自然治癒 プラセボ(ノセボ) 免疫力
自然治癒 プラセボ(ノセボ) 免疫力についてです。
https://g.co/gemini/share/3e61393e8640
寛解
治癒に極めて近い状態が寛解です。病気の症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態です。再発(憎悪)する可能性もあります。
以下にわかりやすい図がありました。https://t.co/rUq0OT70Fr pic.twitter.com/Wu6lzFIGK2
— 石部統久 (@mototchen) June 25, 2020
https://www2.ninjal.ac.jp/byoin/teian/ruikeibetu/teiango/teiango-ruikei-a/kankai.html
自然治癒力
生物には自然治癒力があり、西洋医療もそれに立脚しています。ですが万能ではありません。
「西洋医学も、自然治癒力が無ければ成り立ちません。 外科療法も自然治癒力をあてにした療法です。 自然治癒力で傷口が塞がらないなら、永久に抜糸できないばかりか、縫合した部分を少し動かすだけで大出血してしまいます。 抗がん剤や放射線療法の副作用から回復できるのも自然治癒力のおかげです。 自然治癒力がなければ、西洋医学的治療を行うのは不可能です。
しかし、こうした自然治癒力には限界があります。 もし、自然治癒力が万能なら、人をどれだけ切り刻んでも死なないでしょうし、抗がん剤や放射線療法でどんな副作用を受けても死ぬことはないはずです。」
「自然治癒力で何でも治るなら人間は不老不死になります。 AIDSも腸管出血性大腸菌も、物ともしないはずです。 しかし、現実は違います。 人の命は有限であり、AIDSや腸管出血性大腸菌は怖い病気・病原体です。 自然治癒力は人知を越えた凄い力を秘めてはいるけど、その力は有限であり、決して、万能ではありません。 自然治癒力万能説も免疫万能説も、現実を無視した妄想的発想に過ぎません。」
placebo(プラセボ・プラシーボ,偽薬)
小麦粉など薬効がない成分で作った偽薬でもある程度のplacebo効果があらわれます。
それはたとえ偽薬と知っていても効果はあらわれます。
ただその効果のそんなには高くありませんし遺伝によって強弱あります。
その特徴は以下のとおりです。
1.プラセボは、さらに効果的になる
2.傷の治療には、偽の手術でも効果がある
3.のむ薬の色によって、効き目に違いがある
4.ノセボ(反偽薬)
5.感染によるプラセボ効果
6.それが偽薬だとわかっていても効果がある。
7.住んでいる国によってプラセボ効果に影響が出る
8.本物の酒を飲まなくても、酔っ払ったような気分になれる
9.偽抗うつ剤
10.犬(その他の動物)にもプラセボ効果はあらわれる
https://mochimasa.hateblo.jp/entry/20100327/1269686848
https://gigazine.net/news/20220423-open-label-placebo-work/
https://psyche.co/ideas/why-placebo-pills-work-even-when-you-know-theyre-a-placebo
https://gigazine.net/news/20151222-placebo-effect-weak/
https://wired.jp/2015/10/13/placebo-design/
Nocebo (ノセボ ノシーボ ノーシーボ)
逆効果のplaceboもあり、Noceboといいます。特に病気治療中には情報選択気を付ける必要があります。価格が高い薬はNoceboを強めるそうです。
https://sputniknews.jp/20171015/4185694.html
実態のない免疫力向上
免疫抑制剤服用時や妊娠時、糖尿病など疾患などにより免疫力が下がることがあります。ですが逆に免疫力を上げる方法は見つかっていはいません。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0a4f4a5f1d7b1aacbdf6a36ab1efc4200ba6fbd9
https://dot.asahi.com/articles/-/102964?page=1
https://note.com/mototchen/n/nf7204fe2eae4
免疫力強化
https://note.com/mototchen/n/n64a6f53b7de1
発熱は免疫に必要
免疫機構に体温上昇が組み込まれています。38.5℃くらいで免疫が働くそうです。そういう意味では免疫力を高めるには解熱剤を飲まないことが大事なのかもしれません。
風邪のときに出る熱は“悪者”?
