2026/07/03 笹川美和LIVE in the DARK『夜明け』感想
2026年7月3日、東京スカイツリーのプラネタリア天空で開催された笹川美和ライブ『夜明け』再現ライブに行ってきました。各曲目について記憶にある限りの感想を書きます。

2023年からアルバムリリース20周年ライブをちょいちょい開催している笹川美和さんのライブ、1回空けて久々の参加です。えっ、「事実」20周年記念ライブがもう2年半前!?(リンクは旧ブログで書いた感想)
構成
Vo:笹川美和
Pn:佐合庸太郎
Vi:根本理恵
欠席:渡邉紘
リンクは公式音源に貼ってるつもりですが、違っていたらぜひご指摘を。
夜明け ※弾き語り
夕暮れにも夜明けにも見える空の風景を見ながら。笹川美和さんの特徴である大きなブレッシングと、後奏の1分近いピアノ演奏をたっぷり堪能しました。早起きすると脳裏に浮かぶ曲としては「午前4時36分」と双璧。
アルバムのラベルが赤い金魚と黒い背景、かつ夜を歌う曲が多いためか、このアルバムには常に夕暮れから夜のイメージがつきまといます。
向日葵
笹川美和さんの初期曲で、アレンジのたび違う顔が見えるやつです。コントラバスの渡邉紘さんが療養で参加できない中、ピアノの佐合庸太郎さん・バイオリンの根本理恵さんがカバーするパートを広げていた印象です。
この曲の前のMCで、どれくらいぶりに歌ったかという曲が多くて久々に振り返ったという話がありました。
いりませんか
本格米焼酎「たきたて米蔵」CM曲。原曲のアイリッシュフルートに代わり、ライブでは根本理恵さんのバイオリンが華やかなメロディを奏でています。フィドルとバイオリンって似たパートを演奏できるので、アイリッシュ風の伴奏が入るこの曲にバッチリ合いますね。
夜明けと夜と夕暮れの印象が強いこのアルバムでは「向日葵」と並んで珍しい昼属性の曲です。
流れ星
原曲のギター部分に代わり、根本理恵さんが小ぶりの鉄琴(グロッケンシュピールか?)でかわいらしいメロディを奏でてゆったりしたアレンジに。ドラムがないぶん「愛とは無限の流れ星」部分のいっきに高音へ上がるファルセットをじっくり堪能できました。
桔梗
ライブで聴いたのはたぶん初めて。このアルバムは情念たっぷりの歌詞が多く、愛情も恨みもぎっしり詰まっているのですが、この曲は比較的さわかかなメロディと歌詞に念を詰めた曲って印象です。次の「緑」と合わせて密やかに人と会う感じがありますね。
緑
アルバムのイントロは琴のメロディですが、今回は根本さんのバイオリンのピッチカートから。弦楽器を奏でる音は大好きですし、指でつまびく音も大好物です。ピアノとバイオリンから独特のアジアンな曲になるの素敵。
そして高音から低音までいっきに降りてまた高音へ戻る歌い方が際立ちます。
この後のMCで、中学時代に学校から見えた松林に1本だけ立っていた広葉樹が鮮やかな新緑を広げていたことに着想を得た歌だという説明がありました。
流してしまおう
プラネタリウムをフルに使って「花びらと雪が同時に降る」映像付き。
ここまであまり触れていないピアノの佐合庸太郎さんですが、原曲のベースとドラムもカバーしているのでだいぶ担当部分が多く「だいたい佐合パート」って状況です。弾いてない部分を探すほうが難しかった。
また、根本さんがハモりを担当していたのが非常に珍しい。原曲のチェンバロ部分はバイオリンで担当していたので、バイオリン兼ハーモニーでパートがかぶらない工夫がされていました。
無情
バイオリンの荒ぶる曲。間奏と後奏のバイオリンを生で聞くと迫力がめちゃくちゃすごかった。
原曲ではドラムの印象が強いんですけど、今回はピアノとバイオリンで「ドラムなんざいらんわ」というパワフルな歌唱と演奏をどっかんどっかんキメてくれました。
誘(いざな)い
本アルバムの顔といえる曲です。原曲よりもさらにペースを落とした佐合さんのピアノが静かに歌唱を彩ります。間奏の琴+胡弓パートは根本さんのバイオリンで。
20年かけて当時のほとばしる情熱・念は落ち着いた代わりに、熟成された歌い方を堪能できる歌唱でした。歌詞は相変わらずいつ聴いてもこっちが緊張します。
宿るな
本アルバムにおいて、夜明けから最も遠い深夜丑三つ時を思わせる曲。チェンバロや男性コーラスの乗るアルバム版も好きですけど、ピアノとバイオリンで最小限にすることで歌のパワーがシンプルに伝わってきて大変良いアレンジでした。
光とは
本アルバムの顔といえる曲その2。ここまで闇が深かった曲の連続から、いっきに希望あふれる夜明けへ。
笹川美和さん独自の讃美歌といえる曲で、ライブで聴く機会が多いので毎回アレンジが楽しみなやつです。終盤の繰り返しについて、今回独自の歌い方を言語化することはできません。最高だったとしか言えないな!
いやあ、空の映像も明るくなったし最高の終わり方だった。いや、まだ最後の曲がありますけどアンコール催促を不要にする良い演出ですね。
紫雲寺干拓音頭 ※アドリブ
再現ライブにアンコールはありません。なので〆はアルバム最後の曲「紫雲寺」になるんですが、その前に「紫雲寺」の本歌といえる「紫雲寺干拓音頭」を聴くことができました。「シャシャントシャント、シャンシャンノセ」の部分は干拓音頭からの本歌取りだそうです。
アンコールに期待してなかっただけに嬉しいサプライズでした。
紫雲寺 ※弾き語り
アルバム版だと歌に絡む形で祭り囃子がひっそり入るので、元曲が気になっていました。なるほどこれが干拓音頭か。
新潟の紫雲寺町が新発田市に合併されるにあたり、紫雲寺という名を残すために歌ったとのこと。日本海が茜色と金色に染まるのは、やっぱり夕暮れでしょうか。
おわりに
今回も大変良いライブでした。
ふだん笹川美和ファンと話す機会がまったくないので、ライブのたび「周りみんなファンなんだよなあ」と不思議な感慨を覚えながら聴いています。恒例のすっとぼけたMCに対し、隣の人のリアクションがとっても良かった。

来年には4thアルバム「まよいなく」再現ライブが開催されることに期待しています!
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