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ガイド研修で見える、「伸びる人」と「伸びにくい人」の違い

こんにちは。
北海道をベースに、英語ガイド・接客英語・ガイド英語講師として活動している馬上(もうえ)千恵です。

現在、ガイド講師として全国各地で研修を行うことがあります。
座学だけでなく、実地研修に入ることも多いのですが、その中で、

「この方は、ガイドとして絶対に伸びるだろうな」

と感じる方がいます。

では、その特徴は何か。

英語がすごくうまい。
知識や経験がたくさんある。
大きな声で堂々と話せる。

もちろん、それらも大切です。
でも、私が「この方は伸びる」と感じる理由は、そこではないことが多いです。

実地研修で「この方はきっと伸びる」と感じる方には、共通点があります。

研修中は前の方にいて、集中して聞いている。
きちんと準備してきている。
課題があれば、自分なりに取り組んできている。
ガイド役になったら、その役割にきちんと徹する。
つまり、自分の立ち位置が分かっている。

そして何より、

自分に足りているもの、足りないものを客観的に見ようとしている。

そういう方です。

こういう方は、質問の仕方も違います。

「自分のガイディングでは、どこを改善すればいいでしょうか?」
「自分の説明は、情報が多くなりすぎていませんか?」
「お客様がこう反応されたとき、どう返すと自然でしょうか?」

このように、自分の現在地を見たうえで質問してきます。

これは、とても大きいです。

ガイドとして伸びる人は、最初から完璧な人ではありません。
でも、自分を客観的に見る力があります。
そして、「どうやったらよくなるか」を考えています。

一方で、少し残念に感じる参加の仕方もあります。

「自分はもうやっているから、今日は適当に聞いておこう」
「本番になればできるから、今日は準備していない」
「ガイド練習よりも場所の情報収集に徹しよう」

そういう空気を感じることがあります。

もちろん、講師として私自身の力がまだまだ足りないな、と反省することもあります。
参加者の方がもっと前向きに関われる場をつくるのも、講師の役割です。

それでも正直に言うと、研修に真摯に参加しない方、ガイド役に徹しない方を見ると、

「この方は、いいガイドになるのは少し難しいかもしれない」

と思ってしまうことがあります。

そして、その後の歩みを見ていると、その感覚は大きく外れていないことが多いのも事実です。

なぜなら、ガイドは、目の前にいる人のことを考えて行動する仕事だからです。

お客様が何を知りたいのか。
何に不安を感じているのか。
どうすれば安心して楽しめるのか。
今、何を伝えるべきなのか。
逆に、今は何を控えるべきなのか。

ガイドは、常にその場を見ながら判断しています。

そして、ガイドはお客様だけでなく、周囲や地域へのリスペクトも必要です。

研修も同じです。
研修は、講師だけで成り立っているわけではありません。
運営してくださる方、場所を整えてくださる方、協力してくださる地域の方々がいて、初めて実施できます。

だからこそ、研修中の姿勢には、その人のガイドとしての姿勢が表れるのだと思います。

もちろん、気負いすぎる必要はありません。
研修には楽しんで参加してほしいです。
「ガイドって面白い」と感じてほしいです。

でも、楽しむことと、準備しないことは違います。
気軽に参加することと、真剣に向き合わないことは違います。
学びのために写真を撮ったり質問したりすることと、自分のためだけにその場を使うことは違います。

研修中に、写真をたくさん撮ること自体が悪いわけではありません。
質問することも、もちろん大切です。

でも、その場が何のための時間なのか。
今、自分は参加者なのか、ガイド役なのか、お客様役なのか。
地域の方や運営の方が、どんな思いで協力してくださっているのか。

そこに意識が向いているかどうかは、やはり伝わります。

ガイドの仕事は、知識を披露する仕事ではありません。
英語力を見せる仕事でもありません。
お客様が安心して、その地域と出会えるようにする仕事です。

だからこそ、研修の場での小さな姿勢が、とても大切なのだと思います。

実地研修で、一生懸命に準備してきた方が、
少し緊張しながらもガイド役に徹し、言葉を選び、お客様役の方に向き合っている姿を見ると、
私はいつも思います。

「ああ、この方はきっと伸びる」

そして、その感覚は間違っていないことが多いです。
実際に地域で活躍していく姿を見ると、本当に嬉しくなります。

ガイドとして伸びる人と、伸びにくい人の違いは、英語力や知識の量だけではありません。

目の前の人を大切にできるか。
その場に関わる人たちにリスペクトを持てるか。
自分の現在地を見て、学び続けられるか。

その姿勢の違いが、少しずつ大きな差になっていくのだと思います。


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