運動後のケア、何をやればいいか迷っている人へ|Q&A第14回
質問:もさり先生のおすすめのアフターケアがあれば教えてください。
ノルウェー式HIITなどをした日は、フォームローラー、二つの球がついたツボ押し器具、シャクティマット、せんねん灸など、体によさそうなものを思いつきでやっています。冷水シャワーは心臓に悪そうな気がして、やれていません。
質問に質問をかえすようなのですが、ここで考えたいことがあります。
ノルウェー式HIITのようにかなり追い込んだあと、本当に何かケアが必要なのか?
健康や体力づくりが目的で、次の高強度運動まで数日空けられる人なら、じつは特別なリカバリー用品は基本的にいりません。
もちろん、回復は必要です。ただ、水分、食事、睡眠が普段どおり足りていれば、フォームローラーやストレッチなど特別なことをしなくても、体は回復と適応を進めてくれます。
何もしない時間も、回復中です。
「今、ホルミシス中だな」と思ってゆっくりする
運動をすると、体はまずダメージを受けます。体はそれを修復するときに、次の同じ負荷に耐えられるよう、元より少し強く戻る。この「ダメージへの適応で体が強くなる」仕組みが、ホルミシスです。
HIIT後に体が重かったり、張っていると、つい何かを使って早く消したくなります。フォームローラー、お灸、冷水、マッサージガン。体が重いと道具を増やしたくなりますよね。自分もリカバリー用品は一通り試しました。
でも、実際は何もしなくてもいいんです。
「ああ、今ホルミシス中なんだな」と思って少しゆっくりする。
グッズを次々と足すより、このくらいの態度のほうが大事かもしれません。体の張りや重さを消しても、トレーニングの効果が上がるわけではないです。残っていても、回復と適応は進んでいます。
疲労を無理に残す必要はないですが、全部を焦って消す必要もない。
負荷と適応の関係は、「正しい毒」が体を強くする──ホルミシスの科学で詳しく書きました。
グッズの効果は、思ったほど大きくない
多くのリカバリーグッズが得意なのは、体を急速に作り直すことではないです。回復している時間を、少し過ごしやすくする。22件の試験をまとめた大規模な解析でも、様々なリカバリー方法による差の多くは24時間以内にとどまり、48〜72時間では小さくなっていました。¹⁾
本人が楽になって、翌日を普段どおり過ごせるなら使う意味はあります。ただ、次の高強度運動まで数日空けられる人にとっては、何種類ものケアをマストとする理由はあまりないようです。
自分のたどり着いたルーチン
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