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虫歯を予防するように病気を予防する家。「原因予防住宅」という考え方【#この住まいに決めた理由】

こんにちは、はぐれゴリラです。

僕は30代のゴリラですが、実は歯科医師です。
仕事柄、毎日患者さんの口の中を見ていますが、常々感じていることがあります。
「痛くなってから治す」よりも、「痛くならないように守る」ほうが、圧倒的にコストも安く、何より人生の質が高いということです。

いわゆる「予防歯科」の考え方ですよね。
この考え方、家づくりにおいても全く同じことが言えるのではないでしょうか?

原因予防住宅という考え方

実は家づくりにも「予防住宅」という考え方が既にあります。
これは高齢になったり障害を抱えたりした時にヒートショックや怪我をしないという「バリアフリー」の考え方です。
例えば、段差を減らすとか脱衣所に暖房をつけるなどです。
これは医療で言うところの「症状に対する処置」、いわゆる『対症療法』ですよね。
僕はこの考え方にそもそも「体調を崩さない家」を追加した『原因療法』を目指した自宅を建てました。

多くの人は、デザインや間取り、立地といった「目に見える魅力」で住まいを選びがちだと思います。
しかし、僕が自身の家づくりで最も優先したことは違います。

家族が病気にならないための「医療機器」として、そして災害に強い「シェルター」として機能することを求めました。

冬の脱衣所でのヒートショック、結露によるカビやダニのアレルギー、夏の熱中症……。
そしてそもそも夏暑く、冬寒いというのは暮らす上で心にも身体にもストレスです。
日本の家の多くは、住む人の健康をじわじわと蝕むリスクを抱えています。

歯科医師として「予防」の大切さを誰よりも知っている僕は、大事な家族が毎日を過ごす場所に、妥協なき性能を求めたのです。

それが、UA値0.34、C値0.3以下という数値に裏付けされた、この「原因予防住宅」です。

室温が低いのはそれだけで
疾病リスクが上がります。
外気温は-5℃
樹脂トリプルサッシならそれでも凍えない。
アルミサッシだと1℃とかになります。

過酷な環境と「UA値0.34」の必然性

僕の住む地方は、夏は灼熱、冬は極寒(-5℃)です。
この環境下で、普通の家では「夏場は熱中症、冬場はヒートショック、免疫力低下」のリスクが高いです。
家の中での温度差は体への負担、つまり健康リスクそのものと言えます。

そこで僕はブランドやデザインよりも断熱性能を上げることに投資することにしました。

これは贅沢ではなく、家族の命を守るための「防具」としてです。
そして、その性能を担保するための「C値0.3以下」という気密性。
隙間のない家こそが、断熱性の真価を発揮することができ、さらに計画的な換気を可能にします。
これによりウイルスや花粉から家族を守ることにつながります。

だからこそ僕は、あらかじめ規格が決まっている大手ハウスメーカーではなく、僕の「変態的な気密へのこだわり」にトコトン付き合ってくれるビルダー(工務店)を探すことにしました。
どんなに断熱材に課金しても、一棟一棟現場で作り上げる「気密性能(隙間のなさ)」が伴わなければ、真価は発揮できないと考えたからです。

ちなみに、この記事のタイトル画像に設定したメカメカしい機械が、我が家の心臓部である換気システム「澄家(すみか)」です。
点検口のパッキン部分がめっちゃ汚れていますね笑
上を走り回る子どもたちがこぼした「お菓子のカス」やらが入り込んで、ただ僕が掃除をサボっているだけです(笑)
どんなに家を「最新の予防装置」にスペックアップしても、3人の小さな怪獣たちがいる日常はこんなもんです。
でも、そんなドタバタな毎日の中でも、この心臓部が24時間稼働し続けることで、確かな「予防」をしてくれています。

平屋でコの字型というハンデを考えたら
C値0.26は満足です。

実際に住んでみてどうなの?

高断熱×高気密の住宅は年間を通じて快適です。
外気温が-5℃の真冬の朝でも、布団から出るのが全く辛くありません。なんなら寝汗をかいてます笑

子どもたちに至っては、真冬でもパンイチ……いや、オムイチで家中を走り回っています。

そしてこの環境を「たった一台のエアコンで」作っています。
WHOも「健康のために室温18℃をキープしろ」と言っていますが余裕でクリアできます。
これが「予防」の効果です。

外気温-5℃だろうが室温25℃、絶対湿度12gはキープ
カメラを向けると何故か11.9になる

「耐震等級3」だけでは足りない。「許容応力度計算」への執着

日本は言わずと知れた地震大国です。家族を守るシェルターとしての家が、地震で倒れていては本末転倒です。

僕が求めたのは、耐震等級3「相当」ではなく、木造構造計算の最高峰「許容応力度計算」に基づいた、真の耐震等級3です。
これも大事な「予防」ですよね。
ここにもコストをかけました。
具体的には構造計算の費用とそれを実現するための追加の合板や部材の費用です。

なぜそこまでやるのか?

それは「想定外」をなくすためです。
根拠(エビデンス)のない安心は、安心とは呼べないからです。

エネルギーの自給自足こそが最強の防災

災害時、ライフラインが止まっても家族の生活を守り抜く。
そんな家が理想だと思います。
そのために搭載した「10kWのソーラーパネル」
(安心してください。システム容量は9.9kWですよ)
ただ電気代を安くしたいわけではありません。
エネルギーを自給自足し、災害時でも「いつも通りの日常」を維持するための投資です。
(でも予算の関係で蓄電池はないです。配管だけ笑。なので厳密には自給自足はこれからの話)

10kW載ってても春先だとこれくらい。
先日久しぶりに7kW超えを見ました笑

僕が「この住まいに決めた理由」

僕が「この住まいに決めた理由」は、デザインが良いからでも、立地が良いからでもありません。(いや、一応こだわりましたよその辺も?笑)
「愛する家族を、そして生活を物理的・科学的に守り抜けるという確信が得られたから」です。

歯科医師として患者さんの歯を守るように、家族の暮らしを守る。

そのための手段が、たまたま「デザイン」ではなく、「高気密高断熱」であり「許容応力度計算」だったというだけのこと。

…本音を言えば、僕が単に性能でドヤる「オタク」だったというのも、否定はできないのですが(笑)。
(僕の家はしっかりと考えがあって断熱性はほどほどになっていますが、上には上がいます。)

大手ハウスメーカーで建てた友人や知り合いもたくさんいます。
そんな大手組の話を聞くとやはり、デザイン、ブランド力や安心感で選んでいます。

新築談義をした時、デザイン重視でおしゃれな家を建てた友人の
「冬は床暖とかでなんとかなるけど、夏暑くない?」
という言葉を聞き逃しませんでした。

僕の家は冬暖かいのはもちろん、夏も当たり前のように快適です。
遊びに来た母がなかなか帰らないくらいに涼しいです。

「あーそうだよね」と話を合わせつつ、内心では「この家にして良かった!」と心の底から思ったのでした…笑

でも、大手ハウスメーカーのおしゃれな家に住んでみたかったなぁ…

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