「有頂天」の事。
ナゴムレコード主宰ケラさんが率いる「有頂天」。
ケラさんはインディーズをメインストリートに持って行ってしまった人だ。
「有頂天」はインディーズ御三家の一つと言われ
インディーズ初のオリコン100位以内に入っている。
銭形金次郎のOPに使われていた「心の旅」だ。
チューリップの「心の旅」のカバーだが
あいやいやいやいや〜だから今夜!だけは〜
で始めるアレンジは
すごいなぁと思う。
「有頂天」の転機となった一曲だ。
初期は「おすもうさんの唄」や「やくざなピリカメノコ」など
とてもポップでコミカルな曲が多い。
ケラさんはたまに歌いながら笑う。
いや、笑いながら歌う。
それが好き。
そして段々とバンド色が強くなったり
皮肉やブラックユーモアな歌詞が増えたりしていく。
初めて聴いたのは中学の頃だっただろうか
近くのレンタル屋に「第4回全日本フォークジャンボリーライブ」というCDがあり
名前だけ知っていて聴いてみたいなと思っていた「有頂天」が入っておりレンタルしてみた。
当時の有頂天事情は特に再発もなく
中古相場も今よりは高くて
中学生には少し遠い存在だった。
そのアルバムに「君はGANなのだ」と「大失敗 ’85」が入っていた。
基本的にライブ音源が好きではないのだが
「有頂天」に関しては例外だ。
彼らはライブの時、曲がCDやレコードより速く感じる様に
あえて少し遅いテンポでレコーディングしていた。
それにドンシャリ系の音楽ではないので
ライブ音源では嫌な音の広がりがない。
私はドラムのジンさんが好きだ。
長髪で端正な顔立ち、
そしてタムが多い。
アルバム「でっかち」の際、当初ケラさんは「フクスケ」というアルバムタイトルを用意していたが
ジンさんが断固拒否したという。
オカズ多めでかっこいい。
初期の「有頂天」のライブでケラは
ライブ中に出前をとり
配達に来た店員をステージ上に軟禁したとか
そんなエピソードに憧れた。

これから「有頂天」を人生のパートナーの一人として迎え入れようと考えている方へおすすめの曲を。偏りのある選曲ですのでご了承不可避。
「十進法パレエド」・・・パンキッシュでPOP。メロディはもちろん、曲の展開や構成も良い。Aメロのベースラインが好き。このアルバムはケラさんが原盤を買い取りたいと言っていたほどの名盤。60分まであと何キロ不可避。(AISSLE)
「MOUNTAIN COLLAGE(Live1986)」・・・他にも「一週間」や「ぼくらはみんな意味がない」など、ちょくちょく童謡や民謡などを崩して取り入れるのだが、それがすごく上手い。原型が無いようでしっかりある。かっこいい。(有頂天 ナゴムコレクション)
「愛のまるやけ(Live1991)」・・・解散ライブでのテイク。終盤の展開はぜひ聴いてほしい。曲終わりにドラムが始まり、本日の演奏曲目の紹介が始まる。程なくしてベースが乗り、ギターやキーボードが重なってくる。
少しずつ速くなるリズム。
この曲が解散ライブ最後の曲だ。
この曲の終わりが「有頂天」の終わりなのだ。
そしてラストスパートに入る。
このキーボードの音が別れや寂しさをとても伝えてくれる。
メンバー紹介も泣きそうになる。
もう色々不可避。(有頂天 ナゴムコレクション)
「さよなら招き猫」・・・発表はソロ名義だけど有頂天でも演奏しているので。元々は「筋肉少女帯」の曲。筋少で言えば内田氏の作曲の「ホワイトソング」もカッコいい。にゃにゃにゃにゃーにゃー不可避。
「大失敗 ’85 (Live)」・・・第4回全日本フォーク・ジャンボリーでのテイク。Aメロはポエトリーリーディングのような、演劇のような。カッコいい。Bメロで「意味を破壊することより無意味を作ろう」とある。有頂天にコピーを付けるのならこれだろう。不可避。
今現在「有頂天」は再結成し、活動している。
ジンさんもいる。
容姿は変えてもナゴムギャルも活動を再開しているに違いない。
心のニーソックスを履いて。
