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居なくなった絵描きが何喰わぬ🦍して戻ってくるように、約束を守る

「妄想力でコートを脱がす。」

この画像の彼女を脱がす妄想をしてくれと頼まれた。話を書いてくれと頼まれた。約束した。約束したからきちんと書く。書くからいつか読んで欲しい。なに喰わぬ🦍としてか、もしくは、きちんと人間になってか知らないが、いつでも戻ってくればいい。

路地裏の🦍作「美女」

 「今から、僕達はあるお店に向かうことになるんだ。そのお店に入店するのかは、君が決めることになると思う。これは、僕の挑戦でもあるし、君に決定権があるとも限らない。成功する時は、僕達は二人揃って幸せなはずなんだ」

僕は、確信めいた自信があるワケではないのに、彼女の前で強気に出た。そうすることが必要だったし、これから先お店に向かうまでに僕は僕なりに彼女より主導権を握っていたかった。何より、彼女を誘って初めて街を歩く日だったからだ。僕が彼女を毎日見かけるのは、会社の中だ。彼女は、会社で目立つ存在ではなくどちらかと言えば、どうしたって目立つことを知っていて、だからこそ目立つことを避けているような存在だった。

ただ、帰宅時間に更衣室から出てくると別人だった。それを知っていたのは、僕だけだったのか、もしくは、知っているが声を掛けられない人が大勢いたのかも知れない。僕が選択した直接予定を尋ねる方法は、彼女の一瞬の隙を付き、たまたま彼女の数時間を運良くモノにしたに過ぎない。だけど僕は、こういう時こそ自分は運が良いとナニカに感謝する。

会社の制服では分からなかった本物の彼女が透けて見えるような、急に女性になる瞬間だった。それはまるで、昼間の私は別の姿、踏み込ませないプライベートは別の姿だと言っているようでいて、女性好きの友人からすれば、それは当たり前のことで、夜は女性をキレイにするんだと教えてくれたことを思い出した。女性は、女性を使い分けることが出来ると僕は初めて実感していた。ただ、目で見て実際に体感するのと、話を聞くのとではワケが違っただけだった。

彼女は、何かを隠している。

それは、僕の直感だった。彼女のナニカを知りたい。人の秘密を知りたくなるのは、僕のイケナイところだと分かっている。ただ、秘密ほど明かしてしまえば、本人にとってはその比重が軽くなり、相手にとっては、その対象への好意という心の比重が聞いた分だけ重くなると知っていた。

秘密を知ると好きになる。

この法則を知ったのは、まだ僕が幼稚園の頃だった。僕の記憶で一番古い記憶であるその記憶は、幼稚園の先生の乳房を子供であることを利用して、真剣に触ろうと考え、近付き実行し、そしてそれを誇った友人のことだ。友人は、確信犯的に先生の乳房を触っていた。それは、触っていたとは程遠い、五歳にして最初の男の部分を出していたのかもしれない。友人の行為が男として当然なことだったと、僕がそれを知ったのはそれから十年以上も先のことだ。その友人は、確かに僕にこう言った。

「おっぱい柔らかいよ。内緒だよ」

僕は、この時初めて秘密を打ち明ける友人を好きになっていることに気付いた。男女関係なく人を好きになった初めてのことだったのだと思う。それは、友人にしたら絶対に教えたくない大事な秘密だった筈だ。僕がそれを本当の意味で知ったのは十年以上後だが、確かにその時、柔らかさを知ることは体験していた。そんなことを教えてくれる友人を好きになった瞬間だった。

つまり、僕は、これからお店に向かうまでの間に彼女から一つの秘密を聞き出すことが出来るのならば、彼女のことを僕は安心して好きになれるということだった。僕は踏み込むには、安全策を取りたいタイプだった。例え、これが恋の始まりにもならないにしても、秘密を知れたことで失敗しても納得出来る。どこか敗者の中の勝者でいられると思っていた。深く傷つくのは好きではない。僕は、結局自分が一番好きなのかも知れない。

それは、一つコートを脱がすみたいなものだ。

僕達は、会社帰りに最寄り駅から二駅ほど離れた場所で待ち合わせをした。僕としては会社の人達に見られても良いのだが、一応、彼女に配慮した。お店は、路地裏に存在する。ここから、歩いて15分程の距離だった。僕は、当たり障りのない会話から、彼女の秘密への糸口を見つけようとしていたが、不器用さが出て無口になっていた。結局僕は、頭の中だけが誰よりも器用だったのだといつも知る。

信号で止まり、彼女が僕の方を見て、顔の左側にかかる髪を左手で滑らすように、ゆっくりとかきあげながら、僕に顔を見せるように、話しかけてきた。かきあげる指に沿うように伏し目がちだった視線も上目遣いに変化した。