私たちが通常「風邪」と呼んでいる病気の正式な病名は「かぜ症候群」。その原因の80~90%は「ウイルスの感染」によるものだ。一般的に、空気中に浮遊しているウイルスが、息を吸うことによって鼻やのどに入り、粘膜で増殖して炎症を起こす。炎症が鼻に広がると鼻水や鼻づまりの症状、のどに広がるとせきなどの症状が出る。
そんな風邪の症状の1つに「発熱」がある。しかし、いったいなぜウイルスの攻撃を受けたときに熱が出るのだろうか。そもそも発熱は、人体にとって悪いことなのか。
18~19世紀に解熱剤が開発された当時、発熱は病的な状態であることから「すぐに解熱剤を飲んで是正すべき」という考え方があったという。だが現在、発熱という現象は、体が身を守るための「生体防衛機能の1つ」と理解されている。
ウイルスは「低温で増殖しやすい性質」を持つが、それは発熱で抑制される。例えば、鼻やのどに炎症をもたらすライノウイルスは33℃、インフルエンザウイルスは37℃前後でもっとも活発化する。だが、発熱でウイルスが好む温度を超えれば、それらは増殖しにくくなる。体温が上がると白血球の働きが活発になって、侵入したウイルスなどの外敵と戦う作用が高まり、免疫機能も高まる
コロナウイルスが広がる今押さえておきたい
東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/334013?page=3
https://www.afpbb.com/articles/-/3281725
発熱が Tリンパ球における熱ショックタンパク質 90(Hsp 90)の発現を増加させることを発見した。
このタンパク質 Hsp 90 は、リンパ球上のインテグリンの一種(α4インテグリン)に結合し、これにより、リンパ球の血管への接着を促進し、最終的に感染部位へのリンパ球の遊走を促進する。
研究者たちは、熱によって誘発された Hsp90 がインテグリンに結合し、インテグリン活性化を誘発することを見出した。
さらに、1つの Hsp90 が 2つのインテグリンに結合し、リンパ球表面上のインテグリンのクラスター化(小さな塊にする)をもたらし得ることもわかった。結果として、クラスター化したインテグリンはリンパ球の遊走を促進するシグナル伝達経路を活性化する。
略
Hsp90 とインテグリンとの間の経路が遮断されたときに、発熱したマウスたちは急速に死亡していった。
また、研究では、このメカニズムは非常に温度依存的であることがわかった。「 Hsp90 は 38.5℃ を超える温度でしか誘導されないことがわかったのです」と、チェン教授は言う。
出典
熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明
発熱危険なのは42℃以上
俗説 40℃ を超える発熱は危険だ。それらは脳の損傷を引き起こす可能性がある。
ファクト 感染症による発熱は、脳に損傷を与えません。42° C を超える温度のみが脳に損傷を与える可能性があります。しかし、体温がここまで上がるのは珍しいことで、これは、気温が非常に高い場合にのみ発生します。例としては、暑い時期に閉め切った車内に放置された子どもが挙げられます。
https://www.seattlechildrens.org/conditions/a-z/fever-myths-versus-facts/
子どもがみんな解熱剤でやられてしまう
https://indeep.jp/antipyretics-kill-children/
解説
https://g.co/gemini/share/81335885744f
免疫力アップは本当にありえる? 嘘と科学でみる自然治癒とプラセボ
はじめに:溢れる情報社会で、賢く健康を考える
インターネットや広告には、「免疫力アップ」「自然治癒力強化」といったフレーズが氾濫しています。魅力的な響きを持つこれらの言葉は、あたかも特定の食品やサプリメントを摂るだけで健康が手に入るかのように感じさせます。しかし、その裏にある科学的な根拠は、本当に信頼できるものなのでしょうか。私たちは、根拠のない情報に流されず、自分の健康について主体的に考える力を身につける必要があります。
本コラムでは、高校生にも理解できるように、私たちの身体に備わる免疫システムと、病気との闘いにおける「自然治癒力」の本当の姿について、科学的な視点から深く掘り下げていきます。また、心が身体に影響を及ぼす不思議な現象である「プラセボ効果」についても解説し、健康情報を正確に読み解くための「デマに騙されない力」を養うことを目指します。
第一部:あなたの身体の賢い「守り人」:免疫システムの科学
1.1 免疫システムとは何か?
