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勤務と独立|業務の違い

司法書士として独立して10カ月目である。即独ではない。未だ1年も経っていないが、勤務時代に比べるとバリエーション豊富な仕事に従事させていただいていると思う。

これから事務所に勤務される方、独立する方に少しでも参考になるかもしれないと思って、勤務時代と独立してからの仕事はどんな感じか一例としてお伝えしたい。

司法書士を取ったからには独立したいと思っていたけれども、どうやってするのか見当もつかなかった。学校を卒業して以来ずっと会社員だったから。

というわけで、中年の私はまたもやハローワークでお世話になり、都会の司法書士法人で修行することにした。たまたま応募した事務所は、幸いにも年齢には柔軟な対応を見せてくれる事務所だった。70歳近い司法書士も新規で雇用していた。

そこは、いわゆる決済事務所である。番頭のような還暦を過ぎた補助者が1名、若い女性の補助者が1名、その他は有資格者で3名~4名。
決済事務所を選択した理由は、司法書士の基本的な業務はやはり不動産登記だからである。商業登記は独立した後も何とかなりそうと思った。それに決済事務所は忙しい。実際、お昼ご飯等食べる暇はない。お昼ご飯は決済が終わった後の3時~4時位に食べるのが通常だ。一番最初に決済事務所の超忙しいのを経験してから他の業務を経験した方が、途中で超忙しいのを経験するのは困難だろうなと思っていたので、最初に決済業務集中講義を受けることにしたのである。

しかし、決済業務ばかりだと萎える。試験勉強をしたことを恨んで仕事中に涙が出たことさえあった。だから、当初は数年働くかもと思っていたところが、実際は9カ月で退職。業務は同じことの繰り返しであり、後はアレンジと思ったからである。何年働いてもイレギュラーなものは登場するだろうし、全ての事案に遭遇することはない。後は自ら調査できるスキルや、ネットワークを作って質問できる先を確保することかなと。

それに、何と言っても、勤務しているといつまで経っても司法書士になった気がしなかった。独立しないとこの仕事の本筋は見えてこない。付き合う人も全然違う。勤務は閉鎖的な人間関係で、横の繋がり、つまり他の司法書士との繋がりがほぼ無い。というか、そういう時間はない。同期と付き合うくらいである。本気で自分の名前で仕事している人と付き合うことはほぼ無い為、この資格の醍醐味に触れることは難しい。

そう考えたので、早々に勤務を卒業して独立へ移る。とは言え、完全な独立ができる程のスキルはない為、共同事務所に入らせてもらう。共同事務所には先輩司法書士がいる。先輩の中でも大先輩クラスである。共同事務所は業界でも珍しいようだが、良く聞いてみると、共同事務所スタイルを取っている事務所はチラホラある。共同事務所とは、屋号や備品は共有だが各人の独立採算である。勿論家賃も分担。

というわけで、仕事内容的には以下の感じである。ご覧のとおり、全く違う。債務整理なんて勤務時代には全く考えられない縁遠い仕事だったが、今では仕事の半分くらいは債務整理である。後見業務を行っていても債務整理は登場する。簡裁代理権もこんなにも早く使用することになるとは予想していなかった。

勤務時代9カ月の業務
・登記(売買)

独立10カ月目、これまでに経験した業務;

・債務整理(時効援用、自己破産申立援助、任意整理)
・登記(売買、相続、贈与、渉外)
・成年後見
・簡裁訴訟、紛争(140万円迄)
・遺言
・契約書英訳
 
多分、独立後は出会う人が違うからこうなったと思う。自分で仕事を取りに行くため、色々な所に出向く。独立した先輩同業者にもどんどん会う。他士業の先生方にも、どんどん出会う。交流会に行って失敗することも多いけれども。

そうすると、全く経験したことのない仕事に出会う。そして、経験したことがないからと言って回避するようにはしないようにしている。業務範囲内の仕事はお受けすることにしている。これからももっと仕事の幅を増やしていきたい。


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