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完璧を捨てて成功する「不完全主義」勉強のススメ【後編】

はじめに


前編では、私が完璧主義の呪縛から解放され、「不完全」を愛するようになった経緯をお話ししました。
資格勉強においても、仕事や趣味においても、「完璧な準備」を捨てることこそが、継続と成功の鍵となります。
「少しでもやったらOK」というアプローチが、いかに私の行動のハードルを下げ、プレッシャーを軽減してくれたかをお伝えしました。

後編となる今回は、この「不完全主義」を皆さんの日々の生活に具体的に落とし込むための、さらに実践的な行動ステップについて詳しく解説していきます。
どうすれば無理なく一歩を踏み出し、それを日常の当たり前として継続していけるのか。
50代後半のライフハッカーとして私が培ってきた、具体的かつ即効性のある知見を余すところなくお伝えします。

完璧を目指さない勇気を持つことが、皆さんの人生をいかに豊かに、そして軽やかに変えていくか、その具体的なプロセスを一緒に見ていきましょう。





心理的ハードルを極限まで下げる「環境設定」


不完全主義を実践する上で、最も重要と言っても過言ではないのが、「環境設定」です。
行動に移すための心理的なハードルを、いかに極限まで下げるかが勝負となります。

「さあ、勉強を始めよう」と決意してから、テキストを探し、机を片付け、ペンを用意する……これだけのステップがあるだけで、私たちの脳は「面倒だ」と感じ、行動を先延ばしにしてしまいます。
完璧主義者は、完璧な環境が整うのを待ってしまいますが、不完全主義者は、環境が不完全であっても、すぐに行動できる仕組みを作ります。

私の場合、資格勉強をしていた時期は、常にテキストを開いた状態で、机の上に置きっぱなしにしていました。
朝、起きてすぐに視界に入る場所に、勉強道具がセットされている状態です。
これなら、机に向かうというステップすら不要で、ただ椅子に座るだけで勉強を再開できます。

また、スマホに電子書籍版のテキストを入れておき、ちょっとスキマ時間があればすぐに開けるようにしていました。
(私は紙と電子版のテキストを両方買います)

「カバンから取り出す」という手間すら惜しむ、その徹底ぶりが重要です。

これは、趣味のギター弾き語りにおいても同じです。
ギターはケースにしまわず、スタンドに立てて、私のメインデスクのすぐに手に取れる場所に置いてあります。

GarageBandでの宅録環境も、パソコンを立ち上げればすぐに録音を開始できる状態で放置しています。
デスク左手にアームを使ってマイクはいつでも準備OKです。
(コンデンサマイクなので、本当は毎回ちゃんと乾燥剤入りのケースにしまったほうがイイらしいのですが、それをやると多分私は録音しようとしなくなるでしょう……)

完璧な整理整頓よりも、不完全であっても「すぐに始められる」状態を優先するのです。
皆さんも、何かを始めたいなら、そのための道具をあえて「出しっぱなし」にしてみてください。
その不完全な景色こそが、皆さんの新しい行動を促す、最強の環境となるはずです。


1日1分、1ページからの「スモールステップ」


環境が整ったら、次に行動の「量」に対するハードルを下げます。
前編でお話しした「10分だけテキストを開く」というのも一つの方法ですが、もっと小さくても構いません。

「1日1分だけ」「テキストを1ページめくるだけ」「単語を一つ覚えるだけ」。
これくらいなら、どんなに疲れていても、どんなに忙しくても、できない理由は見つからないはずです。

完璧主義者は「今日は1時間勉強できなかった」と自分を責めますが、不完全主義者は「1分できたからOK」と自分を褒めます。

この「スモールステップ」の目的は、大きな成果を出すことではありません。
「行動した」という事実を作り、脳に成功体験を刻み込むことです。

1分できたら、2分、3分と自然に延びていくこともありますが、延びなくても構いません。
大切なのは、毎日「できた」という感覚を持って布団に入ることです。

この小さな達成感の積み重ねが、やがて「自分は継続できる人間だ」という自信に繋がり、習慣化の強固な土台となります。

私は、新しい資格の勉強を始める際、最初の1週間は「テキストを開く」ことだけを目標にします。
中身を読んで理解しようとする必要すらありません。
ただ、毎日同じ時間にテキストを開き、1分眺めるだけです。
これなら、挫折する方が難しいでしょう。

SF小説やマンガを読むのを趣味とする私も、難解な専門書に挑戦する際は、この1日1ページのアプローチをとります。
「なんか知らんけど」読み進められ、気づけば一冊読み終わっていた、という経験を何度もしています。
完璧な理解は後回しにして、まずは不完全であっても「触れ続ける」ことから始めてみてください。


「例外ルール」が挫折を防ぐ、継続のセーフティネット


どんなに環境を整え、スモールステップで始めても、どうしても行動できない日は必ずあります。
突然の残業、体調不良、あるいはただなんとなくやる気が出ない日。

完璧主義者は、1日でも計画が崩れると「もうダメだ」とすべてを投げ出してしまいがちです。

不完全主義者は、あらかじめ計画が崩れることを前提とし、それに備えた「例外ルール」を用意しておきます。
これが、挫折を防ぐためのセーフティネットとなります。

私の場合、「もし1日勉強できなかったら、次の日は1分だけでOKとする」というルールがありました。
また、「どうしてもやる気が出ない日は、勉強道具を触るだけでOKとする」というルールもあります。
これなら、たとえ勉強できなくても、「ルール通りに例外を適用した」という小さな達成感は残ります。
「昨日はできなかったけど、今日はルールに従って道具を触ったからOK」と、前向きな気持ちで再開できるのです。

仕事においても、WordPressでのサイト運営で「毎日更新」を目指していた時期がありましたが、どうしても書けない日は「タイトルと画像だけ決める」という例外ルールを適用していました。

完璧な継続ではなく、不完全であっても「完全に途切れさせない」継続を目指すのです。
皆さんも、ご自身の計画に、ぜひ不完全主義的な例外ルールを盛り込んでみてください。
その不完全さが、皆さんの継続を支え、やがては大きな力となっていくはずです。





まとめ


完璧主義という考え方は、時に私たちを思考停止させ、行動する勇気を奪います。
しかし、不完全主義を取り入れることで、私たちは行動へのハードルを下げ、プレッシャーから解放されます。
「少しでもやったらOK」という精神は、環境設定、スモールステップ、例外ルールの活用によって、日々の生活に無理なく落とし込むことができます。
その小さな一歩の積み重ねこそが、やがて大きな成果へと繋がる確かな道なのです。

「なんか知らんけど」継続でき、難関資格を取得し、仕事も趣味も楽しめるようになった私の経験が、皆さんの人生を一歩前に進めるきっかけになれば幸いです。

100歳まで現役(私の目標、いや予定です)で、学び続け、遊び続けるためには、完璧主義を捨て、不完全主義を愛することが不可欠です。
今日から、不完全な一歩を踏み出してみませんか。


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