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割れたおせんべい、膨らみ過ぎたおせんべい

お手軽和菓子、おせんべい

コーヒーのおともに
今日も私の隣にいてくれた。

大きな大きな袋に入って。


赤地に白文字で表記された
お徳用』。

この袋の中に入ったおせんべいたちは
お店の第一線には置けないと判断され
お徳用という形で世に出た。

その中身は割れているのが多い。
それは、私にとっては好都合。
一口で収まるサイズ感は
食べやすいことなんの。

幼い頃に
丸々のおせんべいをそのまま頬張って
辺りをボロボロと蹴散らしていた時に
上品なマダムから
おせんべいを食べる時はね、
袋を開ける前に袋の中で
口に入るサイズに割るのよ

とご教授いただいたことがある。

そのとき
既にお徳用の存在を知っていた私は
結局割るんかーい!
と全力でツッコんだ。心で。

割られる直前までの美意識のために
第一線のおせんべいたちは
理想とされる形をキープしているのか。
職人さんたちは
その瞬間までのために
綺麗な形を追求しているのか。

尊敬と儚さが入り混じる感情だった。


お徳用の中には
割れずに丸々とした形のもある。
でも、ぷく~っと
フーセンガムの膨らまし大成功
といった部分を携えているのがちらほら。

逆に
この形を作り出す方が難しいんじゃないか?!
その形で割れていないことに
拍手をしたいくらいだ。

こうゆうのに当たっただけでも
ラッキー♪と私は思うのだが
第一線では求められていないようだ。


他にも、
これはなんで外されたん?と思う
(私にとっては)綺麗なまんまるのもあった。


味はどれも
なんの文句もない美味しさだ。

第一線の基準を私がわかるには
時間がかかりそうだ。



ふと、
人でも同じようなことがあると思った。

歌番組に出てこない歌手やアイドルも
地域のギャラリーでひっそり展示している画家も
世間では第一線ではないが
わたし的第一線な方がたくさんいる。


私だってそう。
今の仕事もエッセイも、
第一線にいるわけではない。
第百万線くらいだろうか。(笑)

だけど
私に気づいてくださり、
ずっと関係を続けてくださる方々がいる。

私はそんな皆さまの
ちょっとしたおやつくらいの存在であれたら…
そう思う。


私の隣にいるおせんべいさん達よ、
私の元に来てくれてありがとう。

私のページに来てくださった読者の皆さま、
心より感謝申し上げます。

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