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『おはなしはどこからきたの? 南アフリカのむかしばなし』

子どもたちに〈おはなし〉をせがまれたマンザンダバは、〈おはなし〉を探しに出かけます。
動物たちにたずねてまわりますが〈おはなし〉はなかなか見つかりません。
ウミガメの背に乗って、海の底へつれていってもらうと、そこには精霊がくらす宮殿が…。
かつて文字を持たなかったアフリカの人々にとって〈おはなし〉は、風習や歴史を伝え、自然を解釈し、子どもたちに生きる知恵を与える、文化の土台でした。
南アフリカのズールーの人びとに伝わるむかしばなしです。

美しい木版画とともに語られる最初の〈おはなし〉。
この物語は二重構造になっています。ひとつは主人公のマンザンダバが精霊たちに出会い手に入れる〈おはなし〉。もうひとつはマンザンダバが実際にその旅路を語った〈おはなし〉です。
フィクションとノンフィクションが交差して、聴く人の想像力でまた新しい〈おはなし〉が広がっていく。文字がない時代ならではの豊かさが描かれています。
いくつになっても肉声で語られる物語に耳を傾けるのは心地の良いものです。
最近我が子はその日あった出来事をたずねると、半分空想?なマイワールド全開ストーリーを一生懸命に話してくれます。おとなからすると「そんなわけない」と思うような内容でも、子はこう思ったんだな、感じたんだな、と受け止めると楽しくて、〈おはなし〉の続きをどんどん聴きたくなります。
今だけの特別な時間ですね。

さくまゆみこ・作 保立葉菜・絵
対象年齢:3歳から
ページ数:32ページ
2024年11月

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