私たちの身体は、常に外部からの侵入者(病原体)と内部で発生する異物(がん細胞など)から身を守るための、精巧な防衛システムを備えています。これを「免疫システム」と呼びます。このシステムは、自分の細胞(自己)と、そうではない細胞(非自己)を厳密に区別し、非自己と認識したものを排除する働きを持ちます 1。この生体防御には、免疫細胞の働きだけでなく、炎症や血液凝固といった一連の反応も含まれます 1。
免疫システムは、大きく二つの防衛ラインに分かれています。一つは、生まれつき備わっている「自然免疫」であり、もう一つは、一度経験した病原体を記憶して迅速に排除する「獲得免疫」です 1。
1.2 免疫細胞たちのチームプレイ
免疫システムは、さまざまな役割を持つ専門家チーム、つまり「免疫細胞」によって支えられています。それぞれの細胞が協力し合い、病原体や異物から身体を守っています。
自然免疫の主要細胞
マクロファージと好中球:身体に侵入した異物を、まず最初に認識して攻撃する「最前線の兵士」です。病原体を細胞内に取り込んで分解する「食作用」という働きを持ち、感染部位に真っ先に駆けつけます 2。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞):全身をパトロールし、ウイルスに感染した細胞やがん細胞をいち早く見つけ出して破壊する「特殊部隊」です 2。NK細胞は、リンパ球の10〜30%程度を占めています 4。
獲得免疫の主要細胞
T細胞:骨髄で生成された細胞が胸腺でつくられる免疫細胞で、免疫システムの司令塔の役割を果たします 4。
ヘルパーT細胞:他の免疫細胞に指示を出す「指示役」です 4。
キラーT細胞:ウイルス感染細胞やがん細胞を直接攻撃する「攻撃部隊」です 1。
B細胞:リンパ球の20〜40%を占め、病原体を排除するための「武器」、つまり「抗体」を作り出します 4。病原体が侵入すると、ヘルパーT細胞と協力して形質細胞に変化し、抗体を産生します 1。一度反応した病原体の情報は「記憶細胞」として体内に残り、次に同じ病原体が侵入した際に迅速に対応することができます。予防接種はこの仕組みを利用しています 4。
これら多様な細胞が連携し、自然免疫が初期対応を行い、その情報が獲得免疫に引き継がれることで、より洗練された防御反応が展開されます。この複雑で多層的な仕組みを理解すると、特定の成分を摂取するだけで「免疫力が劇的に向上する」という単純な話が、いかに非科学的であるかがわかります。むしろ、免疫システムは特定の細胞を過剰に活性化させるのではなく、全体としてバランスよく機能することが何よりも重要です。
1.3 炎症と発熱の本当の役割
風邪をひいたときに熱が出るのは、単に身体が病気に侵されているからではありません。発熱は、身体が病原体と戦うために自ら引き起こす、能動的な防御反応です 5。
そのメカニズムは以下の通りです。病原体が体内に侵入すると、免疫細胞が「サイトカイン」という物質を生成します 7。このサイトカインが脳の視床下部に体温を上げるよう指令を送り、身体は熱の放散を抑えることで体温を上昇させます 7。これにより、高温を苦手とするウイルスや細菌の増殖を抑制し、一方で免疫細胞の働きを活性化させることができます 6。特に、病原体を捕食するマクロファージの働きは、発熱によって一層強まる傾向にあります 7。
このように、発熱は身体の防御機能において極めて重要な役割を果たしているため、安易に解熱剤で熱を下げてしまうと、病原体との戦いを長引かせてしまう可能性があります 6。もちろん、高熱で身体が辛い、眠れないといった場合は、無理をせず解熱剤を使用して休息を確保することが大切です 8。
しかし、一つ誤解してはならないのは、「熱が高すぎると脳に障害が出る」という俗説です。感染症による発熱で脳が損傷することはほとんどありません。通常、体温が42℃を超えることは非常に稀であり、そのような高温は熱中症などの特殊な状況でしか起こりません 9。発熱の高さではなく、発熱に伴う意識障害などの他の症状や、熱が続く期間に注意を払うことが重要です 9。
第二部:「自然治癒力」の限界と医療の役割
2.1 自然治癒力は万能ではない
