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セミの鳴き声

はじめて東京へ行ったのが21歳のころだったので、もう30年以上も前のはなしになる。

まず驚いたのが、蕎麦の色。
その色は真っ黒だった。
昆布出汁文化の関西と、そうではない関東の違いが明確に出てて、関西人からするとかなり好みが分かれるとのことはよく聞いていたが、その通りだった。
食べて衝撃。
真っ黒のその出汁は、飲んでみると意外とそれほどまでに辛くなく(きっと醤油辛いのだろうと思っていた)、醤油の旨味と鰹の風味が前面に出ていて、明らかに関西のそれとは違った。
ただ、自分としてはとても好きになり、ハマった。

当時は大阪にはいまほどラーメン屋がなく、東京で多種多様なラーメン屋があって、それぞれとても美味しかったのをいまでも鮮明に覚えている。

ようは、濃い味が好みの自分にとって、食べ物はよく合ったんだなあ。


つぎに驚いたのは、電車のなかの静けさ。

これだけたくさんの人がいるのに、こんなに車内がしーーーーんとしてるのか。少し咳き込んだだけでも、目立つ。
電車のホームできちんと並んでいるのにも驚いた。
関西では乱雑に、そしてホームが開くと突撃する感じ。
それは信号待ちの際でもそう。
信号が変わる前に、われ先にと前へ出るのが関西人である。

イラチな性格の差なのか、関東の方には文明の差と言われてしまいそうだが、事実そうなのかもしれない。
恥ずかしかったり誇らしげであったりするところが、さすが関西人の自分だとおもう。


あととても驚いたのはセミの鳴き声。

なんとお上品で静かなのか。
関西のセミはシャーッシャーッシャーッシャーッ!!
と、なんともうるさい。
いわゆるクマゼミである。

関東の場合は、
ミーンミーンミーンミィン。。。
と、なんとも涼し気ではないか。
たまにツクツクボウシも鳴いている。

セミの分布図

とにかく人もセミもうるさい関西と、静かで上品な関東。

この違いは大きく、日々の生活にも影響するなあとおもう。

今年のセミはうるさい。

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