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検証・参政党③ 今になって参政党の支持が伸びているのは何故か


 2022年の参院選辺りからブレイクし始めた、参政党。 私は参院選前に検証する記事を出し、2023年5月(統一地方選後)から地方選の結果を追ってきました(後述)。


 しかし、まさか、「検証」シリーズの続編を書くコトになろうとは・・・


 前回の参院選でブレイクした大きな要因である、

(今となっては何だったんだろうと思う集合体)

「ゴレンジャー」と呼ばれたボードメンバー(党幹部)のうち、神谷宗幣氏(当時事務局長)を除く4人が党の中心から切られるという「8.30事変」が起き、神谷氏の独裁体制となった時点で、この党に伸びしろは無いと見立てていました。 地方選チェックは “惰性” で続けながらも。

 しかし、参院選1か月前の2025年6月に支持率が急上昇したため、この現象を検証すべく、続編を書こうと決めました。 この再ブレイクに対し評論している有識者が多くいますが、地方選を追い続けた私から見るとピントがズレているなと思ってしまうのです。

「社会や世界で起きている出来事を取材し、正確な情報を分かりやすく伝える職業」

パコラ職種図鑑 より引用)

「ジャーナリスト」と定義するのならば私もそこに含まれるだろうとは思いますが、自ら名乗るなんて恐れ多くて憚れるほどに私の知名度や発信力なんてのは末席中の末席だと自覚しています。
 それでも独自の、そして確かな見立てが出来るのならば、書かねばならぬでしょう。 今回の検証でナンバリングがどこまで伸びるのか、書き終わらないと私にも分かりませんが、皆様の参考になれば幸いです。




▼今年の春先まで、参政党は「迷走」していた

参政党東京城東支部HP より引用)

 参政党は党のポスターを頻繁に変えるのですが、2024年12月に出したポスターが、コレでした。 画像右のアニメ調のものは今でも多く見られるもので、左のイラストは2024年10月の衆院選を経た現在のボードメンバー(左から、衆院議員、衆院議員、独裁者参院議員、衆院議員、何故かチカラの有る県会議員)を描いたものです。
 確かに衆院選で3議席獲った参政党も躍進でしたが、それ以上に議席を伸ばし衆院選の話題をかっさらったのが、

国民民主党HP より引用)

 “日本一グレーのパーカーが似合う男“ こと、玉木雄一郎氏率いる、国民民主党でした。

(2022年参院選前の広告)

 それまで「ガソリン価格を下げる」などの政策を掲げながらも伸び悩んでいたのは玉木氏を支持する層が多い20代~30代にアプローチ出来ていなかったからでしたが、キーワードを「手取りを増やす」と変え、ともすれば世代間対立を煽りかねないゾーンに踏み込んででも若年層向けの政策に振り切ったところ、大ブレイク。
 以降も玉木氏の不倫騒動も何のその、支持率が立憲を抜いて野党第一党となり、苦しい生活を良くしてくれるのは国民民主党だという “雰囲気” がドンドン広がっていき、世代を問わず無党派層に広がった結果、地方選では連戦連勝の “無双モード” に突入して行きました。

 その間、参政党は党の立ち位置を計りかねていたのです。 それは次に出したポスターを見れば明らかで、

参政党HP より引用)

今年に入って2月22日に発表した新ポスターが、コレでした。 「反グローバリズム」を掲げていたハズの政党から「ロック」なんてワードを掲げるなんて、どうしちゃったのかなぁと思っていたら、

参政党HP より引用)

あまり貼られているのを見たコトないですが、3月27日に発表したポスターが、コレ。 どう見たってマッチョイムズの強い参政党のイメージを薄める狙いか女性衆院議員をフィーチャーし、「愛と政治」というワードはともかく、文字の色がれいわ新選組を思わせるピンクを用いたポスターは、迷走していると感じずにはいられませんでした。

