今後のロードマップと少々の自分語り
私は普段は組み込みソフトの設計をやっています。
要件定義やシステム設計、プロジェクトリーダーとして、長いこと「ものを作る側」に立ってきた。ハードウェアとソフトウェアが噛み合って、初めて意図どおりに動く瞬間の気持ちよさは、今でも変わりません。
でも、毎日の業務には、そういう達成感とはまるで関係のない作業が、びっしり張りついているのが正直なところ。
Excelを開いて、別のExcelにコピーして、ファイル名を変えて、メールに添付して——。
「また同じことやってる」と気づきながら、止める理由を作れない。そんな日が、何年も続いています。
Power Automate Desktopと出会った日
きっかけは、同僚の何気ない一言だったか、ネット記事だったか、正直もう覚えていませんが、とにかく「Windowsに最初から入ってるらしい」というハードルの低さで、試してみることにしました。
最初は、設計の仕事をしている自分が、こういうツールを使いこなせるのか。開発環境でもない、コードを書くわけでもない、なんとなく”本職”じゃない感じがして、どこか腰が引けていました。
でも、フローを組んで、実行ボタンを押した瞬間、マウスカーソルが勝手に動いて、teamsが開いて、データが転記されていく画面を見たとき、妙な興奮がありました。
「あ、これ、動く。自分が作ったのに、自分がいなくても動く。」
その感覚は、組み込みの基板に初めて電源を入れたときに似ていました。
独学で、壁にぶつかりながら
ここまでほぼ独学でやってきました
公式ドキュメントを読んで、エラーで止まって、検索してブログを読んでAIに聞いて、また試して。PLの経験があるからか、「まず全体構造を考えてから部品を作る」癖はここでも抜けませんでした。それが功を奏したこともあるし、逆に「複雑に設計しすぎて手が止まる」という迷子になったこともあります。
それでも少しずつ、「自分にしかできなかった作業」がフローに置き換わっていきました。
ただ、やればやるほど、気になることが増えてきます。
「このフロー、自分のPCが起動してないと動かないな」
「他の人が使いたいと言ったとき、どう渡せばいいんだろう」
「もっと多くの人が、自分で使える形にするには?」
PADは強力です。でも、“自分のPC”という箱の中に閉じているんですよね。
今の自分には、地図が必要だと思った
PLとして仕事をしていると、行き当たりばったりの開発がどれだけ危ういか、身に染みています。
だから、自分の学びにも「地図」を持つことにしました。
現時点での、私のロードマップはこう決めました。
今いる場所 ── Power Automate Desktop
PCの上で業務を自動化する。まずここを固める。
次のステージ ── Power Automate(クラウド版)
PCに縛られない自動化へ。時間や場所を選ばず動くフローを作れるようになりたい。
その次 ── Power Apps
自分だけが使うツールではなく、誰でも使えるUIに乗せる。「仕組みを人に渡せる形にする」ステップ。
最終的に目指すところ ── Copilot Studio
AIが一緒に考えて、状況に応じて動く。そんな仕組みを、業務の中に組み込めるようになりたい。
——正直、大げさかもしれません。
でも、結局は要件定義をするときと同じだと思っています。
最終形を描いておかないと、目の前の作業が「何のための一歩か」わからなくなりますからね。
なぜそこまでやりたいのか
理由は、たぶん単純です。
完全に言語化できたわけではないですが、「また同じ作業か」ともう思いたくないからなんでしょう。
自分もそういう思いをしてきたし、周りにもそういう時間を使わせてきました。設計やPLの仕事で「いい仕組みを作ること」にこだわってきたのに、足元の業務フローは放置してきたと、後悔が募っている。
そのちぐはぐさに、今さら気づいたのかな、と。
同じように「自動化、なんかやってみたい」「でも全体がよくわからない」と感じている人がいたら、ぜひ一緒に進みましょう。
まずはPADから。ちゃんと動いたときの、あの興奮を、皆さんもぜひ一度味わって欲しいと心から思います。
簡単ですが、今日はここまで。
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