【ライブレポート】COUNTDOWN JAPAN 25/26 Day 2(12/28)
果たして年内に仕上がるのか。←仕上がった!セーフ!
一年の時を経て、また私がCDJのライブレポートを書く時がどうやら来たらしい。
大晦日は行くとして、どうしても行きたい日が他にあれば2日間参戦を目論んでいたが、2日目の出演アーティストが軒並み私好みでどうしようもなくなってしまった為無事に2日間参戦を決めた所存である。
12月28日。CDJ Day 2のラインナップは、アイドル系がちらほらと、ネット発アーティストがちらほら。そこにニューカマーとベテランのロックバンドが揃うような、間違いなく私好みのラインナップ。
発表されたタイムテーブルとにらめっこしてどう回るべきかを直前まで熟考した上で、無事終えてこの文章を書いている今でさえも少しばかりの後悔が募るような、そんな私得でしかない日がそこにあった。
早々着いてしまったため、RO JACK優勝アーティストとしてこの日のOPENING ACTを飾っていたAwesome Brothersというアーティストを初見で見たりもした。
特徴的だったのはオートチューンを用いながらのヒップホップを行うという奇抜なスタイルで、そういえば幕張メッセの床ってもろに振動が伝わるんだったなと響く重低音を浴びながら思い出して、上がってくるテンションと共に本編に臨む。
年の瀬、最高の思い出を。
1st Act - SHISHAMO
01. 君と夏フェス
02. 君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!
03. 運命と呼んでもいいですか
04. 最高速度
05. 狙うは君のど真ん中
06. 明日も
07. 恋じゃなかったら
もしかしたら私にとってこれが最初で最後のSHISHAMOかもしれない。
来年の6月に活動終了を控えたSHISHAMOの勇姿を生で見られる奇跡に感謝と幸せを感じながら、絶対にこのアクトを目に焼きつけねばと思いながら私の今年のCDJが始まった。
1曲目の「君と夏フェス」から、なんとなく宮崎朝子(Vo.)の目には涙が浮かんでいるように私からは見えて、それを受け取ってしまった以上どうしても切なさを孕んだ歌唱に思えてしまう。
MCで「最後のCDJになります!」と言っていた時の哀愁を孕んだ拍手も、やっぱりどこか寂しさを思わせてしまう。
それでもいつもと変わらないような、私が映像で見ていたSHISHAMOがそこにはいて、それをこよなく愛してきたファンの人たちが私の周りにいて、そうならば私も今のこのCDJという場所をもっと気兼ねなく楽しんでみようと色んなことを考えてもみたわけで。
「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」の歌詞が超素敵な話はまぁそりゃそうだろうという感じではある。
その上、今の私は人生をかけた大恋愛をしている。交際一ヶ月。余計に染みる歌詞。スクリーンに歌詞を全部映してくれて本当にありがとう。
「どうぞ皆さん見てください
この人が私の恋人です
触るのはダメです見るだけです
憧れも許すけどそこまでです
私が選んだ恋人が
たった一人選んだ恋人が私
そんな自分を誇りに思って
今日も今日とて君が好き!!!」
ここ好き。
SHISHAMOって、改めてちゃんと歌詞を見てみるとどの曲もなんとなく自分に真っ直ぐあろうというメッセージがあるように思える。
この曲も恋人に対する愛情を歌っていながらも、「そんな自分を誇りに思って」という歌詞がものすごく私に刺さる。
「明日も」の1番。
スクリーンには、ステージ上で歌う宮崎から見える景色が流れている。宮崎の後ろ姿と、私たち大勢のフロアの姿がよく映るスクリーン。たったそれだけ、されどそれだけが本当に感動的で感傷に耽ってしまった。
この曲だって、等身大の自分に向き合っている。宮崎の背中が、どうしても私の追いかける背中のように錯覚できてしまって仕方がなかった。
他者に「ロックバンド」の定義を聞かれた時、私は今までSHISHAMOの姿を思い浮かんでいたのではないかと思う。
なんとなく、私の中でそういうものが確立されていた。
それに気づけたSHISHAMOのライブだった。出会えてよかった。この先の半年で果たして私がまたSHISHAMOに会う機会があるかどうかわからないし、きっとない可能性の方が大いに高い。だからここで、最大級のありがとうを。
2nd Act - NOMELON NOLEMON
01. どうにかなっちゃいそう!
