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from 図書館返却本棚 その31 「生成AIで映画を作ってみた」 Creative.Edge 前編

毎度おなじみ、図書館の返却本コーナーから目についた本、それもなるべく普段読まない系の本を手にとって、図書館の勉強コーナーで読みながら同時に感想を書くという無茶なシリーズその第31段でございます(^^)

なぜこの本を手に取ったのか


AIが人間の仕事を奪うなんてことはもう100年前くらい前から100万回以上言われてるわけですが、まさかいの一番にクリエイティブ分野が一番最初にヤラれるとは思ってませんでした……なんていう言葉自体ももう聞き飽きた今日このごろです。

幸いにしてクリエイティブ分野でAIに奪われるような実績を何一つ持たない私ですので、立場的にはAIの進化を楽しみにしています。
そして願わくばAIさんにはそんな私でもなにかのクリエイターになれる手伝いをして欲しいというのが本音です。

そんな思いが私にこの本を手に取らせました。

ついでにいうと映画でもアニメでも私が心から愛するマンガでも、面白ければ作り手が人間でもAIでもなんでもいい。
といいつつも本当におもしろいものを作れるのはやはり人間なのだと信じたい。
おもしろいかどうかを決定するのは、最終的には作り手の「人間力」が全てだろうと思ってはいます。




著者はどんな人?


その前にこの本の発行年月を確認。
AIの進化スピードを考えると、この情報は非常に重要だと考えます。

2025年7月9日 第一版発行

おお、最新版やん!
出版社も図書館もがんばってますねー。

著者はCreative.Edge(Yuji Sakai)さん。

教育設計の専門家でありながら、2016年からAIシステムやロボティクスの実証実験に関わる人

だそうです。

異業種の実務家でありながらAIに深く関わっている人ということで、AI専門家一辺倒の方に比べてより実務的な知見が期待できそうです。


第1章 生成AIで自主映画を制作する試み

動画生成AIの登場と創造性の解放


この章では、テクノロジーを軸とした自主制作映画の歴史が語られます。

1970年代の8ミリフィルムによる自主制作の時代からはじまり、80年代にPCが登場し、90年代のマルチメディア時代を経て、2000年代からはそれらのテクノロジーが発展、洗練されていきます。
そして2020年代、ついに生成AIが登場。

静止画生成AIは変な3DCGレベルから、あっというまに写真レベルへと到達しました。
人物の指が高確率で変になるとか、ラーメンを食べるのが苦手とかありましたが、最近ではその弱点もだいぶカバーされつつあるようです。

そして当初不可能と思われていた動画生成もあっさりと実現しました。

もちろん、静止画、動画ともにまだまだ問題点は多いし発展途上ではありますが、とにかく最初に世間に姿を表してからの進化のスピードのは驚かされます。

「これはとんでもないことになる」

すべてのクリエイターが感じたことです。
(これで「仕事ができるようになる!やりたいことができるようになる!」となった一派と、一部の「これまでの稼ぎが奪われる!」派にわかれることになりますが、これはまた別の話)

2020年代における生成AIの登場は、技術的あるいは法律的な問題を持ちつつも(そんな問題を一切持たない最新技術などあり得ないですが)、明らかに新しい時代の幕開けとなったのは間違いないです。

そんな中、「よーし、んじゃーいっちょ映画でも作ったろか!」となった人々がいたです。
筆者もその一人でした。

そして筆者の自主映画作成プロジェクトはかなりエッジの効いたものだったのです。

なにせ、
脚本、コンセプトワーク、キャラクター設計、画像生成、動画生成、音楽生成、編集をすべて一人でこなすというものにとどまらず、映画のビジュアルブック作成とゲーム版の作成も同時に進める

というものだったからです。

正直、やりすぎじゃね?とは思わないでもないですが、時代の変革はこうした極端な行動から生まれるのかもしれませんね。

ここは素直に著者の行動力に尊敬の念を抱くのみです。


第2章 生成AIはストーリーを作ってくれない

人間がストーリーの骨格を作り、生成AIが肉付けする


生成AIが作るストーリーは、どこかで見たもののようになりやすい。
なぜなら生成AIは、どこかでみたものをいい感じでごちゃまぜにして出力するものだからです。

ではどうしたらいいストーリーが作れるのか。
やはりここだけは人間が深く関与して作らざるをえないでしょう。
そしてそれば一番の難問であることは言うまでもありません。

ただし当然、AIの力を一切借りるなということではありません。

この章では、人間と生成AIがタッグを組んで「おもしろそうな」ストーリーを作る方法が開示されています。

1 矛盾や意外性のある要素を組み込む

例:宇宙船が彷徨う物語。ただし浮世絵文化要素をいれること

2 制約条件の導入による新たな発想の誘発

例:アルファベットのBを使わずに物語を書け

(余談ですが西尾維新さんなら余裕で書けそう。笑)

3 役割演技(ロールプレイング)による視点の転換

例:2050年の歴史家として2025年のSNS文化を論評せよ

このようにストーリーづくりに当たっては生成AIはいまだメインになりえていませんが、人間側の工夫によって十分な支援が得られることは間違いないでしょう。




はい。ということで続きは明日の心です!



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