 また、「ゆ党」と呼ばれるように与党自民党にすり寄る姿勢を見せ、更に “政策をSNSを見て決める” と言われる玉木氏は、クルド人問題(と、言われるデマ)の盛り上がりを見て、政策を与党寄り&外国人排斥の方向に寄せていくことで、自民支持層ながら現状の自民に批判的な層も狙っていきます。
 その動きは同時に、段々と参政党の領域まで浸食していくコトになります。 それに対し、

選挙ドットコム より引用)

元々減税推しだった参政党は、それをより強く押し出していきます。 当時、無党派層を含む市民の最大の関心は苦しい生活を救ってほしいという点だったため、参政党もそこに寄せていったのでした。


▼転機は国民民主党の失速と、令和の米騒動

 ところが、5月11日に国民民主党が参院選の比例代表候補として山尾志桜里氏、須藤元気氏、足立康史氏などの擁立を決定。 事前に情報が洩れ伝わった時点で批判がSNS上に溢れ、党が一度火消しに走ってからの公認発表というブレブレの姿勢も重なって批判は更に湧き上がり、特に山尾志桜里氏の擁立に批判が集中して、“公開処刑“ のような記者会見からの公認取り消しという玉木氏の日和見ムーブがトドメを刺し、支持率は急落していきました。

 そして、この一連の流れと同時に起きていたのが、「令和の米騒動」と呼ばれる、昨年夏からの米不足価格急騰問題。  自民のお粗末な対応は全く問題を解決せず、そして5月18日

江藤拓農水相が支持者向けの会合で「コメは買ったことがない」「支援者から売るほどもらっている」と発言したコトが大炎上。 辞任に追い込まれ、自民の支持は更に落ちていく・・・ と思いきや、

後任に小泉進次郎氏が就任。 備蓄米の売り渡し方法を一般入札から随意契約に変えるなどの対応により迅速且つ安価で市場に米を供給するコトに成功し、自民の支持率は回復傾向になりました。
 個人的には、随契で売るというやり方は問題が大きいし、備蓄米なんて要は「古米」なのだから安価なのは当然なので何を有難がってんだと思うのですが、コレにより解消されたのは米、だけではなく、市民が抱いていた「生活が苦しい」という感情だったのではないかと私は思っています。

 市民の不満というのは一定の問題で固定されているワケではなく、時の流れによって変わります。 米問題が一定の進展を見せた結果、不満の矛先が「外国人排斥」に向いて行ってしまいました。

 それを見ていた参政党が5月22日に出したポスターが、

参政党HP より引用)

コレでした。 歴史上の名の有る人物と「特攻隊員」という職業を並べるというのも、(だからといって東条英機を載せるワケにもいかんだろうけど)異様ですが、そのアトに自党を置く厚かましさが目を引くポスターで、“日本推し” の立ち位置を改めて明確に示しました。
 世の流れに合わせて「外国人排斥」という市民の不満を拾い上げる方向に動き、そして、

参政党HP より引用)

6月6日に発表したのが、このポスター。 堂々と「日本人ファースト」と掲げ、不満の矛先が「生活の苦しさ」から「外国人」へと移すコトで自民支持ながら現状の自民に不満を持つ層を拾い上げた国民民主党、に不満を抱いた層を拾い上げる方向に動いたコトが、5月頃から急激に支持率を伸ばしていった要因だと、私は見ています。


▼まとめ

①国民民主が支持を伸ばす一方、参政党は立ち位置が定まらず迷走していた
②国民民主が失速し、令和の米騒動が一定の進展を見せたコトで、市民の不満が「コメ」から「外国人」に移ってしまった
③この流れを察知した参政党は本来の立ち位置に戻し、市民の不満を拾い上げ支持を伸ばした

 長々と書きましたが、ひと言で表すならば、

スポーツ報知 より引用)

#全部玉木のせいというコトで。 このハッシュタグ、私が2022年に出したものだけど、この機会に流行らないかなぁ・・・



(続く)



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