02. ハイド・アンド・シーク
03. シーグラス
04. ミッドナイト・リフレクション
05. night draw
06. INAZMA
07. SAYONARA MAYBE
掴みが全て。
ライブウケ間違いなしの「どうにかなっちゃいそう!」から始まる本アクト。
1曲目の時点でフロアの熱気は最高潮で、私のようにSHISHAMOのステージ明けでCOSMO STAGEに向かう人は本当に大勢いたことからノーメロの人気っぷりがうかがえる。実際入場規制がかかったそうで。
にしても、ヒットメーカー・ツミキ(Gt.)はもっと騒がれていいと思う。
2曲目の「ハイド・アンド・シーク」然り、ツミキが生み出すサウンドの中毒性は独創性に満ち溢れていて一瞬で耳が掴まれる。ボカロ育ちの電子音が勿論特徴的ではあるものの、後ほど紹介するバンド・Aoooでもドラムを担当していることからバンドサウンドだって捉えることができる。
そんな多様な文化の中で生きているツミキにしか作れないサウンドは他の誰にも真似出来ないし、現に爆発的ヒット曲を多々生み出している。もっと有名になるべき。
そんなツミキとタッグを組んでいるみきまりあ(Vo.)は、よくもまぁこんなにツミキ自身の作るサウンドにバッチリハマるボーカリストを見つけてきたなという印象がある。
自身もシンガーソングライターとしてソロ活動をしている中で、ツミキ然り非常にライブ慣れしているなという印象があった。先述の「ハイド・アンド・シーク」ではサビ後半にワイパーの動きを振ってきたり、CDJ初出場とは思えないくらいに臆せず自分たちらしさを存分に発揮していたし、それでも「ミッドナイト・リフレクション」なんかでは自身の持つ透明で少し切ない歌声を綺麗な旋律に乗せていて私は素直に聴き入ってしまった。
入場規制がかかった初出場CDJ、果たしてその先の景色を来年見ることができるだろうか。
3rd Act - 弌誠
01. しあわせレストラン
02. モエチャッカファイア
03. ラヴボム!!!
04. 恋舞
05. あられやこんこん
06. デビデビデビット
07. 新曲
08. モエチャッカファイア
「ミッドナイト・リフレクション」を終え、泣く泣くCOSMO STAGEを後にして向かうは昨年は無かったMOON STAGE。
そこに現れるのは、昨年「モエチャッカファイア」で一世を風靡した弌誠。
少し早めに足を運んだ結果リハーサルに間に合ったのだが、楽器隊のみで演奏されている「モエチャッカファイア」に出会うことができてあまりに新鮮であった。かっこいい。弌誠の声質然り、やはり低音が目立つ曲が多い中でベースの存在感が非常に際立つ。
この日のサポートベースを務めていた西月麗音さんは名だたる有名アーティストのサポートベースを務めてきた実力者であり、なとりのサポートベースをしていたことで私も存じていた。流石でした。最高のベースでした。
1曲目の「しあわせレストラン」から雰囲気全開。
にしてもやはり感じたのはネットカルチャーとロックの差異。私はどちらにも触れてきたからどちらの文化にもある程度は詳しい自信があるが、ペンラと拳が交わるステージはフェス特有の景色で面白かった。
すると早速2曲目で「モエチャッカファイア」が披露され、「隣に座ってせーの!!!」とコーレスを煽る弌誠。原曲では弌誠自身が持ち味の低音で歌うパートであり、この盛り上がりはライブでないと体験できない。だから私はライブ通いがやめられないのである。楽しい。
「ラヴボム!!!」は弌誠の曲の中でもロック調でBPMも高いものになっていて、ロックバンド目当てに来た人にも刺さるのだろうなという印象があった。それはやはり楽器隊の実力の高さも想像を加速させている要因であった。
DTMを巧みに操る人たちがこうしてフェスに出ると生楽器での演奏という原曲と違ったものが楽しめるから、今日はそういう日であったし弌誠も間違いなくそこに良さが沢山あった。楽しかった。
4th Act - Reol
01. 美辞目録
02. 赤裸裸
03. 煩悩遊戯
04. No title -sea side remix-
05. 第六感
06. 白夜
07. うつくしじごく
ずっと会いたかった。
