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【習慣化する技術1】なぜ意志力は裏切るのか?「習慣」という名の自動操縦装置

はじめに

まずは私の習慣化成功事例

こちらが現在の私の毎日の習慣とその継続日数になります。

・note連続投稿 494日(この投稿で)
・朝のFitboxing初音ミク 344日
・朝の筋トレ 4か月以上(休息日含む)
・夜に「3つのいいこと」を書く 222日
・夜に「明日の予定」を書く 295日
・ランチタイム読書(平日のみ) 累計220日以上

2026年5月12日時点


最新の習慣化成功例としては、夜寝る直前のストレッチポールを40日以上などもあります。
それから必要に迫られて、あるいは趣味で何かの資格試験にチャレンジするときには、毎日勉強するという習慣が加わります。

もちろん習慣化に挫折したことも多々ありますが、それはまた別の記事にて。

さてこうした話をすると、多くの方から「意志が強いですね」「モチベーションを保つ秘訣は何ですか?」と聞かれることがあります。
しかし、そのたびに私はこう答えます。

「私の意志の力なんて、まったく信用していません」と。
「といいますか、そんなもん私は持ち合わせていません」と。

むしろ、意志が弱く、放っておけばすぐに怠けてしまう不完全な自分を知っているからこそ、気合や根性に頼らない仕組みづくりをしてきただけなのです。

本連載「習慣化する技術」では、私が実践の中で見つけてきた、意志力に頼らずに行動を自動化するための7つのテクニックをご紹介していきます。

第1回となる今回は、その大前提となる「なぜ意志力は裏切るのか」という脳のメカニズムについてお話しします。




意志力はスマートフォンのバッテリーと同じ


私たちが何か新しいことを始めようとするとき、最初は「今日から毎日1時間勉強するぞ」「絶対にダイエットを成功させるぞ」と強く決意します。
しかし、数日後には「今日は疲れたから明日でいいや」と妥協してしまう。

これはあなたの性格が怠惰だからではありません。
脳の仕様なのです。

心理学や脳科学の分野では、意志力(ウィルパワー)は有限のリソースだと考えられています。
それはまるでスマートフォンのバッテリーのようなものです。
朝起きたときには100パーセント充電されていたとしても、日々の小さな決断によってどんどん消耗していきます。

朝食に何を食べるか、どの服を着るか、満員電車でどう立つか、仕事でどのメールから返信するか。こうした日常の無数の選択一つひとつが、確実に意志力のバッテリーを削っていきます。
その結果、仕事を終えて夜家に帰る頃には、バッテリーはほぼゼロ状態になっています。

そこから「さあ、資格の勉強をしよう」「筋トレをしよう」と自分を奮い立たせるのは、ガス欠の車を人力で押すようなもので、土台無理な話なのです。

システム1とシステム2という考え方


ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者ダニエル・カーネマンは、人間の思考プロセスを「システム1」と「システム2」の2つに分けて説明しました。

システム1は速い思考です。
直感的で、無意識に、自動的に働きます。
歩く、自転車をこぐ、母国語で会話するなど、脳にほとんど負荷をかけずに実行できる行動はすべてシステム1の領域です。

一方、システム2は遅い思考です。
論理的で、意識的な努力を必要とします。
複雑な計算をする、初めて通る道を地図を見ながら歩く、そして「新しい習慣を始めようと決断して実行する」のは、このシステム2の役割です。

システム2は非常にエネルギーを消費するため、脳はできるだけこれを使いたがりません。

習慣化の最大の目的とは、最初はシステム2(意識的な努力)で行っていた行動を、システム1(無意識の自動操縦)へと移行させることです。

毎朝、洗面所に向かって歯を磨くのに「よし、今日も歯を磨くぞ」と強い決意をする人はいません。
それはすでにシステム1に組み込まれているからです。


やる気は行動の後からついてくる


意志力をあてにしてはいけないもう1つの理由は、やる気のメカニズムにあります。
多くの人は「やる気が出たら行動しよう」と考えがちですが、これは順序が逆です。

脳科学において作業興奮と呼ばれる現象があります。
これは、手や体を動かし始めることで脳の側坐核という部分が刺激され、後からドーパミンが分泌されてやる気が出てくるという仕組みです。
つまり、やる気は行動する前には存在せず、行動し始めた後に初めて湧いてくるものなのです。

仕事やタスクではなく趣味において(例えば私の場合などPCを開いてSlay the Spire2を立ち上げるときやあるいはアコースティックギターを手に取るときなど)、最初は少し面倒に感じても、5分も触っていればいつの間にか没頭していたという経験はないでしょうか。

重要なのは、この最初の5分、あるいは最初の行動を起こすまでの摩擦をいかに減らすかということです。


自動操縦システムを構築する旅へ


ここまでお話ししてきたように、私たちの脳はもともと新しいことを続けるようにはできていません。
意志力は枯渇し、意識的な努力は疲労を招き、やる気は待っていてもやってきません。

だからこそ、気合や根性に頼るのをやめましょう。
私たちが手に入れるべきは、自分を縛り付ける厳しいルールではなく、自分を楽にしてくれる自動操縦装置です。

次回からの連載では、この自動操縦装置を自分の生活に組み込むための具体的なテクノロジーを解説していきます。

条件反射を利用する「イフゼンプランニング」や、空間と行動を紐づける「ハビット・スタッキング」、そして完璧主義を手放す「不完全主義」の考え方など、明日からすぐに使える実践的な内容をお届けします。

私も50代という年齢になり、体力も気力も20代の頃のようにはいきません。
だからこそ、最小のエネルギーで最大の効果を生み出す大人のための習慣化の技術が活きてきます。ど
うか肩の力を抜いて、気楽な気持ちで次回の記事をお待ちいただければ幸いです。


蛇足

習慣化の継続日数ですが、マンガ読みやアニメ鑑賞は何十年という単位で継続しているのでもはやノーカウントっていうか呼吸と一緒です(@_@;)


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