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【創作研究】0を1にするための実験【AI活用】

こんにちは、ゆきひらです。

7月にホラー作品を公開しようと思って執筆しているのですが
筆が止まっておりますので、
息抜きにAIを活用した創作の実験をしてみた話を……。




AIを活用して0を1にするために

筆が止まったときに、0を1にするために様々なことを試しております。
今回はその中の1つで、AIを活用したパターンをご紹介。

ChatGPTに考えているシーンの場面情報を渡して、
本文を書かせてみることがあります。
しかし、実際に書いているものを出すのは恥ずかしいので、
今回は、このnote記事の為だけにシーン設定を考えます。
例えばこんな感じ

正義感に溢れた主人公が、敵と言い合いになる。
しかし、敵の発言も正論であり、主人公は言葉に詰まる。
主人公は、最初は己の正義を信じていたが、敵の発言で思いが揺らぐ、
最終的には、感情論だけで反論し、敵を討つ。
敵は、結局お前の正義もそんなものだと言った皮肉を言ってこと切れる。


出力された文章

 石畳の上に、割れた薬瓶が転がっていた。

 鼻を刺す薬品の匂いに、血の匂いが混じっている。地下室の奥では、まだ誰かのすすり泣く声がしていた。鉄格子の向こうで丸まっている子供たちの声だ。

 俺は剣を構えたまま、白衣の男を睨みつけた。

「もう終わりだ、ヴァイス。お前のやってきたことは、全部明るみに出す」

 男は壁にもたれ、肩で息をしていた。俺の斬撃は浅くない。胸元の白衣は赤く染まり、片手はだらりと垂れている。

 それでも、男は笑った。

「明るみに出して、どうする」

「裁かれる。お前は人を実験台にした。子供まで使った。理由が何であれ、許されるわけがない」

「理由が何であれ、か」

 男はゆっくりと顔を上げた。

「では聞こう。王都で流行り病が広がっていることは知っているな」

「知っている」

「今月だけで二百人が死んだ。来月は倍になる。薬が間に合わなければ、冬までに一万人は死ぬ」

「だからって、ここにいる子供たちを使っていい理由にはならない」

「なら、誰を使えばいい」

 その声は、怒鳴っていなかった。

 だからこそ、胸の奥に冷たく入ってきた。

「志願者だ。罪人だ。方法はいくらでもある」

「試した。志願者は恐れて逃げた。罪人は体質が合わなかった。記録も見ずに剣を振る者は、言葉だけは立派だな」

 俺は奥歯を噛んだ。

 男は続ける。

「ここにいる十七人で、薬は完成する。そうすれば一万人が助かる。お前がいま私を止めれば、その一万人は死ぬ。違うか」

「……それは」

「違うなら、違うと言え」

 言葉が出なかった。

 鉄格子の向こうで、子供が小さく咳き込んだ。俺はそちらを見ないようにした。見れば、答えを出せなくなる気がした。

「お前たちはいつもそうだ」

 男は血のついた唇を歪めた。

「きれいな場所から正義を叫ぶ。だが、誰を犠牲にして誰を救うのか、その泥だけは他人に踏ませる。私の手は汚れている。だが、その汚れの先に救われる命がある」

「黙れ」

「黙らない。お前が剣を向けているのは、悪人ではない。お前の代わりに選んだ人間だ」

 胸の奥が揺れた。

 違う、と言いたかった。

 こいつは悪だ。許されざる悪で、俺はそれを止めに来た。そう信じてここまで来た。

 けれど、男の言葉は折れなかった。

 一万人。

 十七人。

 数にすれば、答えは出ている。

 たったそれだけのことだった。

「お前は、その子供たちを助けるのか」

 男が言った。

「なら、王都の子供たちは見捨てるのか」

 喉が詰まった。

 俺は、何も言えなかった。

 正しい答えが見つからなかった。俺の中にあったはずの正義は、思っていたよりも脆く、言葉にすればするほど形を失っていった。

 男は静かに笑った。

「ほらな。お前も選べない」

 俺は剣の柄を握り直した。

 手が震えていた。

「……それでも」

 絞り出した声は、自分でも驚くほど弱かった。

「それでも、俺は」

「何だ」

「泣いてる子供を、材料みたいに数えるやつを、許せない」

 男の目が細くなる。

