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ネイチャーポジティブを現場で学ぶ|四王寺県民の森で見つけた自然のサイン

🌿 ワンヘルスガイド研修レポート

四王寺県民の森で、水中昆虫の先生と一緒に学んだ一日

先日、福岡県・四王寺県民の森にて、ワンヘルスガイド研修に参加しました。
今回のテーマは「水中生物の観察」
森に囲まれた静かな水辺で、生きものたちの多様な世界を覗いてきました。

水と陸の間に潜んでいる生き物が多いらしい

水辺の生きものは、歩いているだけでは見えない

研修ではまず、「水中生物をどう観察するか」を学びました。
水の中には普段見えない多くの生き物たちが暮らしています。
そっと石をひっくり返してみると、小さな命があちこちに。

この日見つけたのは、ニホントカゲ、カナヘビ、ヌマガエル、トノサマガエル、ミナミメダカ、サワガニ、カワニナ、ゲンジボタル、オニヤンマのヤゴなど、驚くほどたくさんの種類!

青い尾っぽが特徴の幼体ニホントカゲ


カワゲラやヨコエビなど、きれいな水にしか棲めない指標生物も多く見られ、水域の豊かさを実感しました。


生物多様性と「ネイチャーポジティブ」

講師の先生から学んだキーワードのひとつが生物多様性
今、生きものは世界的に凄まじいスピードで絶滅しています。
生息環境が減れば生き物は減りますが、環境を再生すれば回復もできると言われています。

ここで重要なのが、政府が掲げる生物多様性国家戦略(2023–2030)です。
これは「自然の喪失を阻止し、回復させる」ための国の基本方針で、
ネイチャーポジティブ(自然再生型社会)の実現を目指しています。
主な5つの戦略は以下の通りです。

  1. 生態系の健全性の回復30by30目標など)

  2. 自然を使った社会課題の解決(気候変動対応、鳥獣管理など)

  3. ネイチャーポジティブ経済の実現(企業の情報開示推進など)

  4. 消費・生活における生物多様性への価値づけ

  5. 基盤整備と国際連携の強化

30by30基本コンセプト(環境省HPより)

これと並んで注目されているのが、
グリーンインフラ推進戦略です。
これは川、公園、都市緑化、雨水の貯留など、
自然が持つ力(生態系サービス)を活かしたまちづくりを進める国の計画。
カーボンニュートラルやSDGs、地方創生にもつながり、
従来のインフラ事業と両立しながら“自然と共生する社会”を目指しています。


エコトーン(移行帯)の大切さ

森と水辺のあいだ、草地と林のあいだなど、
異なる環境が接する「エコトーン(移行帯)」には、
多様な生きものが集まりやすく、生態系の宝庫とも呼ばれます。
今回の観察地もまさにそのエリア。
小さな生き物たちがつながる姿は、自然の“交差点”そのものでした。

沼地と陸地の境が分からないような場所では多様な生きものが暮らす

ワンヘルスの視点

この研修の背景には「ワンヘルス」という考え方があります。
ワンヘルスとは、人・動物・環境の健康はひとつにつながっているという考え方の一つ。
魚が獲れなくなれば漁業者が困り、飲食店や私たちの食卓にも影響します。
生態系の健全さは、私たちの暮らしと直結しているのです。


私たちにできること

先生から教わった、日常でできる小さなアクションも心に残りました。

  • 身近な自然を感じる

  • 地元や旬の食材を選ぶ

  • 野生動物にエサを与えない

  • 環境にやさしい商品を選ぶ

  • 緑のカーテンを作る

  • 観察会や環境保全活動に参加する

  • 外来種のペットは最後まで責任を持つ

どれも特別なことではなく、今日から実践できることばかりです。


まとめ


自然を守ることは「遠い世界の話」ではなく、
自分たちの健康や暮らしを守ることそのものだということ。

森の静かな水辺で出会った小さな生きものたちが、
私たちに未来へのヒントを届けてくれているようでした。


あなたの身近な森や自然を、ゆっくり歩いてみませんか。
小さな生きものたちが、きっと豊かに息づいています。

生き物も私たちも森がないと生きてはいけないですね


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