さらっと新曲を披露してから間髪入れずに「赤裸々」へと移り変わるセットリスト、そんなことお構いなしに私の視界は目の前にいるずっと恋焦がれてきた歌姫に釘付けであった。
ボカロ育ち、歌い手育ちの私は物心ついた時からReolというボーカリストに夢中だった。
私がネットカルチャーに触れ始めた時にはReolはその名を既に轟かせていたし、その数年後には「第六感」で社会現象を巻き起こしていく。
中学の卒業アルバムに好きな(憧れの)異性を書く欄があった(中学生っぽくていいね)のだが、私はそこにもReolと書いていた。ライブには行かずじまいではあったが、その姿を今の今までちゃんと追いかけ続けていた。
恋焦がれて約7年。ようやく会えた私の歌姫。
そんな私の歌姫は、「赤裸々」で強気のロックを魅せ、逆にヒップホップ調の重たいビートになる「煩悩遊戯」でバチバチのラップを魅せ、ライブ煽りも完璧にこなす。フロアの熱気も十分。
Reolはなんでもできる。ロック調の曲にも全く負けない強気の声質が元々ある中で、ラップに関してもバッチリ自分らしさを発揮して合わせてくる。なのに続いて演奏される「No title」のような透き通る綺麗な歌唱も難なくこなしていく辺りが、その多様な強みが、私の中で7年間歌姫として君臨しつづけたReolの姿であった。
Reolの代表曲、「第六感」。
フロアのボルテージは最高潮。「跳べー!」と煽るReolに対してサビで跳んだり、なんなら歌唱を任されたりもちらほら。代表曲だからこその、フロアを巻き込んで自分のものにしていくReolの強さ。
それでもReolの持ち味はそれだけじゃない。
続く「白夜」では感情をこめた歌唱を我々に届けてくれたし、そんな歌い方もできるのかと私は吃驚した。
叫びというか、号哭というか。泣きが混じるような、魂の歌唱を全身で浴びた。
ラスサビ前でぱたりと演奏が止み、しばしの静寂と拍手が訪れる。やがてマイクを離したReolが、地声そのままにハイトーンを響かせる。そんなに響くものなのかと思うくらい、私の胸に歌姫の歌声が強く強く刺さった。最早ここまで来ると、神と形容してしまいたいくらい。
そのままラスサビに入り、転調を迎えると共に更に強く感情がこもっていく。音源のクオリティをとうに超えているし、本番のこの熱量と覚悟が私をライブに足繁く通わせる要因であって、私はこういうものにずっと心を震わせているんだと感動してしまった。
そのまま最終楽曲、「うつくしじごく」。
やはり神になってしまったのか。イントロの壮大な音作りから、和テイストに電子音が重なる私好みの展開。
あまりに神々しく、「白夜」を歌い終えた後なのも作用して今のReolは無敵としか思えなかった。
生きているうちに会えてよかった。私の追いかけ続けた歌姫の姿を目撃できた幸せが、私を包み込んで止まなかった。またいつか。
5th Act - Dannie May
01. 色欲
02. ええじゃないか
03. ダンシングマニア
04. 適切でいたい
05. ぐーぐーぐー
06. アストロビート
07. カオカオ
歌姫を見終え、余韻冷めやらぬ中急いでMOON STAGEへ向かうと、ダークでダンサブルなサウンドが聴こえてくる。
ステージに足を踏み入れた時には「ええじゃないか」が始まっていた、ダンスロックアーティストであるDannie May。
にしても目立つのはダンスロックであることもであるが、彼らはサビを筆頭に裏声を多用する歌い方をしている。というよりそういう曲が多く、聴く度に面白いなと感じる。
なんとなくこのアンバランス感というか、独特な感じが妙に耳に残る。
「ダンシングマニア」が私は一番好きだ。
ダンスロックを普段作っている方々の作るラップは音の粒が揃いながらもグルーヴ感がもろに体に伝わってくる。聴いていて楽しいしテンションも自然と上がってくる。
1番の頭からノンストップで畳みかけるラップが非常にかっこよく刺さる。ライブだとそこに音源にはない熱量が加わってくるから余計にかっこよく感じる。それは自分たちを「現場主義」だと言うように、やはりライブハウスで常日頃戦っている積み重ねがこの熱を加速させているのだろう。
にしても「ぐーぐーぐー」でこんなにコーレスとシンガロングが揃うもんなのかと私は感動してしまった。
