その96〜ニンジン🥕ぶら下げるだけでは、人間は走りません〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
成果報酬型給与制度(PFP)は従業員のモチベーション向上に効果的とされるが、不適切な運用によりプレッシャーやストレスを引き起こし、逆にパフォーマンスを低下させることもある。
制度の影響
ポジティブな効果:
モチベーションやエンゲージメント向上、成果の改善。
ネガティブな効果:
ストレスやパフォーマンス低下、離職リスクの増加。
改善のためのポイント
成果報酬型制度を効果的に運用するには、上司のサポート能力向上や制度の透明性、従業員参加型の仕組みが重要。
これにより、従業員が挑戦意欲を持ち、モチベーションを高めることができる。
家庭での応用例
親子の間で「テストの点数とご褒美」を結びつける場合、一回限りの成果ではなく、長期的な努力や行動の習慣化を促す提案に変更するのが効果的。
「目標に向けた計画を立て、それを実行できたらご褒美を与える」といった形で、成長を支援する制度を家庭にも応用してみてもよいかもしれない。
「こんなに成果出してるのに、何で給料上がらないんだよ〜」
「やる気無くすわぁ」
こんなことを少しでも思ったこと、ないですか?
そしてプロアスリートのように、
成績に応じて、給料が決まるような年俸制にしてほしい
と思うこともあるんじゃないかと思います。
しかしそれは、
高いパフォーマンスを求められ続けるプレッシャーと戦わないといけないことの裏返し
でもあります。
実際にこの成果報酬型の給与体系によって、
ストレスが過剰にかかってパフォーマンスが悪化した事例は少なくはありません。
「実は成果報酬型って良くないのでは?」
と思ってしまいますが、
運用の仕方、マネジャーのやり方次第で、より良い制度に変わるんです!
ということで、今日ご紹介する論文はこちら!
タイトルは、
「成果主義の報酬制度はどうすれば健全に機能するか
上司の能力や人間性がカギになる」
です!
それでは早速見てみましょう!
論文の要約
インセンティブ制度(PFP)は従業員のモチベーションを高める一方、プレッシャーやストレスの原因にもなり得る。
特に、個人パフォーマンスに基づくインセンティブ(PFP-I)は、評価や受け止め方次第でパフォーマンスに正負の影響を及ぼす。
研究の主なポイント
PFP-Iの影響
前向きに捉える場合: モチベーションやエンゲージメントが向上し、成果が上がる。
脅威と捉える場合: ストレスが増し、パフォーマンスが低下する。
リーダーの影響
有能で温かみのある上司:
従業員がPFP-Iを挑戦と見なしやすくなる。
温かみに欠ける上司:
PFP-Iを脅威と捉え、エンゲージメントが低下する。
効果を高める方法
透明性: 報酬とパフォーマンスの関係を明確化し、公平な評価基準を用いる。
従業員の参加: 目標設定に従業員を関与させ、進捗確認を定期的に行う。
支援的な文化: 上司の共感力やサポート能力を強化するトレーニングを実施する。
この制度を前向きに捉えられるか、脅威と捉えるかで変わってくる
ということは、
「パフォーマンスを出す自信のある(優秀な)人」
は前向きに捉えられるし、
「パフォーマンスを出せないと思っている人」
は脅威に捉えてしまうのでは?
と思う方、いらっしゃると思いますが、そうではありません。
目標設定に従業員を参加させたり、
上司のサポート力を向上させたり、
この制度を機能させる仕組みを構築することで、
前向きに捉えられるようにマインドを変えることはできます。
MBO(Management by Objective:目標管理)という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ざっくり言うと、
評価する上司と評価される従業員との間で個人目標を定め、その達成度でその期の評価を決める。
というものですが、
ちゃんと評価する側とされる側で評価の基準や目標を共有していれば、
成果報酬型の給与体系もモチベーションを向上することに繋げられるのではないでしょうか?
また、個人目標の先にある、組織としての課題解決や大きな方針を踏まえて行動できると、
出世に繋がっていくと思います!
成果報酬制度が悪いのではなく、
それを適切に運用できない管理者や、
管理者をサポートできていない仕組みの不整備
が問題だと言えますね。
上司の立場の方は、
・自身のマインド
・制度を運用する仕組み
をもう一度見直してみるといいかもしれません。
家庭に置き換えて考えると…
「テストで100点取ったら、あのゲーム買ってよ〜」
と交渉する子供たち。
逆に、親が
「100点取ったら買ってあげるよ」
「平均点以下ならゲームは買いません」
と持ち掛けることも。
これ、実はもう少し考えた方が良いかもしれません。
親としては、「一回だけ100点取ればいい」ということではないはずなんですよね。
「これをモチベーションにして勉強を頑張る習慣をつけてほしい」
などの、もう少し長期的な思いがあるはず。
そこまで考慮して提案をしてみるのはどうでしょうか?
「継続的に100点取る」というのは非現実的ですが、
「目標の点を取るようなやり方を自分で考えて、実行できたら、買ってあげる」
というように提案してみると、こちらの要望も通すことができそうですよね。
これはあくまで僕が考えた一例ですので、
各ご家庭に合うやり方を探してみてください。
まとめ
本日は「成果報酬型の制度をうまく運用するコツ」をテーマにした論文をご紹介しました。
成果報酬はモチベーション向上に繋がる施策ではありますが、その設計は難しいので
ぜひ今日の内容を踏まえてうまい運用方法を検討してみてください。
まずは家庭で試してもいいかもしれないですね!
それではまた次回。
