こっくりさんや振り子を動かすイデオモーター 予測と模倣(とシンクロ)
予測と模倣(とシンクロ)について
脳は手に持った道具を身体と感じています
ideomotor response イデオモーター運動
こっくりさんやダウジングロッド・振り子を動かしたり、Oリングなどで反応したりするのは、意識ではなく、無意識に身体を動かすイデオモーター(観念運動)です。ウィリアム・カーペンターが1882年、無意識に身体運動がおき、それが他者意志や観察からの暗示によるとしました。
原因については以下のような説があります。それは模倣と予測です。
観念運動を説明する2つの仮説が考えられる。知覚的帰納(perceptual induction):人は自分が見た動きというものを実行するという考え方と、意図的帰納(intentional induction):人は見たものを繰り返しているのではなく,見ているできごとの未来を望んでいるほうに変えられるかのように行為するという考え方で ある。Lothar Kunf, Gisa Aschersleben, and Wolfgang Prinz(2001)は、ディスプレイとジョイスティックをつかった実験を行ない、instrumental effectorとも呼べる「手」においては意図的帰納(intentional induction)が働き、noninstrumental effectorである足と頭には知覚的帰納(perceptual induction)とともに、意図的帰納(intentional induction)が働く弱い証拠も見い出した。結論としては、観念運動は、意図的帰納と知覚的帰納の加算的な効果からなると考えられる
模倣
人は、誕生して以来、常に他人を無意識に模倣しています。
自発的な猿真似は嘘でした。模倣はホモサピエンスの特徴です。
明和准教授らの研究で、チンパンジーは簡単に見える行為でもまねを正確に行うのは苦手なこともわかってきた。「サルまね」という言葉は誤りで、サルはまねしない。「サルにはミラーニューロンがあるのに、まねしないのはミステリー。サルで確認されているミラーニューロンは、つまむ、握る、つつくなど、物の操作に関連する動作がほとんど。サルのミラーニューロンは、まねることよりも、行為の目的を予測するために使われているのではないか」。そこで、チンパンジーがまねが苦手な理由を探ろうと、他者の行為を見るときの“目の付け所”を調べたら、実際に見ている部分がヒトと違うことがわかったというわけだ。
2004年、明和准教授は、チンパンジーでも新生児期には他者の表情のいくつかをまねできることを発見している。「世界の見方や捉え方が発達していく道筋は、種によって異なるはず。“チンパンジーは模倣しない”“ヒトだけが模倣できるから、模倣は、言語をはじめとするヒトの高度な知性の基盤”などと一元的に捉えるのは尚早」
模倣はいかに進化してきたのか?―比較認知科学からのアプローチ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/29/1/29_1_9/_pdf
シンクロナイズ(同調)
ヒトやサルは、相手から多大な影響受けシンクロしています。
情報通信研究機構 広報部
— 共同通信PRワイヤー (@kyodonewsprwire) November 14, 2014
下手な人を見たら自分も下手になったエキスパート ~他者動作の予測と自己動作の生成に共通脳内プロセス~http://t.co/s3FpVDKGzE#プレスリリース pic.twitter.com/saM6lEcPcb
予測
人は、常に予測しています。たとえば、相手の声を聞く前から予測し準備しています。
Lisa Feldman Barrett氏」「が、「科学に関する最新のニュースで最も面白いと思うことは?それはなぜ重要なのか?」という質問に対して回答した記事です。」
「脳は反応するのではなく、過去の経験に基づいて、次の瞬間に自分が何に遭遇し、どう行動すればいいのかを絶えず予測しています。すべてのニューロンは絶えず活性化しており、相互に刺激を与え合っています。
たとえば、私たちは、自分の周囲にある光や音などの意味を絶えず予測しており、何か異常があればそれに対応します。脳は、単に外界からの刺激を待っているのではなく、適切に行動・知覚するために、複数の競合する予測を絶えず行いながら、適切な選択をするためのエビデンスを集めるために活発に活動しています。
脳は絶えず予測することにより、素早く反応できるのです。脳が何も予測しないのであれば、ボールを受けるなどの動作を素早く行うことはできません。また、外界からの刺激によって絶えず驚かされることになるはずです。
声を聞く前から脳は活動している 脳波によって人の「予測」の実態を解明
東京工業大学2021.03.09
https://research-er.jp/articles/view/97249
予測は「びっくり」学習からはじまる
学習が起こるときは、脳の中の神経細胞と神経細胞の間のつながりの強さが変化すると考えられています。実際は神経細胞から他の神経細胞へは、細胞間にあるシナプスと呼ばれるところで神経伝達物質を介して信号が送られています。つながりの強さが変化するとは、その信号の伝わりやすさが変わることです。そして、脳内にあるドーパミンという物質が、そのつながりの強さの変化を助けるような働きがあることがわかってきました。さらに、脳の奥深くにあるドーパミンを出す細胞は、期待していなかったときに報酬がもらえたりしたときに特に強く活動することがわかってきています。つまり、期待もしていなかったような良いことがあるとドーパミンが放出され、その良いことを予測することを助けるような学習が起こるということです。それにより、動物は現在の状況をもとに獲物の出現をいち早く予測し、効率的に食べ物を手に入れる
小脳のフィードフォワード制御
動物の脳や予測をして運動するフィードフォワード制御をしています。