小さいステージに立っているアーティストの大きな強みは、いつもついてきているファンの方々がフロアの熱を大いに盛り上げていること、その熱が主体になりやすいことではある。大きいステージに比べてフロアの仕上がり度合いが違うのはやはりフェスならではなのだけれど、それにしてもMOON STAGEの規模感ではありえないくらいに全てが揃っていて美しかった。
少しばかり早抜けをして、次のアクトまでに軽食を取りに行くがてらFRUITS ZIPPERのいるEARTH STAGEの様子を見たが、驚くべきはその満員具合。私はロキノン系フェスにおけるアイドルの存在を軽視してしまっていたかもしれないと反省するとともに、今のこの日本におけるFRUITS ZIPPERの存在ってここまで大きかったのだなと痛感することになった。純粋に凄い。
6th Act - Aooo
01. サラダボウル
02. CRAZZZY
03. ネオワビシイ
04. フラジャイル・ナイト
05. BAQN
06. Yankeee
07. スターサイン
08. 魔法はスパイス
デビュー1年、初出場ながらGALAXY STAGE。
バンドメンバーのあまりの豪華さからデビュー当時からその名を轟かせていたAoooが、遂にCDJに姿を表した。
私としても待望、ずっと見たかったバンドの一つ。
軽く挨拶を交わしたあと、ベース→ギター→ドラムと一瞬のソロがあるイントロから始まる代表曲「サラダボウル」からスタート。やまもとひかる(Ba.)→すりぃ(Gt.)→ツミキ(Dr.)のそれぞれがこの一瞬のソロで自己紹介を簡単に終えたかのように、メンバー一人一人の知名度だけで言えばこの日のCDJの中でも屈指のものだと思う。
演奏力で言えば想像に容易く申し分ないものがあり、なおかつ全員が作詞と作曲も可能にしているのがAoooのストロングポイント。特にこの後ソロでも同じGALAXY STAGEに立つすりぃと先程ノーメロとしてCOSMO STAGEに立ち、ボカロPとしてや提供曲等でメガヒット曲を連発しているツミキの二大巨頭には敵わない。あまりに出来すぎたバンドである。
高BPMで疾走感溢れた「CRAZZZY」から、特徴的なコーレスによってライブで大化けする「ネオワビシイ」へ。
ハズレがなさすぎる。フロアを休ませる暇が全くない。
「ネオワビシイ」前のコーレス中にやまもとが「じゃあUVERworldと被っててめっちゃ悩んでAoooを選んだ人ー!!」と声をかけるシーンがあった(私は返事した)が、UVERworldに負けず劣らずの熱気がこのGALAXY STAGEに広がっていることを私は確信したし、私はここを選んでよかった。
個人的に嬉しかったのが「フラジャイル・ナイト」をやってくれたこと。すき。
今までの曲とは打って変わって少ししんみりした切ない曲に仕上がっているが、今までとは違ってこの曲は石野理子(Vo.)が作詞を、やまもとが作曲を担当している。この多様さがやはりAoooの強い長所。
かと思えば同じEPに収録されているロックナンバー「BAQN」へと移り、先程の「CRAZZZY」然り、ツミキがAoooに捧げる曲はドラムの目立つバチバチのロックナンバーが多いなと感じる。私はこういうのが好き。
勢いそのままに「Yankeee」へ。この曲は石野が終始ジャンプを煽るわけだが、幕張メッセの少し跳ねやすい床でフロアの全員が跳ぶと誇張なしでフロアが揺れる感覚がする。この熱量を出してくるデビュー1年のインディーズバンド、末恐ろしい。
この曲の途中ではすりぃがボーカルを務めるパートもあり、パートに突入した瞬間に大歓声が起きる。「Aoooの存在を証明」って、それはもうこの幕張の地に完璧に証明してくれている。
MCを挟み、今月の頭に東京ガーデンシアターで行われたワンマンライブで初披露された「スターサイン」をここでも披露する。この曲は作詞作曲を4人全員で行い、スクリーンにもそれぞれの筆跡と思しき字で歌詞が映し出される。4人それぞれが、このバンドに懸ける思い。このバンドが成り立っている奇跡を噛み締めて、「魔法はスパイス」までの30分間を駆け抜けた。
あまりに大きすぎる存在は、きっと近い将来一番大きなステージに立っている。その姿が容易に想像できる中、このGALAXY STAGEで伝説の真っ最中を目撃することができたことを誇りに思う。
7th Act - キタニタツヤ
01. ずうっといっしょ!
