調剤事務で入力が遅い人へ|薬剤師が見てきた原因と改善チェックリスト
入力が遅くて、申し訳ないなと思っている。
混んでくると焦って、ミスが増える。
確認しているのに、また戻って確認してしまう。
そういった悩みを抱えながら働いている調剤薬局事務の方は、少なくないと思います。
この記事は、そういった方に向けて書いています。
私はドラッグストアと調剤薬局、両方の現場を経験してきた薬剤師です。
月に100枚規模の小さな薬局から、月4000枚規模の大きな店舗まで、規模の異なる複数の薬局で勤務してきました。
管理薬剤師として事務スタッフの育成に関わった経験もあります。
「入力が遅い」という問題は、事務スタッフ側だけの問題ではなく、薬局全体に影響を与えるものだと、現場を通じて実感してきました。
その経験をもとに、この記事をまとめています。
✅ この記事でわかること
✓ 調剤事務で入力が遅くなる主な原因
✓ 確認しすぎて手が止まる人の見直しポイント
✓ 入力の流れ・タイピング・マルチタスクの改善方法
✓ 自分に合った改善策を見つけるためのチェックリスト
入力が詰まると薬局全体の流れが止まりやすい
調剤薬局では、処方箋の入力が終わらないと、その先の調剤・鑑査・投薬のすべてが始まりません。
入力は薬局業務の「入口」です。
ここが詰まると、どれだけ薬剤師が準備できていても、次の工程に進めない状態になります。
📝 体験メモ
一気に患者さんが来ると、受付対応に追われて入力がまったく進まない場面を何度も経験しました。 そのとき薬剤師はどうなるか。入力待ちで、手が止まってしまいます。 入力に慣れていない薬剤師もいるため、そういう場面では薬剤師側もすぐにフォローへ回れないことがあります。結果として、薬局全体の流れが止まってしまうこともあり、現場としてはもったいない状態になります。私自身は、そういうときに事務スタッフを受付のメインにして、自分が入力に回ることもありました。ただ、それができる薬剤師ばかりではないのが現実です。
「自分が遅いせいで迷惑をかけている」と感じている方もいると思います。
その感覚は間違っていませんが、責める必要もありません。
大切なのは、なぜ遅いのかを正確に把握して、対処することです。
遅さの原因は、一つじゃない
「慣れていないから」「向いていないから」で片づけてしまうと、改善が止まってしまいます。
入力が遅い原因は、大きく5つのタイプに整理できます。
①確認しすぎているタイプ
②入力の流れが体に入っていないタイプ
③タイピング自体が遅いタイプ
④マルチタスクで止まってしまうタイプ
⑤わからないことを聞けずに止まってしまうタイプ
自分がどれに近いかを考えながら、読み進めてください。
原因が違えば、対処法も変わります。
ここから先では、5つのタイプそれぞれの具体的な改善手順と確認チェックリストをまとめています。
たとえば、「確認しすぎて遅くなってしまうタイプ」では、次のような状態を確認してください。
・一度OKを出した画面に何度も戻っている
・入力中に「これで合っているか」と何度も手が止まる
・確認回数が毎回3回以上になっている
このタイプには、確認を「入力時に1回、すべて入力し終えた後に1回」の2回に限定し、一度OKを出したら前の画面へ戻らない方法を紹介しています。
このほか、入力の流れ、タイピング、マルチタスク、質問できずに止まってしまう場合についても、原因別のチェック項目と改善方法を整理しています。
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