国家資格キャリアコンサルタントは難関資格だぞ!
キャリコンの皆さんへ。
なぜか「国家資格キャリアコンサルタント」は簡単に取れる資格だ、そう勘違いしている人、多くないですか???
過去に私がX(旧Twitter)で「あれは難関資格だぞ!」ってつぶやいたら、けっこうバズりまして。画像はこちら。

合格率だけ見れば、過去28回の平均はこうです。
学科試験:約63%
実技試験:約65%
これを単純に掛け合わせると、30%ちょっと。他の国家資格のコンサルタント(士業)と比較すると高めなのは事実。
この数字だけ見て「へぇ、キャリアコンサルタントって半分くらい受かるじゃん。簡単そうだね」なんて、受験経験ゼロの人に言われる。しかも、なぜかニヤニヤしながら。
こっちは半年以上かけて時間もお金も精神も削って挑んでるのに・・・心の中では机をひっくり返しています。ほんと、腹が立つ。
今回は、このモヤモヤと怒りを燃料にして、「国家資格キャリアコンサルタントはれっきとした難関資格だ」という事実を、全力で語ります。
これを読めば、二度と「簡単そう」なんて言えなくなるし、言わせないぞ!
受験資格を得るのがバカに大変
まず、国家資格キャリアコンサルタントは受験資格を得ること自体、しんどいんです。
養成講座の受講時間は150時間。しかも宿題や課題、中間試験まであるので、軽く200時間は超えます。
それを働きながら土日や平日夜に詰め込むわけです。時間の捻出も労力も、甘く見ないほうがいい。毎週末の丸一日講座に加えて、さらに平日は課題に追われる…そんな生活が3ヶ月以上続くわけです。
3ヶ月コースの受講を開始すると、国家試験を受験、合格後に登録証が発行されるまで約10ヶ月を要します。
資格取得を決意してから養成講習の受講を開始するまでの準備期間を含めると、1年を資格試験に捧げる覚悟が必要です。
講座では「キャリア理論」や「カウンセリングスキル」を学ぶだけではありません。各種労働法、添削課題、参考文献の読破・・・これがまた重たい。
「キャリアコンサルティング理論と実際」、読みのが本当にしんどい。
学費も高い。平均して30万円前後。
「専門実践教育訓練給付金」を使えば最大8割は戻ってきますが、キャッシュアウトは避けられません。社会人が30万円を払うというのは、単なる「お勉強代」ではなく、それなりの覚悟が伴う自己投資です。
そして、やっとの思いで養成講座を修了しても、得られるのは「受験資格」だけです。
「講座さえ修了すれば受かるんでしょ?」は、マラソンでスタート地点に立っただけで「もう走り切った」と言い張るレベルの勘違い。
試験の現実を知らない人の、甘すぎる妄想、妄言です。
学科試験の出題範囲がバカに広い
学科試験。これがまた、出題範囲が広すぎて笑えます。
範囲はざっくりいうと、
労働法制(労働基準法、職安法、雇用対策法etc.)