02. 聖者の行進
03. 悪魔の踊り方
04. 私が明日死ぬなら
05. スカー
06. まなざしは光
07. ウィスパー
08. 青のすみか
09. 次回予告
リハで「F.A.C.E」やった←本当になんで?
終わってみれば、2025年のキタニタツヤが出せる全力のセットリストとしか言いようがない。
冒頭の「ずうっといっしょ!」から「聖者の行進」が終わるまでは先日まで行われていたワンマンホールツアーの流れと完全に一緒で、私としてはあの時の景色をなぞっている感覚に陥った。フェスの冒頭から「ずうっといっしょ!」を投げ込んでくるとは思っていなかったし、ライブアレンジからイントロに繋がる流れはワンマンライブに行っていないとわからないものでやはりどよめきが起きていた。なんだか新鮮。
ボカロP出身のアーティストが多いことから、きっとやるだろうと予想できていた「悪魔の踊り方」。意外にもキタニは初めてこのEARTH STAGEに立っているわけだが、前方エリアが取れずステージ真ん中近くで見ている私の周りはおそらく初めてキタニタツヤというアーティストを見る人がほとんどであった。だからだろうか、今のキタニタツヤの代表曲9曲を淡々と並べましたみたいなセットリストが気づけば完成していた。
「私が明日死ぬなら」のアウトロで、EARTH STAGEのフロア全員がキタニに倣って小指を立てていたあの景色は前方エリアじゃなかったからこそ見れた景色ではあるし、今まで私が行ってきたワンマンライブでは見ることができなかった景色をこの日は沢山見ることができた。
にしてもホールツアーの途中からの流れだろうか、「次回予告」のラスサビでキタニが「歌えー!!!」と言うようになったのは。誇張なしで大合唱だったし、更にこの曲の楽しさが増したように思う。
「0708の時にCDJに行ったのだけれどその時にここ(EARTH STAGE)に出てた人は今でも活躍してて、ヤバいな〜」みたいなことを確か言っていたが、キタニもその歴史の一端をちゃんと担ったのではなかろうか。来夏に対バンライブ、来秋に新アルバム(2枚)を控えたキタニタツヤは、まだまだここから大きくなっていくはず。
8th Act - すりぃ
01. ギルティ
02. テレキャスタービーボーイ
03. エゴロック
04. KISS&CANDY
05. ジャンキーナイトタウンオーケストラ
06. 中毒性のチュウ
07. バカになって
08. ラヴィ
少し押し気味で始まったことと、この後に微被りで私の本命が控えていたことが相まって悔しくもフルで見られなかったすりぃのアクト。
先程Aoooとして立っていたGALAXY STAGEに今度は一人で立っている。数あるボカロ出身アーティストの中でも、すりぃはボカロを切り離さず今もなお自分のものとして届けている。
それは2曲目の「テレキャスタービーボーイ」でフロアが沸いたこともそうであるし、サビ前の「ご臨終」を全員で歌うシーンもそうであるし、やはりすりぃのボカロ曲を皆が待ち望んでいる。すりぃにしか生み出せないキャッチーなメロディはボカロを飛び出して今のロックシーンにも通ずるものがあるし、そうでなければCDJというロックフェスで二番目に大きなステージに何度も立てていない。
「テレキャスタービーボーイ」からノンストップの繋ぎで「エゴロック」に移る流れはボカロと共に生きてきた私や私のような人は全員狂喜乱舞したことだろう。私は叫んだ。
そういう、音楽でもライブ演出でも一瞬で人の心を掴むことにやはりすりぃは長けている。
私はいなかったが、きっと「ラヴィ」のサビ前はフロアの大きな声が響き渡っていたことだろう。次こそはフルで。
9th Act - CLAN QUEEN
01. 自白
02. 求世主
03. インベイダー
04. 踊楽園
05. ゲルニカ
06. チェックメイト
07. Apophenia
リハで「APPLE」やった←いや本当になんで?
