浮気心は、退屈から始まる?
正直に書きます。
付き合っている相手のことが嫌いになったわけじゃないのに、ふと別の人に心が揺れる瞬間がある。僕にもありました。
あれは大学生の頃、初めて付き合った彼女と、2年くらい経った時期のことです。彼女との関係は特に問題もなくて、むしろ安定していた。なのに、サークルの集まりで知り合った人と何気ない話をしているだけで、妙に心が浮き立つ自分がいたんです。
「なんでだろう」って、その時は深く考えなかった。でも今振り返ると、あの感覚には、はっきりした理由がありました。
浮気心は、感情の裏切りじゃない
長く付き合っていると、関係は自然と「安定」に向かっていきます。安定は悪いことじゃない。でも安定は、裏を返せば「刺激がなくなること」でもあるんですよね。
僕が心を動かされたのは、相手が魅力的だったからというより、その人との会話に「まだ知らない反応」があったからだと思います。彼女との会話はもう、次に何を言うか大体わかる。予定調和になっていた。
そこに、予測できない反応をくれる人が現れる。それだけで、心はあっさり揺れるものなんですよね。
もう一つの正体、承認不足
もう一つ、自分の中にあったのは「認めてほしい」という気持ちでした。
彼女は僕のことをよく知っているぶん、いいところも悪いところも当たり前になっていた。褒められることも、驚かれることも減っていく。それ自体は関係が深まった証拠でもあるんですけど、当時の僕はそれを「もう見てもらえていない」というふうに受け取っていたんだと思います。
だから、新しく出会った人が何気なく僕を評価してくれた時、必要以上に嬉しかった。あれは恋愛感情というより、承認欲求が満たされた快感に近かった気がします。
「愛情不足」じゃなくて「退屈のサイン」
浮気心があった、と言うと、多くの人は「愛情が足りなかったんだ」って結論づけます。僕も最初はそう思っていました。
でも今は少し違う見方をしています。あれは愛情の量の問題じゃなくて、関係の中に「刺激」と「承認」が足りなくなっていたサインだったんだと思うんです。
愛情はちゃんとあった。ただ、その愛情を日々の中でどう表現するか、お互いに工夫をやめてしまっていた。そこにできた隙間に、外からの刺激が入り込んできた。それだけの話だったんじゃないかと。
さいごに
浮気心があったこと自体を、正当化するつもりはありません。ただ、あの感情を「自分が最低な人間だったから」で片付けてしまうと、本当の原因を見誤る気がしています。
あの時の気持ちは、本物の「好き」だったのか。それとも、ただの一時の迷いだったのか。
次回、自分なりに見分ける基準を整理してみようと思います。
