夫婦の話し合いをする前にするべき準備

本日は、夫婦の話し合いをする前に行うべきこと、というテーマでお話したいと思います。

我が家でも夫婦の話し合いをすることはありましたし、今年も年が明けてすぐのタイミングで話し合いました。その時は将来のこと、家計のこと、教育方針のことなどを話しました。

概ね方向性はずれていないものの、少し自分と違うな、と言うところはすり合わせられたかなと思います。

でもそういった違いって結婚前には見えないんですよね。妻がどういったことを考えているのかを知ることができて、とてもいい機会だったと思うとともに、知らないまま過ごしていたら喧嘩になっていたかも…とも思いました。

相手と価値観が違うな~と思って話していたら、相手の意図を取り違えて認識していたり、逆にこちらがうまく伝えられていなかったりと、「価値観の違い」ではなく「認識の齟齬」が起きていた、なんてこともあります。そういったことも家庭(夫婦)での話し合いが重要だと思う理由です。

ところが、話し合いをすれば解決すると思っていると思わぬ落とし穴にハマってしまうことも…

今日は話し合いの重要性から、そんな状態を防ぐためのポイントまで書いていきたいと思います。


小さなズレが大きな溝になる

私の結婚生活は9年になるのですが、ここまで2人で生活をしてきて、人生において話し合わなければならないイシューがとてもたくさんあると気づきました。家事や育児の分担、仕事、お金の管理、趣味や個人の時間、家庭での過ごし方、将来のビジョンなど、価値観の違いを疑うタイミングが多く、さまざまなことを話し合う必要性を感じます。

本当に些細なこと、例えば料理の味付けなどでも相手と自分の好みや食べ物に対する考えたの違いや違和感を感じることもあります。その場で話し合えるようなこと、じっくり考えてから結論を出さないといけないこと、話題の軽重はあるにせよ、こうしたズレが積もっていくと溝になってきてしまいます。

逐一、とまではいかなくても、気になったことはできるだけ早く解決はした方が深い傷を負わずにすむかもしれません。

ただ、こういった話し合いをしたくなるという時というのは、相手に対してモヤモヤした感情がある時だと思います。相手の言動や行動に不満や不安があったり、自身に疲労やストレスがかかって余裕がなかったり、どちらかというとネガティブな感情で話し始めてしまうことが多いのではないでしょうか。

もしくは、そういう気持ちを相手に伝えず、溜め込んでしまっている人もいるのではないかと思います。

仕事や家事で忙しく、疲れてストレスが溜まっている中で話し合いの時間を持つことすらキツいけど、もう我慢できない!みたいな時とあるのではないかと思います。そういう時は話し合いをしても解決しません。

疲労やストレスは感情の抑制を外す

これは脳科学、神経生理学的な領域から説明可能なのですが、疲労やストレスが蓄積されていくと、自律神経のうちの一つである、体を緊張、興奮状態にする交感神経が過活動となります。持続的に交感神経が過活動となると、脳の前頭葉の機能が抑制されます。

前頭葉が何をしている場所なのかというと、思考・判断など理性的な活動を行う際に働いています。理性で感情をコントロールするといったことにも働きます。

このように、イライラした状態や疲労が溜まっている状態では、論理的に思考することが出来ずに話し合いをすることになってしまいます。

もちろん、相手に感情を出すことが必要な場面もあります。しかし意図せず感情をぶつけてしまい、後悔する、そんなことも起きてしまうことがあるのではないかと思います。

話し合う前にやっておいた方がよいこと

より前向きな話し合いをしていくには、お互いがうまく感情をコントロールして、言葉を伝えられることが大事になってきます(感情を出さないだけではなく、必要な時に出せるようにすることも大事です)。

