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「眼の前のことに集中して余計なことを考えないとなんか知らんけどうまくいく」の法則【前編】

はじめに:原体験と「期待を手放す」マインド


あなたは今、目の前の仕事や課題に集中できていますか?
それとも、未来への漠然とした不安や、過去の後悔に囚われてはいませんか?

現代社会は、情報過多で多忙を極め、私たちは常に複数のタスクや情報に囲まれています。
SNSの通知、仕事のメール、家庭の用事、果てしないニュースフィード……。

そんな中で、一つのことに深く集中し続けることの難しさを、日々感じている方も少なくないのではないでしょうか。

私は50代後半、東北のとある県庁所在地に住む会社員であり、同時にパート保育士としても働いています。
写真、保険、建設会社の役員アシスト、Webデザイン、パンフレット制作など、これまでのキャリアはまさに波乱万丈。

資格も保育士、FP2級、宅建士、建設業経理士2級など、多岐にわたります。

趣味もギター弾き語りからSF小説、ゲーム、毎朝のフィットネスまで、好奇心の赴くままに生きてきました。

そんな私には、ある信念があります。
いや、一つの基本法則を見つけた、といったほうがいいかも知れません。

それは、

「眼の前のことに集中して余計なことは考えないとなんか知らんけどうまくいく」

というもの。

この「なんか知らんけどうまくいく」という不思議な感覚こそが、私の人生を、そしてキャリアを大きく動かしてきたライフハックだと確信しています。

前編となる今回は、この「なんか知らんけどうまくいく」という法則が、どのように私の人生の中で生まれ、培われてきたのか、その原体験を深掘りしてお話ししていきたいと思います。



【原体験】「ノルマより顧客」が奇跡を起こした保険営業時代


私の人生で、この法則に初めて気づいたのは、保険営業時代でした。

右も左も分からぬまま、保険という複雑な商品を扱う世界に飛び込みました。
保険営業の世界は、想像以上に厳しかったです。
毎月設定されるノルマは重く、常に成果を求められる環境は、私のような未熟者には大きなプレッシャーでした。

月末が近づくにつれて、胃がキリキリするような焦燥感に襲われ、夜も眠れない日もありました。

「今月も達成できなかったらどうしよう」「上司に何を言われるだろう」そんな不安ばかりが頭をよぎり、営業トークもどこか空回りしているような感覚でした。
ノルマ達成ばかりを意識していた時期は、かえって成果が出なかったのです。
焦れば焦るほど、お客様の顔色を伺ってしまい、本来の自分らしさも失われていきました。

そんなある日、突然
「もういいや、目の前のやらなくてはいけないことに集中しよう」
と、私は半ば開き直るような気持ちで、意識を切り替えました。
ノルマという遠い目標から目を離し、目の前にある具体的なタスクに没頭することにしたのです。

具体的には、営業活動そのものよりも、顧客サービス、事故処理、事務作業といった「目の前のタスク」に注力しました。
実際私はけっけう変わったタイプの保険や団体を担当しており、普通の保険よりは事務仕事一つとっても少し特殊なものが多かったのです。

当然、お客様からの問い合わせには、どんな小さなことでも真摯に対応する。
事故においては不安な気持ちのお客様に寄り添いながら、書類作成を手伝う。
膨大な量の契約書や報告書といった事務作業も、一つひとつ効率的に、 正確にこなしていく。

するとどうでしょう。
不思議なことに、その時期の方が、なぜかノルマ達成率が良かったんです。

数字を追いかけることをやめ、ただ目の前のやるべきことに集中しただけなのに、いつの間にか目標をクリアしている。
眼の前の事故処理や事務作業をしているなかで、自然に案件が現れ、流れるように契約まで至ることが多くなったのです。

この逆説的な結果には、私自身が一番驚しました。

この体験が、「成果を期待せず、ただ目の前のことに集中する」という私のライフハックの原点になったのです。

結果を追いかけると、かえって結果が逃げていく。
目の前のことに没頭すると、結果が後からひょっこり顔を出す。

まるで魔法のような、しかし確かな法則として、私の心に深く刻まれました。


【気づき】「期待を手放す」集中力というライフハック


では、なぜ成果を期待して集中するとダメで、期待を手放すと上手くいくのでしょうか?

私の経験から導き出される答えは、シンプルです。
成果への「期待」が、私たちに無用なプレッシャーを与え、集中を阻害する最大の要因となるからです。

「この仕事で評価されたい」「この資格で稼ぎたい」「このプロジェクトを成功させなければ」といった思いが強すぎると、かえって視野が狭まり、本来のクリエイティブな発想や問題解決能力が発揮できなくなるものです。

「目の前のことにただ集中する」とは、結果や評価から一旦意識を切り離し、純粋に「作業そのもの」に没頭することだと私は定義しています。

この状態では、脳は最も効率的に機能し、余計な雑念に囚われることなく、目の前の課題解決に全力を注ぐことができます。
その結果、思わぬアイデアが生まれたり、より良い解決策が見つかったりすることが多々あります。

私が体験してきた「なんか知らんけど」という感覚は、意識的な期待を手放し、潜在意識や無意識の力を信じることなのかもしれません。

目標達成という意識的なプレッシャーから解放されることで、私たちの奥底にある能力が最大限に引き出される。
そして、その力が、結果的に望ましい未来へと導いてくれるのではないかと考えています。

このライフハックは、私のキャリア選択や人生観に大きな影響を与えてきました。

無理に大きな目標を設定しなくても、目の前の小さな集中が、やがて大きな流れを生み出し、人生を良い方向へと導いてくれるという希望を、私は常に抱いています。



次回「【中編】好きなこと、嫌いなこと、そして『フロー状態』の心地よさ」に続きます。

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