「ねぇ、あなた信号だったら何色が好き?」

こんな質問がくるなんて予想外だった。僕は色に正解があったり、秘密があったりするとは思えなかったので、僕が考えることを素直に話した。

僕は、赤信号で止まっている間に、その時間はどこに連れていかれるのか考えるのが好きなんだ。だから赤かも知れない。君は何色なの?」

色の会話にやはり、意味があるとは思えなかったのだが、それを聞かないのもおかしいので、僕は社交辞令のように聞いた。

「私は、青ね。意味を知りたい?」

これは秘密だと思った。この答えは秘密の鍵になると思った。僕は、慎重にならなければならないと、浮わつく心を自制し、冷静になることに成功していた。

「その答えを知る前に、僕はずっと考えていたことがあるんだ。今日、お店に行くまでの間に君の秘密を一つだけ知りたいと考えていたんだ。秘密を知って、もし共有すれば、僕達はもしかしたらもう少し近くなるかも知れない。それが何かは分からないけどね。君が一つ、例えば何色が好きか答えることで僕の中に君との共有が一つ出来上がる。そして、それは二人の秘密になることを意味していて、君がそのコートを一枚脱いでくれるように僕には感じるんだ」

信号が青になり、彼女は僕の前を歩くようにして、声を届かせるように僕に歩きながら答えた。

「私は、青よ」

僕は、彼女を追うようにして並んで、声を重ねた。

「それは、『進め』って意味だからかい?」

僕は、僕達の今後も示唆する意味を込めてあえてそう聞いた。

「そうね。もちろんその意味もあるわよ。それともう一つね。あなた、コートを脱がすと言ったわね。私もそのつもりで一つ質問するわ」

僕は、どのつもりか気になったのだが、それより彼女の質問の続きが気になった。

「コートを脱いでも私はまだ色々纏っているのよ。あなたに全部を見せることは出来ないわ。だけど、例えば一番最後の部分。コートの下。洋服の下。つまり、私の下着の色は赤?青?どっちだと思う?」

どっちだっていい。見れるならと答えるのを何とか耐えた。

「この流れだと『青』ってことになるね。それは僕に『進め』って言ってることで良いかな?」

僕は、僕なりに上手く返答した。彼女は、少しだけ早足になり、僕より半歩前に出た。

その表情が見れなかったのが悔しい。

「赤より、青の方が炎は熱いのよ。それがもう一つの意味よ」

炎は、赤より青の方が熱い。情熱の赤より、本物の青は静かに熱く燃える。一番熱い部分が一番下にあるなんて「これだから、女ってやつは」と少しだけ負けた気分になったが、知りたい部分に熱いものがあるなら、後は何を着てても良いと思えた。どうせなら煌びやかにキレイに着飾ってて欲しい。彼女は、僕が開けるより先にお店の扉を開き、厚いコートを脱いで軽くなったカラダで振り返り、この日一番の笑顔を僕に魅せた。

僕は、秘密を知り、ただ彼女を好きになった。

なんのはなしですか



🦍がくれた、すのうさんに
モテるために、ロン毛になった私。
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お知らせ

普段スクショなどしませんが、これは残したいと思いました。私は、もうすぐ丸四年経過します。五年目に入ります。くだらないことや、無意味なことにゼロから価値を付けたいと続けてきました。どうしても、推進する方法、メンバーシップだったり、共同運営マガジンだったり、コンテストだったり、人の企画だったりに参加することが、ほとんど出来ません。その度に、書いていても良いのか続けたりしても良いのか迷ったりしていました。それでも、自分の価値を信じても良いと思えた出来事の一つです。いつも応援していただき本当にありがとうございます。きちんとお礼が言えなかったりで、会って直接お礼が言いたいです。ですが、もう少し形にしてもっと楽しめるようにしてからが良いかなと思うので、引き続き応援して一緒に遊んでください。

それと、有料記事や、有料マガジン。こちらを購入してくれた方達にも同じ気持ちです。もう少しだけ走らせてください。やりたいことに手が届きそうなところまで来ました。全力でやれる環境をくれて、本当にありがとうございます。

あまり、こういう事を書くタイプでもありませんが、感謝をお伝えします。いつも本当にありがとうございます。

というわけで、だからといって何も変わらないのが私のくだらなさなので、来週は裏門開門しますのでよろしくね。


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コニシ木の子🍄クラファンは8.31まで🐙次回回収は8.24から8.28まで🛸 いただいたお気持ちは「なんのはなしですか」に関連する活動に使わせていただき、人に会いに行ったり、呑んだり、遊んだりとそれをまた記事にして有効に活用させていただきます。

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