精液検査を「自力で」改善するための8つの生活習慣【泌尿器科専門医が解説】
泌尿器科専門医のたま先生です。
大学病院と体外受精クリニックで勤務しながら、年間約250例の男性不妊関連手術を行なっています。
男性不妊と診断されたけども、超音波検査もホルモン採血にも異常がない。
せめて精索静脈瘤が原因だったら手術で改善できたのに、、、
「もう何もできないんですか?」という悩みを患者さんから聞くことが少なくありません。
ただ女性側の治療強度を上げる=ステップアップだけでなく、自力でできる対策を科学的根拠のあるものに絞って解説します。
⚠️現代の不妊治療において、人工授精・体外受精・顕微授精などは必須の治療法であり、生活習慣の改善にこだわり標準的な治療が遅れることは推奨していません。標準治療と並行して行いましょう。
男性不妊に関しては超音波検査での精索静脈瘤チェックをまず受けましょう。

1. 禁煙 電子タバコもNG
喫煙は、精子の数・動きを悪くするだけでなく、精子のDNAへダメージを与えます。「本数を減らす」ではなく「ゼロ」にすることが必要です。また紙タバコに限らず、電子タバコであっても悪影響です。妊娠した後、奥様・お子さんへも副流煙の影響があるため、早めに禁煙をしましょう。
1人で禁煙することは困難なため、禁煙外来へ通うのがオススメです。

2. 節酒:週2回、ビール2杯まで
お酒は一滴も飲んでいけない訳ではありません。正直週2回、ビール2杯ぐらいまでは精子への影響は少ないです。ただし、奥様は禁酒をしてるケースもあるため空気を読むことが大切です。

3. 適正なBMI 痩せすぎもNG
肥満はホルモンの乱れ・精巣温度の上昇・酸化ストレスによって精子に悪影響を与えます。肥満が悪いのは容易にイメージがつくとは思いますが、実は「痩せすぎ」も良くありません。
適切なBMIを目指して食事・運動を整えましょう。
4. 精巣を温めない:サウナ、風呂、下着に注意
精巣は本来ぶら下がって、お腹より2-3度温度が低くてベストなパフォーマンスを発揮します。温度が上昇すると、機能が落ちて、いい精子を作らなくなってしまいます。
対策として、
・長風呂、サウナは控えめに
・下着はボクサーパンツよりトランクスなど、通気性の良いものを。

5. 頻回射精:3日に1回以上が目安
「貯めれば濃くなって確率が上がる」は古くからある迷信。精子の寿命は約3日、長くて1週間。貯めて古くなった精子は、酸化ストレスにより質が低下して妊娠率が下がってしまいます。
逆にセルフでいいので、最低でも3日に1回、できるだけ多く射精頻度を保つことが精子改善につながります。

6. 股間の圧迫を避ける:自転車・バイク
健康的な趣味としてイメージされる自転車が意外な落とし穴です。自転車・バイクは股間を圧迫することで血流を悪化させ、精子に悪影響です。同様に長時間のデスクワークもよくありません。
日常生活で必要な分は仕方ないですが、できるだけ圧迫する時間を短くすること、股間への圧迫が少ないサドルに切り替えるなど対策が必要です。

7. 適度な運動
これはもはや説明の必要はないと思います。
8. 抗酸化サプリの内服
精子が苦手な活性酸素による酸化ストレスを緩和してくれます。成分としてはコエンザイムQ10、ビタミンC・E、亜鉛、アスタキサンチンなどがあります。医療機関がオリジナルで販売しているサプリもありますし、いくつか市販されている商品もあります。個人的には、TENGA HEALTHCAREのセイークやBABY&MEのSOサポートを外来で推奨しています。
最後に
8つの習慣を3ヶ月継続してください。精子は3ヶ月かけて形成されます。
3日坊主では結果が出ないため、継続的な努力が必要なんです。

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たま先生(泌尿器科専門医)
男性不妊とメンズヘルスのスペシャリスト
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