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英語が自然な人は「主語」の選び方が違う。レベルアップを目指すならこれ!

英語では、人間以外の「物・事」が主語になって文を始める表現が非常に多く使われます。例えば、

     The movie about Michael Jackson excited me.
     (マイケルの映画を見て思わず興奮した)            

この文の主語はThe movie about Michael Jackson。「マイケルの映画」が「自分を興奮させた」ようになりますが、これは英語的にはとても自然な表現です。そもそも英語母語話者にとって、「物・事」を主語にする「無生物主語」なんて当たり前すぎてそう言う分類自体ありません。

一方、日本語では、こうした「物・事が主語になって動作を起こす」ような文は不自然で、主語そのものを省くか、人間主体に置き換えます。

英語:This book gives you a clear understanding of English grammar.
日本語:この本はあなたに英文法の明確な理解を与える  →  不自然

普通は「この本を読めば英文法をよく理解できるよ」と言いいますね。

つまり、日本語では「人がどうするか」が中心で、英語では「物・事が人に影響を与える」という言い方が普通に使われます。こういう表現がさらっと頭に浮かんでくるようになる。これが、上級者への切符の一つと言えるでしょう。

とある英語検定試験の面接官を長らくしていましたが、海外生まれの帰国子女たちは何げない顔で使ってました。

そこで今日は、無生物主語にフォーカスしましょう。すんなりできるようになれば、あなたも上級者の仲間入りです。

無生物と親和性の高い動詞をピックアップしましたので、【    】内の単語を使ってLet's give it a try!

● I felt sad because of the movie.(その映画を見て悲しくなっちゃった)  【make】→

● I got hungry because of the smell.(その匂いでお腹がすいちゃった)
【make】→

● I felt relaxed because of the music.(音楽でリラックスできた)
【relax】→

● If you take a nap in the afternoon, you will feel refreshed.
(午後に仮眠を取れば、気分がスッキリするよ)
【help】→

● I can't eat sweets because I'm on a diet.
(ダイエット中なので甘いものは食べれません)
【allow】→

● I remembered my ex when I saw the photo.
(写真を見て元彼を思い出しちゃった)
【remind】→

● If you use this app, you will be able to improve your English.
(このアプリを使うと英語力がアップするよ)
【enable】→

●I became interested in taking dance lessons in New York because I
  watched  Michael Jackson's "Thriller."
(マイケル・ジャクソンの「スリラー」との出会いがきっかけで、
 NYでダンスを習うことに興味を持ちました)
【spark】→

無生物を使うと簡潔で無駄のない文を作ることができます。語数が減る分、発話の際のエネルギーを節約できます。では、正解例です。

・The movie made me sad.
・The smell made me hungry.
・The music relaxed me.
・An afternoon nap will help you feel refreshed.
・My diet doesn't allow me to eat sweets.
・The photo reminded me of my ex.
・This app will enable you to improve your English.
・My encounter with Michael Jackson's "Thriller" sparked my interest in     
    taking dance lessons in New York.

最後にヒントなしで。

           Why are you so happy?
        
実は、この英文が上の文全てと共通していて、英語的なものの見方、すなわち認知プロセスの違いをわかりやすく描写しているんです。

英語は「対外視点」を取ります。外部から何らかの影響を受ける。つまり「あなたはhappyだ」という状態が外部のどのような力・働きかけによって生じたのかその「原因」を問うている形。すなわち、

          What makes you so happy?

「何があなたをハッピーにさせるの?」に変わります。外にあなたをハッピーにさせる原因があって、その影響であなたは今、ハッピーだけど、それって何?というわけです。これが無生物主語と深く関係があるわけです。

そして、このWhy are you so happy?の場合は、今この瞬間のことを直接聞く感じで即物的、相手のパーソナルな領域にズケズケと踏み込んでいく感じがします。一方、What makes you so happy?は、「何があなたをそうさせるの?」から、背景や要因を探る感じで一歩引いてより控えめな、丁寧な感じを与えるという点も見逃せません。そのためWhy did you come to Japan?よりWhat brought you to Japan?の方が丁寧に響くというわけです。

最後に「無生物主語(inanimate subjects)」、慣れるまでは手ごわいですが、表面上の形だけでなくその背後にある理屈もわかれば理解が進むかと。今後も英文を見たら無生物かどうか意識するだけで、英語との距離感がぐっと近くなるはずです。

Paying attention to inanimate subjects will bring you closer to natural English.


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