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大川橋蔵・主演 銭形平次 第220話「螢火の女」(1970)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:高橋稔
監督:佐々木康


あらすじ

般若の久太郎が弁天屋からの帰り道で殺された。
凶器は久太郎の匕首であり、いざこざの末に殺したものと思われた。
そこに現れたお藤は、何もかも知っていると嘯く。
お藤は、若い女に乗り換えた久太郎が憎かったため殺したと言うのだ。
世間から毒婦と騒がれるお藤だが、平次は自白の内容に疑問を抱く。
お藤には娘がいることが分かるが、そこには哀しき事情が隠されていた。
平次は、お藤の人生を知るために過去を調べて行く。


紹介と感想

一つの殺人事件から明らかになっていく一人の女の哀しき姿。
練られた脚本に、それを活かす演出が噛み合った全888話の中でも代表作の一つといってもよい話しになります。

夫と娘を捨てた毒婦としての姿を甘んじて受けて入れるお藤。
伍平と幸せになれるチャンスもあったのに、最後まで与一やお千代のことを考え母親として地獄へ落ちることにしたお藤。

平次の般若一家への怒りもすさまじく、久しぶりにウジ虫呼びも飛び出しました。

自白したお藤を捕まえただけなのに調子に乗って「三輪の万七はこう語った」と楽しそうに話す万七、瓦版屋に塩対応され可哀そうでした。

最後にお静の語る「うちの人に手柄ばかりたてる岡っ引になってほしくないんです。罪を犯した人達の、その心の底の哀しさを分かってあげるのが名岡っ引だと思うんです」という言葉が銭形平次を表していました。

優しすぎたばかりに自分の人生を生きられなかった哀しき女の人生が、一話の中で鮮やかに描かれている悲劇。
後に大川橋蔵自身の舞台でも何度も演じられた、越中おわら節が耳に残る名作です。

※2026年2月6日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。


キャスト

ゲスト 
 お藤/藤間紫
 お光/新井麻夕美
おとき/伊吹友木子
 与一/花柳喜章
 伍平/五藤雅博

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
 銭形平次/大川橋蔵
  八五郎/林家珍平
   お静/香山美子

   万七/遠藤辰雄
   清吉/池信一

   お弓/土田早苗
   お勝/武田禎子


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