最強のクリエイター集団だなということを、SEとともに流れる映像を見ながら改めて強く思う。CLAN QUEENの演出映像やMVは全てマイ(Ba.)が手がけており、そのクオリティにいつも脱帽している。
そのSEの流れそのままに「自白」から始まる本アクト。
低音の強さが目立つAOi(Gt.)の歌声はそれだけでフロアを沸かせる力を秘めているし、2番ではyowa(Vo.)の感情的な歌唱が更なる熱をもたらしていく。ライブに行くたびに感情の乗っかり方が更に増しているんじゃないかと思うほど、yowaの歌声の進化は止まらない。
CLAN QUEENが進化をすれば、フロアだってそれに負けじと進化を助長させていく。「求世主」ではAOiの「かかってこい!!」という合図とともに「メーデー!メーデー!」とサビで大きなコーレスが起きる。入場規制がかかるほどの熱量は、CLAN QUEENがCDJを通してもっともっと大きくなっている瞬間の証拠であった。
「踊楽園」のイントロがかかると歓声がかかる辺り、やはりCLAN QUEENのキラーチューンだということを思い知らされる。
2番の「私は鼻から!」というこの曲にしかありえないフレーズのコーレスに対して「幕張よくできました」と言って更にフロアを沸かせるAOi。この一年で更にライブ慣れしたというか、それはyowaも相乗で煽りが上手くなっていることを意味する。サビ前の「One, two, three, four, five」もこの一年を通してフロアの声の出方が明らかに大きくなっていたし、それは次の「ゲルニカ」でも同じ。イントロで「おい!!おい!!」と声があがるようになっていたのはフロアの大きな変化を感じるし、この曲に更なる熱が帯びてきている。
「チェックメイト」をやったことで、残り1曲果たして何をやるのだろうかと考えていた最中、ピアノの音が切なく鳴り響く。9月のロッキンでも演奏された「Apophenia」でこのアクトは閉じられることになるのだが、やはりそれはCLAN QUEENがこの一年で自分たちの在り方を見つめ続けてきて、「NEBULA」というアルバムを通してその答えを自分たちなりに出せたというメッセージの暗示なのではなかろうか。ここまでロックナンバー続きだったフロアをどよめかせるような、切なく儚く苦しいこの曲で締めることこそがCLAN QUEENらしさであるし、私は来年もずっと彼女たちを追いかけ続けるんだ。
10th Act - マカロニえんぴつ
01. ミスター・ブルースカイ
02. レモンパイ
03. いつか何もない世界で
04. 静かな海
05. 恋人ごっこ
06. 洗濯機と君とラヂオ
07. ワンドリンク別
08. 愛の手
09. ヤングアダルト
トリやトリ前を任されることが多いということもあるけれど、やっぱりフェスでマカロニえんぴつを聴くとそのフェスのエンドロールのような何かを感じる。
1曲目から「ミスター・ブルースカイ」という驚愕のセトリをしてきたこともその雰囲気を加速させる。私が最初にマカロニえんぴつを見た今年のメトロックではアンコールを除いて最後の曲であったことも作用しているが、6拍子で進んでいくこの曲の哀愁さがやっぱり終わりのような何かを感じさせる。
2曲目の「レモンパイ」からずっと、イントロがかかるたびに歓声が起きたり時に嬌声が溢れていたり、如何にマカロニえんぴつというバンドが売れ続けていて、如何にマカロニえんぴつというバンドにはこんなに耳馴染みのある曲が揃っているかがよくわかる。
「ワンドリンク別」←ありがとう!!!!!
フェスの本編でずっとこれをやりたかった。4万のキャパで全員で叫ぶ「ワンドリンク別」ほど沸くものはない。ありがとう。「ヤングアダルト」も「愛情なんだけどな」以外にサビも合唱が起きて、この温かさはこの知名度あってこそのものだなとやっぱり強く思う。マカロニえんぴつクラスのバンドにならないとできない所業。