「自然治癒力」とは、身体が本来持っている、病気や怪我を自力で治す能力です。この力は非常に強力で、実は西洋医学もその働きを前提として成り立っています。例えば、外科手術で傷口を縫合しても、傷口が塞がるのは自然治癒力のおかげです [cancer.jpn.org]。抗がん剤や放射線療法の副作用から回復できるのも、この力があってこそです [cancer.jpn.org]。
しかし、自然治癒力は決して万能ではありません。もし万能なら、人間は不老不死になり、エイズや腸管出血性大腸菌のような病原体も怖くなくなるはずです。しかし、現実は異なります [cancer.jpn.org]。また、この力は加齢と共に低下し、40代ではピーク時の半分、70代では10分の1にまで低下することもあります 11。
2.2 軽症と重症の区別
多くのウイルス感染症(いわゆる風邪)は、個人の免疫力によって、概ね数日から10日前後で自然に治癒することが多いとされています 12。しかし、すべての病気がそうではありません。例えば、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症は、ブドウ球菌による軽度な皮膚感染症であれば健康な人には自然治癒の可能性もありますが、免疫力が弱まっている高齢者や手術後の人では重症化しやすく、抗MRSA薬による治療が不可欠となります 13。
がんのような重篤な病気では、自然治癒に頼ることは現実的ではありません。がんに伴う身体的・精神的な辛さを放置すると、生活に大きな支障をきたします 14。このような場合、苦痛を和らげる「緩和ケア」を含む、医療の専門的な介入が不可欠です 14。
2.3 「治癒」と「寛解」の違い
病気からの回復を示す言葉には、「治癒」と「寛解」があります。この二つの違いを理解することは、病気との向き合い方を考える上で非常に重要です。
治癒:病気が完全に治り、再発の可能性がない状態を指します。
寛解:病気の症状が一時的に軽くなったり、消えたりした状態を指します [www2.ninjal.ac.jp]。しかし、再発(憎悪)する可能性が残ります [www2.ninjal.ac.jp]。
この「寛解」という概念は、特に慢性疾患やがんにおいて、病気を「完全に消滅させるもの」としてではなく、「コントロールし、共存するもの」として捉える現代医療の視点を反映しています。この言葉のニュアンスを理解することで、安易な自己判断(「治った」)を防ぎ、継続的な医療管理の重要性を認識することができます。
第三部:心と身体の不思議なつながり:プラセボとノセボの科学
3.1 プラセボ効果の定義と歴史
「プラセボ効果」とは、薬効成分を含まない偽薬(プラセボ)を、有効な薬だと信じて服用することで、何らかの症状の改善が見られる現象です 15。その語源はラテン語で「私は喜ばせるだろう」を意味する「placebo」に由来します 16。
プラセボ効果の最も有名な逸話の一つに、第二次世界大戦下の野戦病院での出来事があります。モルヒネが底をついた医療チームが、負傷兵に生理食塩水を「強力な痛み止めだ」と偽って注射したところ、痛みが和らぎ、ショック症状まで収まったというものです 18。これは、患者の「期待」が身体に具体的な生理的変化をもたらすことを示す、劇的な例です。
3.2 プラセボ効果の神経科学的メカニズム
プラセボ効果は、単なる「気の持ちよう」や「思い込み」と片付けられるものではありません。その背後には、脳内で実際に起きる科学的なメカニズムが存在します 15。
研究によれば、プラセボの服用に対する患者の「期待」は、脳内の特定の領域を活性化させることがわかっています。特に、脳内の前頭前皮質や扁桃体が関与し、エンドルフィンなどの自然な鎮痛物質が分泌されることで痛みが軽減されると考えられています 15。
最新の研究では、プラセボによる「期待感」が、脳内のミューオピオイド受容体(MOR)を持つニューロンの活動を抑制し、下流の神経回路を活性化させることで、痛みを和らげる「下行性疼痛抑制系」が働くことが明らかにされました 19。これは、心が身体に影響を及ぼす現象に、具体的な神経科学的根拠を与えるものです。
3.3 期待が裏目に出るノセボ効果
プラセボ効果には、その反対の概念も存在します。それが「ノセボ効果」です。ノセボはラテン語で「私は害を及ぼすだろう」を意味し、否定的な思い込みや情報が、有害な症状を引き起こす現象を指します 18。