そのために必要な準備としては、

①時間と距離を置くこと

②体の緊張を緩和すること

⓷「2人でどうありたいか」をまず考えること

以上の3つが大事だと考えます。

まず1つ目、時間と距離を置くこと、については、細かく述べると、

「ストレスを感じ、それを言葉にして吐き出す前に意識して時間を置く」ことと、「ストレスを感じさせるものやことから物理的距離を置き、接しない」ことの2つに分けられます。

今すぐ言わないと気が済まない、という時も、「何をつたえるべきなのか」を整理するための時間を取ると、言いたいことがまとまらないということは避けられるでしょう。数分間でも良いので時間を取り、その際に意識的にゆっくりと呼吸をすることによって副交感神経の働きを促進することができます。副交感神経が働くと交感神経の活動を抑制し、前頭葉の働きを促し、理性的に思考することができるようになります。

また、ストレスを感じさせるものやこと(ストレッサーと呼びます)から離れることは、交感神経を抑制するのに必要なことでもあります。それが可能かどうかは状況次第でもあると思いますが、うまく環境や状況を調整してできるだけ離れましょう。少しの時間でも大丈夫です。

心を鎮めるための時間を確保し、ストレスを感じずに冷静に考えられる環境を一時的に作りましょう。

次に2つ目、体の緊張を緩和すること、についてです。

ゆっくりとした呼吸を行うこととも関連してきますが、心のストレスや緊張状態は体とリンクしています。体の緊張を緩和するようにアプローチすることは心の緊張を緩和することにもつながります。交感神経の過活動が抑制され、副交感神経が働きやすくなります

ゆっくりとストレッチをするのも良いでしょう(背骨をしっかり動かすようなストレッチがいい)し、軽く体操してみるのも良いと思います。オススメはマッサージです。自分自身で道具を使ってマッサージを行うのもよいですし、状況的に可能であればパートナーにマッサージしてもらっても良いと思います。

これから話し合いをするのに、マッサージなんてしてられるか、というご意見もあるでしょうが、お互いに冷静になる時間として、マッサージの時間は意外と有用です。

体へのリラックス効果は高いですし、相手の体に触れること・触れられることによってホルモンの観点でもリラックス効果を高めるセロトニンやオキシトシンが分泌されます。
また、話し合う前ではなく、マッサージをしながら話し合う、というのも一つの手段です。
相手と正面から向き合って話をすると、反対意見を持っている印象を感じたことはないでしょうか?
座る位置によって、相手に与える印象が変わる効果のことを「スティンザー効果」といいます。斜め45度の位置だとリラックスして話せる、横並びだと共感しやすいなどの効果があるようです。
マッサージをするときには基本的には正面にいることはありません。お互いの顔を見ない方が冷静に自分の考えていることを言うことができる、というケースもあります。
ケースによりますが、話し合いの内容によっては選択肢に入れておくのもよいのではないでしょうか。

最後に3つ目、「2人でどうありたいか」をまず考えること、についてです。

ストレスが溜まり、その勢いで相手に気持ちを伝える時は、どうしても相手に対して「こうしてほしい」という言葉をかけてしまうことがあります。

話し合いをする前に、「相手にどうしてほしいのか」という考え方よりも「2人でどうしたいのか」と考え、そのうえで「それならば自分はこうしたい」と考えることが大事です。

ただこれに関しては、言うは易く行うは難し、だと思います。ですので、お互いにストレスが溜まる前から、少しずつ意見を出し合って2人の共通認識にするとよいのではないかと思います。


まとめ

以上、話し合いをする前にお互いに準備しておくこととして提案させていただきます。

あくまで私の一意見ではありますので参考にしていただければと思います。

特に話し合いをする前に自身の体の状態を整えておくこと、というのは、脳の状態を整えておくことにもつながります。

前向きに話し合いをするためにこういった準備を行うことを意識してみましょう。

しかし、それを相手に強要することは逆効果になることもあります。まずはおひとりで試してみてから、少しずつ相手にオススメしていくとよいのではないでしょうか。

お二人での話し合いが、今後の幸せな家庭生活につながるためのお役に立てれば幸いです。

ではまた。

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