キャリア理論(スーパー、シャイン、クランボルツ、サビカス、名前だけでお腹いっぱい)
カウンセリング理論(ロジャーズ、エリクソン、ゲシュタルト、まだカタカナが続くよ)
心理学、発達理論、経済動向
厚労省の最新白書、国の施策、各種統計データ
ある意味、社労士試験よりも範囲は広い。労働法や雇用保険、社保だけでなく心理学、カウンセリング理論までジャンルが飛びまくる。深掘りは不要と言われても、そのぶん広さの地獄が待っています。
特に理論家の暗記は鬼門です。
発達理論なんて似たようなのが多すぎて、試験前は頭の中でシャッフル状態。スーパーの発達理論、レビンソンの発達理論、エリクソンの発達理論、ハヴィガーストの発達理論、シャインの発達理論、ギンズバーグの発達理論・・・比較表見ても頭に入らんよ。
さらに厄介なのが、統計や施策。
「最新版」がどこまで試験に反映されてくるのか、なかなか判断が難しい。白書を全部読む暇もない。頼るべきは「みん合(みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験)」のみ。
ちなみに、私の学科試験の失敗談はYouTubeで熱く語っていますので、興味ある方はこちらからどうぞ。
実技試験のハードルがバカに高い
そして最大の鬼門・関門がここ。
実技試験
実務的な力量が足りないと、すぐに見抜かれます。ロープレ開始1分、静けさの中で遠くから聞こえてくる鉛筆での採点音。あれは忘れられません。
養成講座でロープレの型を身につけていないと、一発合格はまず無理です。それも養成講座で学べるのは自動車運転免許でいう「仮免」まで。
試験に受かるためには、自分で路上に出て、知らない交差点や信号のない横断歩道を走らなきゃいけない。その研鑽期間が養成講座修了後、試験までの3ヶ月間で試行錯誤しなければなりません。
そしてクライエント役は、試験官という名の「超安全運転監視員」。
果たして道を教えてくれるのか、危ない運転にはすぐにブレーキをかけてくれるのか、はたまた放置プレイか。神のみぞ知る世界。
論述試験
なぜか、相手が目の前にいればできることが、文章にすると途端にできなくなる。
・・・私がYouTubeでしゃべれても、noteに書くのは苦戦するアレと同じかもしれません。
知識だけでは突破できない。
勉強量だけでも跳ね返される。
手探りで進めていくしかない。
それが国家資格キャリアコンサルタントの実技試験です。
しかも、正解がわからない。
論述も実技も、採点基準は公開されているものの、正解は非公開。これが試験対策を難しくしている大きな要因です。
模範解答は存在しない。だから試験対策は、まるで霧の中を地図なしで歩くようなもの。何度も練習して、他人に見てもらって、やっと「この方向で合ってるかも?」と薄明かりが見えてくるレベル。
たとえ長年の実務経験があっても、100%独学で突破できる試験ではありません。むしろ経験が邪魔をする試験でもあります。
「私は現場経験があるからまぁ大丈夫でしょ!」とのたまうのは、盛大な前フリです。
ちなみに、私の実技試験の失敗談もYouTubeで熱く語っていますので、興味ある方はこちらからどうぞ。
だからキャリコン試験の難易度はバカに高い
前述の合格率は、誰でも受験できる試験の数字ではありません。
受験者の9割以上は、すでに養成講座を修了している人たち。「受験資格を得る」という高い山をすでに登った猛者たちの中での数字です。スタートラインに立つだけで、相当なハードルがあるんです。
それでも、一発合格率はわずか30%ちょい。
半年以上はまとまった時間とエネルギーをコミットしないと、合格はほぼ無理ゲーです。
「簡単そうだから、とりあえず取っとくかー」なんて軽いノリで挑むのはやめた方がいい。間違いなく途中で心が折れます。
机に向かう時間を作る覚悟、仕事や家族との時間をやりくりする覚悟、合格までやり切る覚悟。この3つは最低限、持って挑んでください。
受験機会が年3回あるのは唯一の救い。
もしこれが年1回だけだったら、諦める人が続出するでしょう。
2級や1級は、この国家資格キャリアコンサルタントの土台があってこそ挑める試験です。まずはこの基礎を固めないと話になりません。
結論
国家資格キャリアコンサルタントは胸を張って「難関資格」と言えます。
森田が保証します。
これから受験を考えている方へ。
これは一時の思いつきで取れる資格じゃありません。
でも、その覚悟と努力は、必ずあなたの血肉になります。
これから合格発表を控えている方へ。
その努力は、必ず報われます。
たとえ私のように1度は落ちても、諦めなければ必ず結果はついてくる。時間差はあっても、努力は絶対に裏切りませんから。
一般社団法人リベラルコンサルティング協議会では、試験対策はしていません。それでも試験をネタにセミナーはやることありますので、興味を持たれた方は一般社団法人リベラルコンサルティング協議会まで。
