これはどんな伏線なのかを考え出すと止まらない
HUNTER×HUNTERの連載が再開した。登場人物が多すぎる上に、時系列が現在と過去を何度も行き来するので、パラレルに物語が進行し理解が追いつかない。そのため、最新の「カキン王位継承編」を読み直しているのだが、本筋よりも張り巡らされた伏線が気になって仕方ない。
「キメラアント編」では、生物界の絶対王者として、他者の命を奪うことになんの罪悪感も持っていなかったメルエムが、コムギという存在を得たことで変化した。愛を知り、終わりが近い自分とコムギの命を慈しむことを覚えた。ハンターたちの誰も勝てなかった「無感情」な強者が、何かのきっかけで感情を得て脆くなる。
今回の「王位継承編」でも、メルエムのような存在がいる。それがツェリードニヒ王子だ。彼は、主人公の一人であるクラピカが、一生をかけてでも取り戻したいと思っている仲間の「緋の目」を持っている人体収集家だ。もともと人を殺すことをなんとも思わない異常者として描かれており、同時に天才だともされている。「念」を知ると驚異的スピードでこれを習得し、あっという間に特質系の能力を開花させていく。
ああ、今回の「誰にも倒せないラスボス」は、ツェリードニヒ王子に決まったな、とおそらく大方の人が思ったことだろう。無感情にどんどん人を殺していく天才が、念能力まで身につけたのだ、並のハンターでは勝てるわけがない。
そこに降って湧いたように現れた、かつて王立軍学校の同級生だったという四人組。彼らはツェリードニヒ王子を「友人」だといい、少なくとも他の人間のようにツェリードニヒを怖がっていない。今回、コムギ役にあたる「天才を揺るがす存在」となるのは、彼らなのだろうか。
これも気になるが、それより注目しているのは、旅団の結成ストーリーの中に出てきた、流星街の幼馴染「シーラ」だ。

シーラは、殺されてしまったサラサと仲が良かったが、クロロを筆頭に復讐に燃える仲間たちから距離を置いて一人で消えてしまう。このシーラこそ、クロロを止めるためのキーマンなのではないだろうか。シーラと旅団には、特殊な環境下で生まれた子ども同士の絆が残っていそうだ。
彼女がディノハンターをめざしていたというところは、主人公の父ジンにつながる人物であるような気もする。なぜならジンが初回登場時に載っていた巨大生物は、今思えば暗黒大陸の恐竜的な何かにしか見えないからだ。
他にも気になることは多いが、大量のモブの中で目を引くのは今回取り上げた彼らだろう。さあ、これからの展開を楽しみながら答え合わせをして行こう。
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