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ほぼ100文字怪談 まとめ5

Xアカウントで毎日更新しているほぼ100文字怪談のまとめです。


【ほぼ100文字怪談_41】

深海生物のガチャガチャをやった。
カプセルが出てきて、ワクワクしながら開ける瞬間が好きだ。
メンダコ? シーラカンス? リュウグウノツカイ?
カプセルから出てきたのは、数日前に片方だけ失くした俺の靴下だった。


【ほぼ100文字怪談_42】

寝る前に子どもに絵本の読み聞かせをしていると、絵本に描かれていた小人が消えている。
確かに描かれてたよなぁと思いつつ、子どもが寝たので卓上ランプを消そうとしたら、卓上ランプの影から小人がこちらを伺っていた。
目が合うと、さっと逃げていった。


【ほぼ100文字怪談_43】

通勤で使う駅の構内に子どもが描いた絵が展示されていた。
子どもらしい自由な発想の絵の中に、首から下が地面に埋まった4人の男女がニコニコしてる絵が1枚。
無邪気さの中に異質な空気を感じて目をそらす。
あれは何を描いた絵なのだろうか。


【ほぼ100文字怪談_44】

今週は音楽室の掃除当番。
不真面目な男子たちを尻目に、掃除用具入れロッカーを開けたら、虚ろな顔の男子生徒が入ってた。
ビックリして、思わずロッカーを閉める。
いやいや、これ、イジメじゃない?!
そう思ってロッカーを再度開けると誰もいなかった。


【ほぼ100文字怪談_45】

子どもの頃からの特殊能力。
涙で視界が滲んだときにだけ、涙越しに別の世界が見える。
でもあるときから、別世界の景色に誰かが現れて、徐々に近付き、私に手を伸ばしてくる。もう少しでその手が届きそう。
私は、泣けなくなった。


【ほぼ100文字怪談_46】

玄関チャイムの音で起こされる。だいたい午前3時。チャイムが鳴るのは1度だけで、確認すると誰もいない。
あまりに続くので、防犯カメラを設置した。その日の夜もチャイムは鳴らされた。
翌朝に録画された映像を確認すると、チャイムを押す手首だけが映ってた。


【ほぼ100文字怪談_47】

月曜日の朝。今日から仕事だ。
アツアツに熱したフライパンでベーコンを焼いて、卵を手に取る。フライパンの上で卵を割ると、白身に包まれた目玉が落ちた。
目玉焼きは、そういう意味じゃない。
人間って恐怖が振り切れると妙に冷静になるのな。


【ほぼ100文字怪談_48】

初めて行く文学館。
地図アプリを眺めながら「この道かな?」と思いつつ細道に入ろうとしたら、背後から「この道でいいのぉ?」と子どもの声がした。
振り返って見ても、子どもなんていない。
もう一度地図アプリを確認して、無事に正しい道を見つけた。


【ほぼ100文字怪談_49】

数年前、自室の天井に染みができた。
それが徐々に広がって、今では親父の顔に見える。しかも相当怒っている表情だ。
そろそろヒキニートも限界かもしれない。
今日は親父の顔をした染みの横に、おふくろの泣き顔みたいな染みも出てきたし。


【ほぼ100文字怪談_50】

最近、道を歩いてるとビニール袋だの新聞紙だのが足元に絡みついてくる。
そんな俺を見た友人が「水子って、父親の足元に絡みつくらしいぞ。さてはお前〜??」なんて笑って言う。
心当たりがありすぎて、俺は笑えなかった。




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