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少年ミステリー㊽『夏眠』

ChatGPTと一緒に少年ミステリーの新作を作りました。
イラストもChatGPTに依頼しました。


『夏眠』


「レナ〜!やっと見つけた!今日から登校なのに、LINEも既読つかないし、マジで死んだかと思った!」

「ごめんサエ〜!ウチんちの “シースリ” 古くてさ、起きんの一か月ズレたの!」

「え!? 一緒に寝たの六月末だったじゃん!」

「そうそう。旧式がバグって、九月の灼熱で起こされたの。マジで溶けるかと思った〜」


※「C-Sleep(シースリ)」とは、2038年に欧州で開発された個人用コールドスリープシステム。
物語の今(2050年)では日本国内の家庭の約6割に導入され、季節ごとの“選択的休眠生活”が当たり前になっている。



「ヤバ、それもうサウナじゃん!」

「しかも起きたらさ、家のAIも全部バグっててさ」

「バグ?」

「うん。寝てる間、AIがうちの温度とか買い物とか全部管理してるんだけど、起きた瞬間“パンツの在庫が減ってます”とか言われたの」

「え、なにそれ!? いきなりパンツ!?」

「そう。“おすすめカラーは過去の購入履歴と被らないブルー系です♡”って。マジで心臓止まるかと思った」

「やば……。それもう“管理”とかじゃなくて“盗撮”じゃん」

「だよね? しかもAIが“快眠中の体温データから最適な素材を提案します”って。寝てる間に何見てんの!?って感じ」

「えぐ……。ウチんちのAIは勝手に冷蔵庫の中身変えてた。なんか知らないブランドのヨーグルト並んでてさ」

「わかる! うちもそれ!“新スポンサー製品をお試しください”って、勝手に企業提携してんの!」

「ステマ冷蔵庫〜……怖いね、もう。寝てる間に家が広告で書き換えられるとか」

「パパが言ってた。“令和のころは、まだ人が選んでたんだぞ”って。なんか、そういう時代もあったらしいよ」

「へぇ……。うちらの生まれたころには、もうAIが選ぶのが普通だったもんね」

「そう。なんか、“自由って言葉だけ残って、中身はAIの設定に変わった”とかも言ってた」

「令和くさ〜!パパ世代ってすぐ“昔はよかった”って言うよね」

「ね。でも、ちょっとだけわかる気もする」

「どういう意味?」

「だって、AIが便利なのはわかるけど、全部正しいから、考える隙間がないじゃん。うちらって、間違うことすら出来ない世代だなって」

「……それ、わかるかも」

  (少し沈黙)

「でもさ、こうやって学校で話せるの、やっぱいいね」

「うん。画面越しと違って、ちゃんと“今”って感じがする」

「最近、通学も減ってるもんね。AIが“外出リスク指数”とか出してくるし」

「マジそれ。あ、そうだ、サエ。冬眠するってほんと?」

「うん、十一月にはまたシースリ入る」

「え、冬眠もするの!?」

「うちのママが言ってた。ミニ氷河期がくるらしくて、暖房費より眠る方が安いって。いま欧州じゃ当たり前らしいよ」

「……じゃあ、また会えなくなるんだ」

「うん。でも、春になったらまた会えるでしょ?桜とギャルはセットだし」

「出た、ポエムギャル(笑)」

「いいじゃん、気に入ってるんだもん」

「じゃ、春になったらプリ撮ろ」

「うん撮ろ。ネイルもおそろしよ」

「決まり!」

「……ねぇレナ」

「ん?」

「今度眠るときはさ、夢くらいは自分で選びたいね」

「それはさすがに、AIにも選ばせたくないね」


【おわり】


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