姿勢とメンタルヘルスその1〜強いメンタルを持つには姿勢から変える〜
「失敗した時こそ、前を向こう!」

色々な場面で言われる、聞かれるこの言葉。
あなたも言われたり、もしかすると誰かに対してこんな言葉をかけたりしたことはありませんか?
前を向くと、不思議と元気になるような、そんな気がしませんか?
実は、姿勢とメンタル(感情)は強く関係していることがわかっています。
本記事は、姿勢によって感情がどのように変化するのかをまとめてみました。
姿勢をコントロールすることが
メンタルケアにつながる。
そんな可能性を見出せる内容になっています。
仕事や家庭でのストレスが溜まっているパパやママにも、
メンタルを強くしたいと思っているビジネスパーソンにも、
ぜひ見ていただきたい内容になっています。
それでは早速見てみましょう!
胸を張ると元気が出る、うつむくと気分が落ちる
いくつかの研究論文などから、姿勢が感情に及ぼす影響について得られた知見をご紹介していきます。
まず一つ目。
タイトルの和訳は、
「うつむく姿勢とと直立の姿勢はストレス反応に影響するか?(無作為化試験)」
です。
この研究では、健常人に対して、前かがみの姿勢と直立姿勢でいくつかの課題を行い、その際の生体反応や感情、発言などを分析しています(被験者の姿勢は無作為で選択されています)。
結果として、
前かがみの参加者と比較して、直立姿勢の参加者は自尊心が高く、覚醒度が高く、気分が良く、恐怖度が低いことが報告された。
言語分析の結果、前かがみの参加者は、発話中に否定的な感情を表す言葉、一人称単数代名詞、感情過程を表す言葉、悲しみを表す言葉をより多く使用し、肯定的な感情を表す言葉と総語数をより少なく使用していたことが示された。
続いてはコチラ。
タイトルは、
「直立姿勢は、抑うつ症状のある人の影響と疲労を改善する」
です。
コチラの論文は似たような内容ですが、健常人ではなく、うつ病患者に対して行われています。
軽度から中等度のうつ病患者において、ベースラインでは、全ての参加者が標準データと比較して有意に猫背姿勢であった。
姿勢矯正により、通常の姿勢と比較して、姿勢が有意に改善し、覚醒度の高いポジティブな感情が高まり、疲労が軽減された。
これらの二つの論文の結果から、
直立姿勢→自尊心や覚醒度が高く、恐怖の感情が低く、ポジティブ。
うつむいた姿勢→ネガティブな発言、行動が見られる。
ということが分かります。

特に姿勢によって発言内容にも変化が生まれてしまうというのは、
注目すべき点ですね。

うつ病の人はほぼすべての人が、うつむき、猫背姿勢であったという結果からも、
精神状態は大きく姿勢に影響しますし、その姿勢によってその人の行動まで変化をもたらしてしまうわけです。
実は、デスクワークの姿勢は、まさに「ネガティブな思考」をもたらしうる姿勢なんですよね。

これを継続してしまうと、徐々にメンタルの不調をきたしてしまうかもしれません。
良好なメンタルを維持するためにすべきエクササイズ
猫背の姿勢を改善するために一番動かすべき場所は、
「肩甲骨」
です。

肩をすくめたり、背中を丸めたり、反らしたりする際に動く場所です。
うつ病の人の肩甲骨の位置は、健康な時と比較して、外側(背骨から離れた位置)にあると言われています。
肩甲骨を中心に引き寄せるように動かす(胸を張る)と猫背姿勢の解消につながります。
またその際に、頭もパソコンを見る時のような位置に置くのではなく、
少し後ろ気味に来るように、引いてあげると良いでしょう。

「良い姿勢」の落とし穴
意識して胸を張る姿勢を行うことは、デメリットもあります。
ずっとその姿勢を続けることによって、
背中側の筋肉が緊張しやすくなります。
すると、
・リラックスしたいときに緊張が抜けない
・呼吸が浅くなる
などのトラブルが起こる可能性もあるんです。
うつむくような姿勢は、
大きく息を吐きやすくなるため、
気持ちを落ち着かせる役にも立ちます。
なので、
・元気を出したいとき
▶️体を起こし、胸を張り、前を向く
・リラックスしたいとき
▶️(一時的に)体を丸め、下を向く
というように使い分けると良いでしょう。
リラックスできたあとは、また背中を伸ばし、胸を張り、元気な姿勢に戻ることをお忘れなく。
まとめ
本日は、「姿勢と感情」の関連性についてお話ししてきました。
今回は、「姿勢が自分自身に与える効果」について書きましたが、
次回は、「自分の姿勢が他者に及ぼす影響」について話していきたいと思います。
それではまた次回。
