映画鑑賞日記1月14日:タイムトラベル映画の傑作「タイムマシン」2002
以前、映画館で見たことがあり、印象深く、もう一度観たかった映画。
2002年の映画『タイムマシン』(原題: The Time Machine)はH.G.ウェルズの古典小説『タイム・マシン』を原作としたリメイク版で、監督はウェルズの曾孫であるサイモン・ウェルズ。ガイ・ピアースが主人公を演じている。
ストーリー
19世紀末(1899年)のニューヨーク
天才科学者で大学教授のアレクサンダー・ハーデゲン(ガイ・ピアース)は、最愛の恋人エマにプロポーズした直後、強盗に襲われ、彼女を目の前で失ってしまう。

絶望したアレクサンダーは、親友のフィルビーや家政婦の反対を押し切り、4年間没頭してタイムマシンを完成させる。

目的はただ一つ、過去に戻ってエマの死を防ぐこと。
タイムマシンでエマが殺された日に戻るが、強盗を避けても別の事故(馬車に轢かれるなど)でエマは死んでしまう。何度過去を変えようとしても、彼女の死は避けられない運命だと悟る。
「過去は変えられない」という残酷な事実に直面したアレクサンダーは、今度は「なぜ過去を変えられないのか?」という答えを求めて、未来へ旅立つ。
近未来(2030年、2037年)
タイムマシンを走らせていると、2030年のニューヨークに到着。
人類は月面爆破で居住地を広げようとしており、ニューヨーク公共図書館ではAI(VOX)が質問に答える時代になっている。
アレクサンダーはVOXにタイムトラベルの可能性を尋ねるが、「物理的に不可能」と返される。

さらに未来へ進もうとした瞬間、月面爆破の失敗で月が崩壊。地球に隕石が降り注ぐ大惨事(2037年)に巻き込まれ、頭を強打して気絶。
そのままタイムマシンは制御不能で未来へ突き進む。
80万年後(802701年)
アレクサンダーが目を覚ますと、そこは人類が二つの種族に分化した世界。
地上に住む温和で美しい種族エロイ(人間に近い外見。言葉は通じないが優しい性格)と地下に潜む凶暴な種族モーロック(肉食で、エロイを定期的に狩って食べている)
アレクサンダーはエロイの英語を話す女性、マーラ(サマンサ・マンバ)と出会い、彼女に惹かれていく。
しかしモーロックがエロイを襲撃し、マーラがさらわれてしまう。

エロイたちは戦う意志がなく諦めているが、アレクサンダーは単身で地下のモーロック帝国に乗り込み、マーラを救出しようとする。
モーロックの支配者(ジェレミー・アイアンズが演じる「ウーバー・モーロック」)は、アレクサンダー自身が過去から来た存在であることを知っていた。

彼はアレクサンダーに語る、「君がタイムマシンを作ったからこそ、人類の進化の分岐が生まれ、モーロックとエロイが生まれたのだ」
つまり、アレクサンダーの行動そのものが、この80万年後のディストピア世界を生み出した原因だった。
アレクサンダーはウーバー・モーロック(ジェレミー・アイアンズ演じる知能の高いモーロック支配者)と対峙し、過去を変えられない理由を聞かされる。
「エマが死んだからこそ君はタイムマシンを作った。エマが生きていたらマシンは存在しない。だから彼女を救うことは不可能だ」というタイムパラドックス的な説明。
アレクサンダーは再びタイムマシンに乗り込み、過去に戻ろうとするが、結局エロ遺族(マーラ)を救うことを選ぶ。
アレクサンダーはウーバーをタイムマシンの時間フィールドの外に突き出し、急速に老化・崩壊させて殺す。

そして、自分の懐中時計をタイムマシンのギアに挟み込んでタイムマシーンを強制暴走させることで、地下のモーロック帝国全体に時間の歪み(エントロピー爆発のようなもの)が広がり、モーロック族は一瞬で朽ち果て全滅する。
アレクサンダーとマーラは間一髪で地上に脱出するが、タイムマシンは完全に破壊され、もう元の時代(1899年)に戻れなくなる。
過去に戻れなくなったアレクサンダーは「ここでマーラと生きていく」と決意し、エロイ族の村に戻って、マーラと一緒に新しい人生を始めることを選ぶ。
「過去は変えられないが、未来は選べる」
最後のシーンでは80万年後の世界で、アレクサンダーがマーラを連れて、かつてタイムマシンがあった場所(=1899年の自分の家)へ案内する。

一方、1899年のニューヨークでは、友人フィルビーがアレクサンダーの失踪を感じ取りながらも、「彼はどこか別の時代で幸せに暮らしているのだろう」と悟り、帽子を投げ捨てるような穏やかな表情を撮して映画は終わる。

原作とはかなり異なるオリジナル要素(恋人の死、近未来パート、ウーバー・モーロックの存在など)が多く、視覚効果(特に時間移動シーンや80万年後の世界)は20年以上経った現在も評価は高い。
