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世界一わかりやすいブロックチェーンとNFTの説明

これまでNFTに関する記事を何本か公開して来ました。個人的には、NFTはクリエイターが正当な評価と対価を得て、創作活動を続けながら生計が立てられる起死回生の一打となると期待しています。

そして、NFT及びそのベースとなっているブロックチェーンに関し、どの様に説明しようかと毎回悩みます。

正確性に重きを置いた説明を持ち出すと良く理解できないし、興味も持てない。仕組みではなく、それらがもたらすものに重きを置くと、興味は掻き立てられるが、結局、説明にはなっていない。

そんな中、「世界一わかりやすいブロックチェーンとNFTの説明」に出会いあました。説明の主は、ITに詳しいジャーナリスト佐々木俊尚さん。

NFTのベースは「ブロックチェーン」と呼ばれる技術です。取引の台帳を分散し、同時並行で無数のコンピュータ上に置いておくことを可能にした技術、と表現することができるでしょうか。

技術面の詳細は今回省きますが、ブロックチェーンの長所は情報の「確かさ」を非常に強力に担保できるにも関わらず、信頼性の鍵が「分散」にあることから、「管理者」となる会社や個人が必要ないという点です。

巷でよく「ビットコイン(BTC)」という暗号資産を聞きますが、実はブロックチェーンは、このBTCを実現するために開発された技術とされています。たとえ国家が関与しないネット上のデータでも、抜群の信頼度さえあれば、通貨として成立するはず。ではその信頼度をどう担保するのか──ブロックチェーンの原点はそこにあります。

NFTも、根本的な原理はビットコインと同じものです。違うのは、一つひとつに固有性=非代替性があるかどうか。暗号通貨なら、自分が持っている1BTCと、他人が持っている1BTCは、同じ(代替可能)でなくてはいけませんよね。しかし、これをあえて「別物」と扱い、一つひとつ区別したい、そんなときに使うのが、このNFTという存在です。

出典:Yahoo news

カタカナを使わず簡潔で、かつ、正確性が犠牲になっていない表現。まさに、これを待ちわびていました!!

マイニング、プルーフ・オブ・ワーク、スマートコントラクト、Dao等々。カタカナが並ぶと、とたんに難しくなるのですよね。

更に、佐々木さんは続けます。

NFTは「トークン」の一種なのですが、実はこの「トークン」を使った「クリエイターエコノミー」という考え方が、現在注目されています

例えば、誰かアイドルがデビューする際、一種のファンアイテム、もしくはその人個人の「株」のようなものとして、トークンを発行することができます。ファンに1枚100円で売るとして、もし1000人が買ったなら、アイドルに入るのは10万円です。

もしそのアイドルが人気になれば、そのトークンを欲しがるファンも増えていきます。市場原理で価格は上がり、100円だったトークンが数百倍以上の値になるかもしれません。

これまではデビューしたてのアイドルを応援しても、ファンにはリターンがありませんでした。それが、もしトークンを買ってから応援すれば、そのアイドルの成長に伴ってトークンの価値が上がり、実利的なリターンまで受け取れるようになるのです。

そうなれば、アイドルを応援することの価値は、単に曲を買い、テレビや配信や映画を観て楽しむことだけではありません。スタートアップ企業が株式を発行するように、個人がトークンを発行する。株式を発行するよりもトークンを発行するのは簡単ですから、場合によっては人だけでなく、楽曲などに紐づくトークンを発行する選択肢もあるでしょう。

出典:Yahoo news

これこそ、私が冒頭に書いた「起死回生の一打」。NFTはこれまで、「猿の絵のデジタルアートが爆上がりして億万長者になった」という類の取り上げ方が多く、一攫千金の怪しい投資案件という誤解も多かったのではと思います。

上記の佐々木さんの例は、NFTが特定のアイドル/アーティストを応援する証となると共に、売れて有名になれば、NFTの価値が上がりアイドル/アーティストもファンも幸せになる。

また、NFTの所有と転売がすべて記録されるので「初期の頃からのファンである」という古参証明としても機能するという点も相性が良いと思います。

更にFriendship.DAOという取り組みも始まっています。NFTを活用した分散型の音楽コミュニティーを作り、そこに各アーティストが個人レーベルの様な形で参画。ストリーミングサービスではマネタイズが困難になっている音源やライブ映像等、アーティストの作品で再び収益化が可能なエコシステムを目指す試み。

FRIENDSHIP.がその作品をプロモーションし、流通させていくというように、うまく役割を分担できるんです。要は「個人レーベルの共同経営」というか、アーティストの数だけ個人経営のレーベルがFRIENDSHIP.内に共同体として存在しているような状況とも言えます。そしてそれは一方通行のサービスではなく、FRIENDSHIP.の担当者とアーティストが一緒に対話しながらリリースプランを考えてプロモーションしていくところが、通常のサブミット(提案)型と異なります。

出典:Yahoo news

FRIENDSHIP.にはアーティストやDJ、ブッキングマネジャー、ライターなど、いろんな分野の最前線で活躍している人たちがキュレーターとして参加して、彼らがアーティストの音源を聴いてサポートするかしないかを決めているんですが、その部分でもDAOを活用して、キュレーターとアーティストをつないだり、相互支援的なコミュニティを作ったりといった活動も今後できるんじゃないかと考えています。さらに、この仕組みをうまく作ることができれば、リスナーとアーティストの関係にも応用できるのではと。そう思っているんですね。例えばコミュニティに貢献した人にはトークンを付与するなど、行動に対して報いるような仕組みです。

最終的にはアーティスト、キュレーター、ファンの3者が共存する音楽コミュニティを目指していて、FRIENDSHIP.DAOによってそれを実現したいと思っています。

出典:Yahoo news

今後、NFTを活用した地に足のついた事例も増えていくと思います。楽しみですね!!

<併せて読む>

日本発NFTプロジェクト「新星ギャルバース」。Zombie Zooの生みの親でありNFTアート成功の方程式を熟知した草野絵美さんが仕掛け人。世界中に散らばった8,888人のギャルの素性が徐々に明かされ、最後はアニメとして公開予定。

本記事中で、「猿の絵のデジタルアートが爆上がりして億万長者になった」と揶揄して書きましたが、実際は「単なる猿の絵」ではなく、緻密なナラティブに裏打ちされていたという話。

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駒瀬元洋 | ひとりで決めている人の、思考の伴走者 いつもお読み頂きありがとうございます。サポート励みになります。皆さまとの交流をどんどん広げていければと思います。