Vol.12〜ビジネスパーソンなら知っておきたい戦略的休息〜
「毎日予定がぎっしりで、気づいたら週末が終わっていた」
そんな経験はありませんか?
達成感や責任感はあるのに、心からの喜びを感じられない――。
現代の働き世代に共通する悩みです。
そんな仕事に家庭に忙殺されるあなたに今日ご紹介するのはこちら!
『多忙の中に喜びを見出せる人は、どのように余暇を過ごしているのか』(HBR論文/パーロウ、メンツァー、アフィニート)
です。
それでは早速見てみましょう!
1. 人生の満足度を支える3つの要素
研究によると、人生の満足度を高めるには次の3つが欠かせません。
達成感(やり遂げた感覚や承認)
意義(自分より大きなものとのつながり)
喜び(幸福感やポジティブな感情)
多くの人は仕事や家庭で「達成感」「意義」を得られていますが、問題は3つ目の「喜び」。
これが圧倒的に不足しているようなんです。
2. 調査で明らかになった「喜び不足」問題
研究チームは、HBS卒業生1500人+プロフェッショナル458人=計1958人を対象に時間の使い方を調査しました。
結果は、
週平均の自由時間は26時間(1日3時間強)
「楽しく過ごせた」と答えたのはわずか10時間
つまり、多忙な人ほど「余暇=疲れをとるだけの時間」になり、本当の喜びを感じにくいことが分かったのです。
3. 喜びを見出すための5つの戦略
では、限られた余暇をどうすれば充実させられるんでしょうか?
研究から明らかになったのは次の5つの戦略です。
他者と関わる
家族や友人と時間を共有すると、喜びは増幅します。
受動的な過ごし方を避ける
テレビやSNSよりも、運動や趣味など「能動的な活動」のほうが幸福度が高くなります。
情熱に従う
他人に評価される活動ではなく、自分がワクワクすることを選びましょう。
活動を多様化する
ひとつに没頭しすぎるより、複数の活動を組み合わせた方が満足度は高くなります。
スポーツをする前の準備運動で他の種目を取り入れるのもいいですね(ヨガとか)
自由時間を守る
仕事に侵食されない「純粋な余暇」を確保することが健康と幸福の源になります。
これらを実践する人ほど、仕事でもより価値や目的意識を実感し、人生全体の満足度が高まっていました。
4. 自律神経ケアと余暇の過ごし方
ここからはフィジカルの観点も含めてお話ししていきます.
「余暇の質」が心身に与える影響は、自律神経にも表れます。
・受動的な過ごし方(SNS、ダラダラTV)
→ 脳が刺激過多になり、交感神経が優位なまま休まらない。
一見、体を動かしていないので休まっているように感じますが、脳には負担がかかっていますので、実は余計に精神的な疲労を感じる可能性があります。
・能動的で好きな活動(運動、趣味、仲間との交流)
→ 副交感神経が働き、回復モードに切り替わる。
運動については、身体活動なので一時的に交感神経が優位になりますが、その後、体をリラックス状態に戻すために副交感神経の働きが強くなります。
つまり、余暇の選び方ひとつで、翌日の集中力やストレス耐性が大きく変わるのです。
私自身も「なんとなくYouTubeで夜更かし」より「早めに寝て朝子供と散歩」をした方が、とてもいい気分で一日をスタートできるので、仕事のパフォーマンスが良くなることを体感しています。
喜びを伴う余暇は、単なる休息ではなく エネルギーを再生産する仕組み なんですね。
5. まとめ:余暇は「心の回復装置」
・人生の満足度には「達成感・意義・喜び」の3つが必要
・多忙な人ほど「喜び」が欠けやすい
・喜びを取り戻す5つの戦略は「人とのつながり、能動的活動、情熱、多様性、自由時間」
・自律神経の観点でも、余暇の過ごし方は翌日のパフォーマンスを左右する
「余暇を増やす」のではなく、限られた時間をどう使うか がカギです。
余暇を「ただの休憩」から「心の回復装置」に変えていきたいですね。
それではまた次回。