11th Act - Chevon
01. 大行侵
02. Banquet
03. 冥冥
04. 銃電中
05. ノックブーツ
06. さよならになりました
07. サクラループ
08. FLASH BACK!!!!!!!!
09. セメテモノダンス
10. ダンス・デカダンス
先程のマカロニえんぴつがエンドロールなら、ここから始まるChevonは私にとってアンコールみたいなもの。
この日はChevonだけ前方エリアが取れた。昨年に比べて前方エリアの倍率上がった?ってくらい落選の文字を見つめながら。
スクリーンのNEXT ARTIST映像を待っていると、舞台袖で発声している谷絹茉優(Vo.)の歌声がフロアまで響いてくる。ざわつくフロア。それだけでボルテージが上がってゆく。
「大行侵」から始まるChevonのアクト、それはどこか開幕宣言のような、入場のアンセムのような、そしてそれに対して出迎えをするフロアのような。そんな壮大な始まり方であった。
最後のhiGロングトーンを終え、喝采とともにChevonのアクトが幕を開ける。そこから先は正面スクリーンにロゴしか映さないという超ストロングスタイル。自分たちは音楽だけでこのGALAXY STAGEのトリに勝負をしにきたかのような、それだけでひしひしと伝わる圧倒感。
「Banquet」のCメロでフロアが歌うパートも、不満と言わんばかりに煽り続ける谷絹。更にコーレスが激しくなる「冥冥」を終えた後に「キャパ足りねえよCDJ!!!一番でっかいステージ持ってこいよ!!!」と叫ぶその様は、全くもってインディーズバンドのそれではない。ライブが上手すぎる。
直後に始まる、オオノタツヤ(Ba.)とKtjm(Gt.)のソロ掛け合いから始まる「銃電中」では、1番サビで谷絹が片足を上げお立ち台で回りながら歌うというあまりに困惑の光景が広がっていた。何故それで歌える。
と思えば「ノックブーツ」という変化球や「さよならになりました」→「サクラループ」という儚い春曲を連続で投げ込んでくる辺り、Chevonというバンドの引き出しの多さに驚かされる。
「FLASH BACK!!!!!!!!」はChevonの新たなキラーチューンだなということを思い知らされたし、そこから先のことは私自身無我夢中になっていたからよく覚えていない。
言葉で生きている身としてやっぱりライブレポートを書くということは、私の記憶に定着させて、皆の記憶をフラッシュバックさせて、ライブに行っていない人にライブの模様を想像させて、ということをモットーにするのが普通であるが、やっぱりどうしても書こうとすると理性的にライブを観てしまう。
言葉を超えるもの。考えることを放棄して、夢中になって彼らのステージを見て騒いでいた。跳んで声出して、「ダンス・デカダンス」の最後の音が鳴り止むまでChevonの世界に私はぎゅっと取り込まれてしまっていた。
自分たちのフィールドに持っていくのが本当に上手いなと思う。活動4年のインディーズバンドのそれではない。明らかに経験値が違う。
来年はメジャーデビュー、横アリ単独公演と、Chevonが更に大きくなる要因ばかりがずらりと揃っている。横アリはどうやら既にキャパが溢れているらしく、その人気具合がうかがえる。凄まじい勢いで上り詰めていくChevonを、次は谷絹の言葉通りEARTH STAGEで見たい。EARTH STAGEでもキャパが足りなくなるような、もっともっと上の場所へと突き進んでいってほしい。
そんなDay 2だった。
私の行かない理由がないようなアーティストの揃い方。こんな奇跡そうそうないと思っているし、そんな素敵な場所にいられた奇跡を今も噛み締めている。
あっという間に大晦日を迎えてしまった。CDJが明けた後も予定が多く、このライブレポートが年内に書き終わるか正直かなり不安だったがなんとか間に合って胸を撫で下ろしている今。これから推敲を少しだけして投稿するわけだが、その直後にはCDJの最終日が控えている。昨年はsumikaで、今年はTHE ORAL CIGARETTESで年を越せる喜びと、今年もまた様々なアーティストが大晦日に揃っている奇跡を刻みながら、この後私は幕張メッセに向かう。
もちろん大晦日分もライブレポートを書く予定であるし、音楽とともに生きた証をここにまた一つ刻んでゆく。
今年はこの後のCDJを含め年39本ものライブに参加した。この先こんなに多くのライブに一年で行くことはきっとないだろうし、沢山の音楽を浴びて、思い切り音楽を好いた一年だった。
これで今年のnoteの投稿は最後になります。今年もありがとうございました。2026年もどうかよろしくお願いいたします。ではでは。
