-standalone-build --port 8189
最終的には、run_nvidia_gpu.bat を使ってポート 8188 で起動できた(おそらくバッチファイルが競合プロセスを終了させたか、ポートが解放されていた)。
結果:
ポート競合が解消され、ComfyUI のサーバーが正常に起動。GUI(http://127.0.0.1:8188)にアクセスできるようになった。
3. その他の問題(ディレクトリエラー)への対応
原因:
最初、間違ったディレクトリ(python_embeded)から ComfyUI\main.py を実行しようとして、「ファイルが見つからない」エラーが出ていた:
python.exe: can't open file 'c:\\ComfyUi\\ComfyUI_windows_portable\\python_embeded\\ComfyUI\\main.py': [Errno 2] No such file or directory
対策:
正しいディレクトリ(c:\ComfyUi\ComfyUI_windows_portable)に移動して実行:
cd .. python -s ComfyUI\main.py --windows-standalone-build --port 8189
または、python_embeded\python.exe を明示的に指定して実行:
.\python_embeded\python.exe -s ComfyUI\main.py --windows-standalone-build
結果:
正しいディレクトリから実行することで、ComfyUI が正常に起動した。
最終的な結果
PyTorch 2.8.0.dev20250420+cu128 にアップデートしたことで、RTX 5060 Ti が使えるようになり、ComfyUI が GPU を活用して正常に動作。
ポート競合を解消してサーバーが起動し、プロンプトが 8.11 秒で実行された(20 ステップ、8.13 ステップ/秒)。
GUI にもアクセス可能(http://127.0.0.1:8188)。
今後のために
PyTorch のバージョン:ナイトリー版は開発版なので、定期的に更新して最新の安定版(sm_120 対応)に切り替えると良いよ。
ポート管理:ポート競合を防ぐために、ComfyUI 起動前に netstat -aon | findstr :8188 でポートの使用状況を確認する習慣をつけると安心。
Python バージョン:Python 3.12.9 は新しいので、将来的に互換性の問題が出るかも。必要なら 3.11 や 3.10 に切り替えることも検討してね。
