大川橋蔵・主演 銭形平次 第221話「卑怯者」(1970)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:岸生朗
監督:荒井岱志
あらすじ
八五郎と爲吉が歩いていると、岡っ引の佐吉が目の前で倒れ込んできた。
胸元を刺され瀕死の重傷を負った佐吉だが、うわ言の様におちかという名を繰り返す。
同じ頃、おちかという女も重症な状態で発見される。
以前、両替商を殺し金を奪った喜蔵という賊の女の名前がおちか、喜蔵を一緒に追い詰めていたのが佐吉だった。
更に、当時取り逃した喜蔵が一年振りに現れたとの情報が入ってくる。
事件の裏には自分の立場に苦しむ男女の哀しき事情が隠されていた。
紹介と感想
捜査のために追っていた女に本気になってしまい悩む若き岡っ引と、賊の情婦という立場から手を切り普通の生活を取り戻したい女のドラマを描く人情噺です。
元々が真面目一筋の佐吉は、おちかに惚れたことで十手を返上するまで思いつめます。
対するおちかも佐吉の為に死のうとするまで思いつめてしまいます。
一度は心中する覚悟も決めた佐吉ですが、おちかの本心を疑ったこと、岡っ引としての自分に向けられる世間の目を気にして動き出せなくなります。
しかし、その間もおちかは佐吉のことを考えて行動していました。
岡っ引の女房として覚悟の決まっている姿、おちかに寄り添う姿、佐吉におちかの心情を伝える姿、今回は平次の活躍を裏で支えるお静の様子も多く描写されていました。
佐吉の話す物語を額面通りに受け取らず、事件の矛盾から当時の本当の気持ちを問いただし、発破を平次の姿も印象に残ります。
佐吉とおちかのドラマを通して、平次とお静の夫婦の姿も改めて映し出されるような物語でした。
※2026年2月13日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
佐𠮷/工藤堅太郎
おすか/岩本多代
喜蔵/天草四郎
忠太/小瀬朗
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/香山美子
万七/遠藤辰雄
清吉/池信一
樋口一平/永田光男
爲吉/神戸瓢介
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