大川橋蔵・主演 銭形平次 第218話「十手の怒り」(1970)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:迫間健
監督:荒井岱志
あらすじ
丹波屋の娘を連れ去り、お付きの人間を容赦なく切り捨てる。
無礼打ちと称して通りすがりの町人で刀の切れ味を確かめる。
好き放題の行いをするのは、阿部主水之介という老中の甥である旗本だった。
どうにかしたい平次は樋口に相談するが、思う通りには上手くいかない。
留まるところを知らない阿部主水之介は、博打打ちのヤクザを利用して長屋を潰し岡場所を作ろうと動き出す。
平次、樋口、お静、それぞれが苦悩する中でも、悪事が止まることは無く犠牲者は増え続ける。
平次、決死の最終対決が始まる。
紹介と感想
どんな極悪人でも権力者には手出しができない不平等な世界。
侍相手に平次が苦悩する銭形平次らしいエピソードに、樋口様のエピソードを交えた本シリーズでもお気に入りの一本になります。
今回の敵は、その立場だけでなく、実際に行う悪事も極悪人と言い切れる相手。
しかし、それでも特権階級には手出しが許されない階級社会の闇。
樋口様も職務のために動いてはくれますが、中間管理職としての哀しい性、息子の将来をちらつかされて心が動いてしまいます。
それでも、最後には己の気持ちに正直に、平次の上司らしいカッコよさを見せてくれました。
そして、忘れてはならないのがお静。
平次の気持ちを尊重しながらも心配でならないお静の気持ちにもグッときました。
もちろん我らが万七もいます。
平次にあきらめるように言いながらも、本心では手出しをできずに引っ込んでしまった自分に思う所がある姿に、出番は少ないながら人の良さが感じられました。
岡っ引が主役だからこそ、全員を切り捨ててスッキリ解決とはいかない中でどう決着をつけるのか、ドラマとしての面白さが良く出ている物語になります。
※2026年1月23日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
阿部主水之介/青木義朗
長兵衛/藤川八蔵
鉄砲政/山岡徹也
嘉助/鮎川浩
大場弥十郎/賀川泰三
丹波屋利平/北原将光
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/香山美子
万七/遠藤辰雄
清吉/池信一
樋口一平/永田光男
お弓/土田早苗
爲吉/神戸瓢介
いいなと思ったら応援しよう!
今後の本やDVD代に充てさせてもらいます。