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関東の「や」、関西の「たに」

 今月の研究記事としては、弱すぎるのですが・・・
地図の地名を眺めていてふと思いついた件について調べてみました。

関東地方の「谷」を「や」と読む地名、結構、多くないですか?
関西圏では「谷」を「たに」と読むことが多いんですよね。

ま、私がたまたま見た地名が当てはまっただけかもしれませんので、ちょっと調査してみることにしましょう。(私の仮説では、「谷」を「や」と読ませるのは関東に多く関西に少ない、となっております。)

まず、全国区で有名な、渋谷。(ここの名前の由来は多数ありますね)
怪談で有名な四谷
茅があまりにも多かったために名づけられたという千駄ヶ谷
市谷氏が住んでいたとされる市ヶ谷
日蓮宗にちなんだ地名の祖師谷
元々、東京湾の入り江で、海苔や魚を獲るために海中に立てた竹の小枝(ひび)が多く見られる漁場だったことから名づけられた日比谷
丘陵地帯にちなんだ名前の保土ヶ谷
勢田郷と谷をひとまとめに呼んだ世田谷
下谷と上野台地と本郷台地の中間にあたるから谷中
蟹の庭が訛ったという神谷
徳川家光がこの辺も人がいっぱい住むぞと指さしたから、指ヶ谷

もちろん、関東なのにタニと読む鶯谷がありますので、全部が全部、「や」と読むわけではないのですけどね。。。
一説によると関東で「たに」と読ませる地名で江戸時代発祥の場合は、京風地名に憧れて・・・という名づけ方らしいです。
京風に憧れた地名として、他に清水谷茗荷谷が挙げられていますね。
(諸説あるので、必ずしもそうとは限りませんが・・・)

一方、関西だと、谷町が有名ですね。
同じ、神谷でも「カミタニ」と読むのが、兵庫県養父市や香川県坂出市の神谷

でも、関西でも枚方には、宗谷という地名もありますので、関西だって「や」と読ませる地名はあるのですよね。

ということは、最初の仮説である関東・関西の違いではなさそうです。

他に考えられることとして、地形での表現の差があるのに、漢字を同じにしてしまい読み方だけが異なったということが考えられますね。

で、さらに調べていくと・・・

関東の場合、低湿地が多くて、それらを「や」とか「やち」とか「やつ」と呼んでいたんですね。一方、関西圏では低湿地帯が少ないので、必然的に「や」が少なくなる。

そして、「たに」は、しっかりとした峡谷を表すようです。
たしかに平地が少なく山地の多い関西圏ではV字形状の急峻な地形が多くなりますものね。

なるほどなるほど、と納得したのでした。^^
皆さんの近所にも「谷」と書いて「や」とか「たに」と読む地名はありますか? そして、そこは低湿地型ですか? それとも峡谷型ですか?
教えていただけると嬉しいです。

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まっちゃん@松賢堂 しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。