Vol.13〜強烈な個の集合では最強のチームにならない〜
「このメンバーなら最強チームだ!」
「すべての仕事がうまくいきそうな気がする」
と思って優秀なメンバーを集めたのに、なぜか成果が出ない…。
何ならトラブルが多くて、仕事がうまく回ってない…
そんな経験はありませんか?
実は、優秀な人材の集合体=優秀なチームとは限らないのです。
優秀な人材を集めてうまく仕事を回すために必要なポイントがあるんです。
というわけで今日ご紹介するのはこちら!
『なぜ優秀な人材を集めても一流のチームにならないのか ― 集団の力を活かす3つの行動規範』(HBR論文/バネッサ・アーク・ドリュスカット)
です。
それでは早速見てみましょう!
1. 優秀な人材を集めても失敗する理由
研究によれば、トップ人材を集めてもチームがうまく機能するとは限りません。
実際、ある管理職チームを観察したところ、メンバーの衝突や不信感から会議が崩壊していく場面が確認されました。
問題は「能力不足」ではなく、感情面の摩擦を扱う仕組みが欠けていること。
経営者が「優秀な人を集めれば自然と成果が出る」と考えるのは大きな誤解なのです。
2. チームを強くする「感情的知性(EI)」
カギになるのが チームの感情的知性(EI)。
これは個人のスキルではなく、チーム全体で築く「社会的ニーズを満たす規範や習慣」のことです。
・受け入れられたい、理解されたいという欲求
・共通理解を築きたいという欲求
・チーム内での主体性を実感したいという欲求
これらを満たすことで信頼・心理的安全性・帰属意識が育ち、結果として高業績につながります。
3. 集団の力を引き出す3つの行動規範
ドリュスカット氏は、チームEIを高めるための規範として次の3つを提案しています。
・相互理解の向上
互いの役割や強みを知り、敬意を持って関わる。
・強みと改善点の日常的な評価分析
定期的にプロセスや成果を振り返り、改善策を共有する。
・ステークホルダーとの日常的な対話
顧客や経営層など外部の関係者と積極的にコミュニケーションを取る。
これらを徹底することで、単なる「個の集合体」ではなく「協力し合う一流チーム」が生まれるのです。
4. 「心理的安全性」は「身体的な安全」につながる
心理的安全性が高いと、実はメンバーの パフォーマンスを向上させることにもつながります。
それは、「自律神経の安定 」の観点からもそう言えるんですよね。
対立や恐怖が多いチーム
→ 常に交感神経が優位になり、疲労・不安がたまりやすい
信頼と安心があるチーム
→ 副交感神経が働きやすく、心が落ち着き集中力も増す
つまり、チームEIを高めることは、メンバーの「心の安全」と「身体の回復」に直結します。
私自身の経験でも、安心して発言できるチームにいるときは、アイディアも出しやすく充実感がありましたし、
仕事が終わった後も心地よい疲れがあり、よく眠れ、目覚めも良い感じがありました。
逆にギスギスした環境では、仕事が終わっても緊張が解けず、疲労が蓄積するのです。
パフォーマンスを上げるためには、不要なギスギス感をなくしていくような仕組みを作ると良いですね!
5. まとめ:一流チームに必要なのは「安心感と規範」
・優秀な人材を集めても、仕組みがなければ機能しない
・鍵は「チームEI」=感情的知性を高める行動規範
・相互理解・評価分析・外部との対話の3つが重要
・メンタルヘルスの視点でも、心理的安全性は自律神経を整え、パフォーマンスを引き出す
・一流チームをつくるのは「人材」ではなく「規範」と「安心感」。
これを忘れずに、チームづくりを見直していきたいですね。
それではまた次回。
