まず始めれば、人は基本的に止まらない
禁酒を本格的に考え出したのは40歳になった頃だった。そこから何度も失敗を繰り返し、完全に酒をやめられるまでに3年かかった。だが酒をやめることは、ただ酒をやめただけではない。「酒をやめた自分を始めた」ということでもあった。
酒をやめると、その隙間に新しい何かが流れ込んでくる。俺の場合は、読書、投資、筋トレ、そしてビジネスだった。そしてそれもまた、一度始めると止まらない。
筋トレは最初7kgのダンベルから始めた。可変式で最大12kgまで使っていたが、やがて物足りなくなり40kgのダンベルを買った。今では背中や足のトレーニングに30kgを使っている。読書も同じだ。人生で読める本の数は限られているが、確実に消化が進んでいる。投資もそうだ。今や毎月の積立額は数十万円に上る。
ビジネスも、一度始めたら止まらない。過去には会社を閉じた経験もあるが、その失敗を踏まえて新しい事業を構想し、動かし始めている。イラストもそうだ。描き始めれば、誰かが見て仕事の依頼につながる。
大切なのは「とにかく始めること」、そして「既成事実を積み上げること」だ。自分は資産家であり、ビジネスマンであり、投資家であり、社会的にも成功している。一方で、表現者でもある――そういう理想の自分を、日々の積み重ねで事実に変えていく。
もちろん、めんどくさい日もあるし、休みたい日もある。そんな日は休めばいい。ただし、酒やタバコや無駄な女に時間と労力を奪われてはならない。自分の人生にフルコミットすること。これが本当に大切なのだ。
