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父と南天の木

「やっとやっと冬がきたよー」と思えるほどの寒風のなか
父の買い物に行ってきた。

その後父と一緒にご飯を食べた。

父の作るみそ汁はとてもおいしい。
出汁加減も味噌加減もばっちり。
なんなら私の作るより美味しい。

母が実家を離れたのは7月頭。

あれから半年が経つ。


父に
「みそ汁上手になったね」

「そうか、うまいか」

私「うん、とてもおいしい」
 「おばあちゃんここ出て半年になるね」

「そうやな」

今年も夏が長かった。
暑さがおさまったらちょびっとの秋があって
今日冬がやってきた。

お昼ご飯を食べて
明日より一層冷えるので
父の寝床に電気毛布をセットした。

父の掛け布団は私の嫁入りにと持たせてくれた分厚い羽毛布団
それと姉が買ってきたふわとろの毛布。
それに電気毛布をセット。
冷え性の父にはこれでベストだな。

今日はそんなにやることなかった。

用事が終わってもなんだかすぐ帰りたくなかった。

なんでだろう。


父と狭いリビングで黙ったまま
私はスマホに目を通しながら
同じ空間にいた。


帰り際、玄関先に背の高い南天に赤い実がいっぱいついていた。

父が嬉しそうに言った。
「今年は珍しいぞ。いつも鳥に食われたりして無かったのに」
「南天の意味知っとるか」

「知ってるよ」

難を転じる!

寒い中、父も玄関先に出てきて
南天を見て目を細めた。

母が家にいない初めての年末年始。


南天はすっくと高く伸びた先に赤い実をいっぱいいっぱいつけていた。



南天のすきまに父がちらっと(笑)







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