クロール|泳ぎ方を変えながら泳ぎ切る|前編
先日のジャパンマスターズで
試したかったことの一つに
「水をかく深さで泳ぎを変化させる」
…と、いうものがありました。
参加種目は、200m自由形。
約1ヶ月前に
世界マスターズの会場にて
肋間筋損傷の故障をしてしまい
その回復のため、当然ながら練習不足でした。
その中でどう泳げば
最大限に結果に繋げることができるか?
・・・を、ずっと考えていました。
(身体が動かせないため、頭を使いました笑)
肋間筋損傷については
こちらの「世界マスターズの報告」で
詳しく説明させて頂いてます!
今回の200m自由形のレースの課題は、
「スタミナ不足」と
「不完全回復状態の肋間筋」という
地雷カードを持ちながら
どのように手札を切っていくか?
・・・でした。

当然、今回は練習不足だったため
得意の「キック加速のカード」を
持ち合わせていませんでした。
なので、
前半はキックは温存で
プルの高回転で攻めました。
(上半身のスタミナも心配でしたが…)

まずは
最初の50mラップです。
攻めの姿勢を忘れずに
一ヶ月前の
世界マスターズのときより
最初の50mを0.98秒
早く入りました。

その後100mは
世界マスターズのときより
0.82秒早く入りました。
0〜100mまでに
使ったカードは、「高回転のプル」です。

次の150mのタイムは
世界マスターズのときより
0.18秒早く泳ぎました。
100〜150mで、みるみる
1ヶ月前の自分に追いつかれてきました😂
ここで使ったカードは
「高回転のプル」が
エネルギー切れになってきたので、
「キックでプルの出力不足をカバー」
というカードです。

150mのターン後…
さて、ここからが問題です。
もう手持ちのカードがないんです(笑)!
腕も水がかけなくなってきて
足も全く動きません…。
(典型的な練習不足の症状)
しかし、ここで
テンポを落としては、
泳速が一気に遅くなってしまいます。
そんなことをしたら
一ヶ月前の自分に
一気に置いて行かれてしまいます。
そこで…
最後の50mのために用意しておいた
「最後の切り札」を切りました。
それが
「プルを浅めにかいて、テンポをキープする」
と、いうカードです。

キャッチとプッシュの位置を変えずに
テンポを落とさないようにするには
この「プルの軌道の深さを変える」
という方法しかなかったのです。
このカードは
「最悪を防ぐため」の最終手段でした。
そのお陰で、なんとかテンポを落とさず
泳ぎ切ることができました。
世界マスターズのときより
0.64秒遅れてのタッチになりました。
(まずまずのタイムでした)

このように…
0〜100m
「高回転のプル」
100〜150m
「キックで低下するプル出力をカバー」
150〜200m
「プル軌道を浅めにしてテンポキープ」
と、3回も泳ぎを変化させて
泳ぎ切ったわけです。

私はコーチが本業ですから、
ネタならたくさんあるんです(笑)
それらを
なんとなく使いこなすことはできますが、
全技術をフルスペックにして
日本一の泳ぎをするのは、
まだまだ修行不足なんですね!
まず、
「自分が泳げるようになる」のと、
「誰かを泳げるようにする」のは、
全く別のスキルが必要ですしね。
私は、
私の泳ぎで更に多くの方が
より理想の泳ぎができるようになって
もらいたいと思ってレースに参加しています。
なので、レース映像は、
近日解説を入れて
公開させて頂きますね!
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