例えば、臨床試験で偽薬を投与された被験者が、副作用に関する詳細な説明を受けた後、実際にその副作用を経験したという事例があります 18。また、高価な薬ほどノセボ効果を強める可能性があるという研究もあります [sputniknews.jp]。これは、薬の価格が患者に与える心理的な影響が、身体的な反応にまで及ぶことを示唆しています。
3.4 科学的思考を持つことの重要性
プラセボ効果とノセボ効果の科学を理解することは、私たちが健康情報に接する際に極めて重要です。治療効果の客観的な評価は、プラセボ効果との比較によって行われます 15。この知識は、薬の効果を適切に判断し、非科学的な情報に惑わされないための強力な羅針盤となります。
プラセボ効果があるからといって、標準治療を否定したり、治療の代わりにプラセボに頼るべきではありません。むしろ、心と身体の複雑なつながりを理解し、それを治療効果を客観的に評価するための重要な要素として認識することが、より賢明なアプローチです。
第四部:科学的根拠に基づく「免疫サポート」の実践
4.1 誇張広告を見抜く「目」を養う
「免疫力アップ」という表現は、多くの健康食品の広告で使われていますが、免疫システム全体を特定の食品や成分だけで「高める」という科学的根拠は確立されていません [news.yahoo.co.jp, dot.asahi.com]。では、私たちはどのようにして誇張広告を見抜けばよいのでしょうか。
誇張広告には、いくつかの共通するパターンがあります 21。
「これは広告ではありません」と明記しながら、特定の商品の購入を誘導する。
商品名や成分の一部を伏せ字にするなどして、消費者が容易に商品名を特定できる形で宣伝する。
「特定技術の効果」といった書籍やウェブサイトの形式をとり、販売業者の連絡先やリンクを掲載する。
これらの手法は、消費者に「信頼できる情報」であるかのように錯覚させ、購入意欲を高めることを目的としています。これらの巧妙な手口を理解することが、不要な商品に惑わされないための第一歩です。
4.2 本当に効く「地道な」免疫サポート習慣
特定のサプリメントや食品に頼るのではなく、免疫システム全体を正常に機能させるための基盤を築くことが、最も確実な「免疫サポート」です。その鍵となるのが、科学的に証明された健康的な生活習慣です。
睡眠:免疫システムは、睡眠中に維持・強化されます 2。特に、眠り始めの90分間に分泌される成長ホルモンは、細胞の修復や再生を促し、自然治癒力を高めます 23。
運動:適度な運動は、感染症のリスクを低減させることが研究で示されています 24。例えば、「中等強度以上の運動を週に150分以上」行うことで、市中感染症のリスクが31%低いというデータもあります 24。しかし、過度な運動はかえってストレスとなり、免疫機能の低下を招くため、汗ばむ程度の有酸素運動が推奨されます 24。
ストレス管理:慢性的なストレスは、自律神経のバランスを乱し、免疫機能を弱める可能性があります 24。適切な運動や十分な休息、趣味の時間を設けるなどして、ストレスを上手に管理することが、免疫システムの正常な働きを保つ上で不可欠です。
結論:科学的思考の羅針盤を手に
「免疫力アップ」という言葉の裏には、科学的な真実と誇張された情報の両方が混在しています。本コラムで見てきたように、私たちの身体に備わる免疫システムは、単一の要素ではなく、多種多様な細胞が連携し、複雑なメカニズムによって維持されています。
デマに惑わされないためには、単に情報を鵜呑みにするのではなく、「本当に?」「なぜ?」と常に問いかける習慣を身につけることが重要です。特定の食品やサプリメントの宣伝に接したときは、それが科学的にどのようなメカニズムで身体に作用するのか、その根拠は信頼できる研究によるものか、といった視点を持つことが、賢い選択に繋がります。
自分の身体と対話し、日々の体調の変化を客観的に観察することも大切です。体調不良を感じた際は、インターネットの情報に頼るだけでなく、医師や薬剤師といった専門家に相談することを推奨します。
科学的思考という羅針盤を手に、自分の健康を自らの手で守り、より豊かな生活を送るための一歩を踏み出しましょう。