「それは理屈ではない」

「ああ」

「一万人が死ぬかもしれない」

「かもしれないな」

「それでも私を斬るのか」

 俺は一歩踏み込んだ。

「斬る」

 男が何かを言おうとした。

 その前に、俺の剣は男の胸を貫いていた。

 刃が骨を裂く感触が手に伝わる。男の体がびくりと震え、壁に背を打ちつけた。

 俺は息を荒くしながら、男を見下ろした。

 勝ったはずだった。

 止めたはずだった。

 けれど胸の中は、晴れなかった。

 男は血を吐きながら、かすかに笑った。

「結局……お前の正義も……気に入らないものを斬るだけ、か」


提示された文章にツッコミを入れていく

"てにをは"とかやたら箇条書きみたいになっているとかそのあたりのツッコミではなく、思ったことをつらつらと書き進めます。
ちなみに、視点が誰なんだよ……みたいなツッコミも後に回します。

ご紹介程度に、一部書いてみますね。

ツッコミ①

主人公らしき存在が「裁かれる」ということを言っているにも関わらず、
初手で胸元を切り裂いている。
しかも、薬瓶が転がっていることから、悪役のヴァイスは武器を持っていなかったのでは?
最後も、結局刺しており、法で裁かれるということをほのめかす主人公が、無抵抗の悪役っぽい医者にとどめを入れているわけで、主人公の言行が一致してないように見える。

ツッコミ②

ヴァイスの発言に「なら、誰を使えばいい」というものがあるが、

治療薬を開発するために、非人道的な手段をとっていた人と見受けられる。
苦しいが、多少の犠牲はやむを得ないと割り切っている人物であれば、
「なら、治療薬の開発を諦めればよかったのか?」
と主人公に問うほうがいい気がする。
※何もせずに、さらに多くの人が死ぬ可能性を放置するのと、多少の犠牲の上で治療薬を作るなら、後者を選ぶという悪人なりの正義を見せたい。

ツッコミ③

志願者を使えばいいという主人公に対する反論も
説明文みたいな会話をしており、微妙に思った。

「志願者だ。罪人だ。方法はいくらでもある」
「試した。志願者は恐れて逃げた。罪人は体質が合わなかった。記録も見ずに剣を振る者は、言葉だけは立派だな」

志願者を求めていたという前提があるならこのように整理したほうがいいと思った。
例えばこんな流れはどうだろう?
「募集していたさ。あのポスター、君も見たことあるんじゃないか?」

ヴァイスが指さす先には、ポスターがあった。
※主人公も、街で見たことがあるものとする。

「で、君はその正義の為に、治療薬開発に志願したのか?」

これに対して、志願していないからこそ剣を取っているという構造で見せたい。


これが何になるのか?

以上のことを実際にやってみると見えてくるものがあります。
例えば、言行不一致のように、論理破綻しているものが気持ち悪いな。
とか
ツッコミ③でも書きましたが
↓のような、AI特有の言い回し……というか、説明文のような会話は嫌だな。
とか

「志願者だ。罪人だ。方法はいくらでもある」
「試した。志願者は恐れて逃げた。罪人は体質が合わなかった。記録も見ずに剣を振る者は、言葉だけは立派だな」

それに「記録も見ずに剣を振る者は、言葉だけは立派だな」
これも皮肉なのか全く分からないですよね。
高度なAIギャグなのかもしれません……。
ヴァイスは主人公に切られてるわけですし、
「太刀筋と違って、言葉の切れ味はなまくらなようだな」
みたいな皮肉のほうが似合う気がしますね。

おっと、またツッコミを再開してしまいました。
こういった、"自分が気に入らない表現"を見ることで、
自分だったらこういう展開にするな、自分ならこのようなセリフ回しにするな。
自分だったら……を考えやすくなります。
自分だったら……がある程度完成すると、止まっていた筆が進み始めることもあります。


最後に

というわけで、AIを活用しながら0を1にするための創作研究でした。

ここは違うのでは、というご意見や、
こんなテーマも見てみたいという声があれば、コメントで教えていただけるとうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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