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sayonaraba
うちのお盆と言えば
今頃夫は、近くにいるのだろうか。
仕事の後、いそいそとお盆の準備をした。
昔ながらの準備ではないので、ささっと済ませ、最後にお線香をあげた。
大学・高校生息子たちとちょこちょこ夫の話をする。
昔。
夕飯時だったか、家族の雑談の途中で夫が言った。
「塩鮭がしょっぱいのは、生きているときに
海を泳いでいるからなんだぜ」
当時今より幼い息子たちを、夫がまたからかっているのかと思い、私は笑いながら
「海で泳いでる魚がみんなしょっぱかったら、刺身やお寿司にできないじゃん」
と笑ってツッコミをいれると、夫は真剣な顔をして黙っていた。
その表情を見て、冗談ではなかったようだと悟った。
今思えば、この頃の夫は病で脳にダメージを受け、後遺症が残った状態だったので、その影響で本気で言っていたのかもしれない。
夫はそれ以上何も言わずに、自分の部屋に戻っていってしまった。
あー。
やってしまった。
そう思った。
いい思い出もあったはずなのに、
最近思い浮かぶのはこういうエピソードが多い。
自分が夫を傷つけてしまったことや、
夫に言われて自分が傷ついたこと。
息子たちは
「何言ってるんだ、父さんは」と笑ったり
「もう思い出さなくていいよ」と言う。
忘れたいような、
忘れてはいけないような気持ちになる。
1周回って
仏壇に塩鮭もお供えするか。
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